いなかパイプの事務所の近所に住むたぶん普通の役場職員の日常①

2012/12/27

顔の写真
執筆者 冨田 努
所 属高知県四万十町役場

皆さん、始めまして。

四万十町企画課の冨田といいます。

四万十町の旧十和村で生まれ育ち今年で39歳。

まだまだ若いと思っていたのに、気がつけば40歳手前のおっさんです。

こんな感じで、きっと気がつけば50歳になっていて、

気がつけば役場を退職していて、気がつけばおじいさんになっていているんだろうなと思います。

最近、片道50km弱の道のりを、

夜遅くに車で職場から帰っていると、

そんな少し先の将来を考えては急に寂しくなったり、

新聞やニュースを見ては社会保障制度の先行きが不安になったり、

自分が住む地域に将来人がどれくらい残っているんだろうか…

などと色々考えたりします。

 

自宅から見た景色

▲自宅からみた景色

 

一方で、農家(小規模ですが)に生まれながら、

稲刈りや茶摘みといったイベントみたいなことしか手伝っていない自分が、

将来、いかにも素人の農業をしながら「今どきの若いもんはの~」なんて

言っている姿を想像すると、ちょっとワクワクもしてきます。

晴耕雨読のような生活をして、夕方は趣味のジョギングと少しの晩酌、

たまには孫と一緒に宇和海に海釣りに。

かなり気が早いと笑われるかもしれませんが将来の理想像です(笑)

 

冨田家の茶畑(一部)です

▲冨田家の茶畑(一部)です

 

さて。現実に戻ります。

皆さんご承知のとおり、いなかマガジンを運営している“いなかパイプ”は四万十町にあります。

しかも私の母校で、休校式実行委員会事務局長を務めた、

知る人ぞ知る名門“旧十和村立広井小学校”に事務所を構えています。

 

今ではいなかパイプの事務所となった広井小学校

▲今ではいなかパイプの事務所となった母校の広井小学校

 

更に、私は四万十町企画課で、移住促進や地域振興を担当していて、

いなかパイプとはおもいっきり仕事での繋がりがあります。

もちろん、四万十町で3番目くらいに心の広い私は

「企画課も空き家を探しているのに十和でなかなか見付からないのは先にいなかパイプが根こそぎ空き家見つけて誰かを入居させてしまうからや…」などと思うはずもなく、

「これからは彼らの実績を上手く企画課の実績に取り込むよう利用しよう」などとこっそり企みながら、今は、来年度の企画課の事業計画をたて始めたところです。

 

そんな私ともう一人の担当者の岡崎(ホントはこいつが移住促進のメイン担当)に“いなかマガジン”の記事投稿のオファーがあったのは忘れもしない数ヶ月前。

いなかでよくある『飲んだ勢い』による安受けあいというやつです。

そして(こっちは忘れてないが、向こうはそろそろ忘れたやろ…)と思っていた数日前のこと、

岡崎「ついにきました!」

冨田「何がきた!?まさか某空き家にピチピチのお姉さんが移住してきたのか?」

岡崎「いなかパイプの山脇さんから投稿の催促のメールです。やばいですよ!」

二人「・・・」

前段がとても長くなりましたが、そのメールを見た私たち二人は、

やたらと山脇さんが書いたメールが低姿勢だったこともあり、

まずは先輩の私が、少し反省をしているところを見せて遅咲きの投稿を覚悟したのでした。

 

さて本題ですが、いなかを発信するといっても、正直何を書くか悩みました。

このことは、いなかパイプの方にも言いましたが、

なんだかんだと言っても田舎での“役場”は優良企業であり、

私ら役場職員は様々な面で優遇されていると思います。

私は4人の子どもの父親で、さすがに時間的・財政的しんどさはありますが、基本的には土日は休みで、

毎月決まった給料が入るし妻も働いているので十分生活はできています。

また、子どもたちにはあまり特別な物は買い与えないようにしていますが、

出来るだけ多様な感性を養わせたいので、年に1回は無理してでも旅行に連れて行くし、

個人的には趣味のマラソンを走ったり、釣りにいったりする余裕も多少はあります。

 

4人の息子どもです

▲四人の子どもと。旅行にて

四万十川ウルトラマラソン。今年も何とかゴールしました

▲四万十川ウルトラマラソン。今年も何とかゴールしました。

 

 

しかし、子どもを中心に各家庭を見ていると、色々な実態が何となく見えてきます。

保育園の保護者、小中学校PTA、高校PTA、スポーツ少年団に習い事の保護者会など

子どものライフステージごとに様々な関わりを持ってきたなかで、感じる部分がたくさんあります。

もちろん全てに当てはまるわけではありませんが、新たな活動に前向きであったり、

任意の活動やイベントに積極的に参加する人(できる人)は、

それなりに裕福であったり、何かに守られている人が多いような気がします。

まさに町民から見た役場職員もそれだと思います。

そういったなかで、役場に勤める自分が“いなか暮らし”を語ることが、町外の人たちというより、

むしろ四万十町に住む人たちがどれだけ共感されるだろうか。

この記事を書き始めるにあたって最初に考えたことでした。

 

ただ、そんなことを考えたのは今回が初めてではありません。

周りにどう思われようが勢いと信念でやっていることはたくさんあるし、

その一つ一つが事業の成果や、自分なりの糧と次回への反省になっているのは事実です。

町村合併と同時に四万十町企画課に配属となり、今年で異例の企画課7年生。

趣味や昔の青年団時代の話し、家庭のこと等を書くのも面白いとは思うのですが、

次回、まずは仕事のことから書きたいと思います。

 

東京で接客中

▲東京で接客中

 

 

 

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