むしを食べる

2013/08/21

 

※はじめに

今回の記事には、人によってはダメージを受ける写真を掲載しています。

頑張って書いたので、ムシせずに、薄目を開けて読んでもらえたら嬉しいですm(_ _ )m

 

 

私は現在の名刺に、自称「食材・食文化研究家」と書いてあります。

以前サラリーマンをしていたときは給料が良かったので、これまでに日本中+α世界の食材を食べ歩いて、行けないところは通販で毎週のように取り寄せてきたので、ウソじゃないです。 (まだまだ知らない食材もあるとは思いますが・・・)

 

主に、日本のローカルな食材と和菓子をメインに食べ比べてきて、とことん追求!ということで、磯にいる魚介類(カメノテ、マツバガイetc)を捕まえて食べたり、川や池にいる市場に出ないような淡水魚を食べてみたり、食材と呼んでいいのか分かりませんが、昔は小学生のオヤツだったとゆーニッキの根を山から掘り出して食べてみたりしていました。

あ、そういえばタヌキもアオダイショウもモグラも自分で料理して食べました。

 

そうやって行動を起こして、ある程度の食材は網羅してきましたが、まだあんまり手を出していなかった分野があります。

 

それは、「むし」。

 虫が食べてみたくて、本場の信州に行ってイナゴ、ハチ関係、ザザムシは食べてきました。しかし、それらは甘露煮になった加工品がほとんどでどれも甘辛い濃い味ばかり! 本来の虫の味、というものは味わったことがありませんでした。(言っておきますが、イナゴの佃煮は普通に美味しいです。ご飯のお伴に十分なります。)

 身近に手に入るものは上記のようなものばかりで、信州の農山村や東南アジア、中国にでも行かないと甘露煮以外のものは食べられないんだろーなぁ、とこれまでは思っていましたが、なんと近所で食べられるイベントがあり、今回はその報告です!

 

『セミ会』

 簡単に言うと、自分たちでセミの成虫と羽化前の幼虫を捕まえて、簡単な調理をして食べるイベント。

 

セミ会

 <みんなで網持ってむし捕り>

 

セミ

 <ターゲットはクマゼミ>

 

捕獲されたセミ

<捕ったら羽をむしる。羽は美味しくない>

 

 セミを洗う

<きれいに水洗い>

 

 セミを揚げる

<揚げます>

 

 串揚げ

<串揚げ中~>

 

 セミの天ぷら

<天ぷらも~>

 

 

日暮れ前に、自分たちで成虫を狩るところからはじまって、素揚げにしたり、天ぷらにしたりして試食。その後、幼虫を捕りにいって、同様に揚げて試食。参加者の中には、女性も多くみられて、全員セミを食べていました。通りすがりの人も来て食べてたし。

 

肝心の味ですが、土臭さとか生臭さは全然ありません。成虫は口の中に殻の残るツマミ的な感じ。幼虫はクリーミーな風味のある木の味。参加者の中で、マズいと言った人は一人もいませんでした。

みなさん、「美味しい」「意外とイケる」か「こんなものかー」という感じで、おおむね好評でした。ただし、今回はクマゼミしか食べていないので、他の種類のセミによっても味は違うようです。

 

虫を食べる先人たちとつながったり、昆虫食研究家の先生にお話を伺ったりして、これまでの疑問が解決できたり、昆虫を資源とした地域活性化の一面も見えてきたりして、面白いイベントでした。

 

 タイワンタガメを漬けたドリンク

<タイワンタガメを漬けたドリンク。良い香りのフレーバーを移す>

 

 

今はまだ自分から進んで「どんどん虫を食べたい!」という状況ではないですが、田舎にたくさんあるものを資源として使う、という意味での昆虫の虫捕り以外の活用の可能性があると思っています。

 

知ってる人は知っている、インドネシアに住むジャコウネコの糞から採取される未消化のコーヒー豆「コピ・ルアク」 は、一杯が8000円もする超高級コーヒー豆で、その独特の香りが評価されています。

 そんな感じで、中国では植物食性の昆虫の糞から高級茶を作る所もあるらしく、糞茶、製紙、染色、そして食糧などと、まだまだ昆虫活用の将来性はあると考えます。

 

現在、普段私たちが目にする食品を昆虫で作れないか試作する予定です。

とりあえず、食べられることが分かったので、まだセミのいる間に、自分でも取って調理してみたいと思ってまーす。

 

 

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