あなたの視覚も刺激する対馬、THE WONDERFUL WORLD!

顔の写真
執筆者 吉野元
所 属一般社団法人MIT

2015/03/20

 

 みなさん、こんにちは。一般社団法人MITの吉野です。3月9日に34回目の誕生日を迎えました。愛すべきMIT関係者から盛大に祝っていただき、幸せの絶頂を迎えております。

 

サプライズ 誕生日 ケーキ

サプライズなはずが、私にばれてしまった件

 

鯛 塩釜焼き

専務の旦那様が釣ってきてくれた鯛の塩釜焼き

 

 前回の投稿では、私が対馬に来た経緯や対馬でのお仕事、そして対馬で暮らすことの楽しさや魅力をお伝えしました。 ですが、対馬の魅力は言葉ではうまく表現できないことがよくわかりました。

  さて、最近では、消滅可能性自治体や地方創生という言葉が話題になり、日本や地方のあり方・課題について、全国民(特に将来の日本を作り暮らし続ける若い世代)が自分ごととして考えていく時代が来たように感じています。MITでは、対馬市の第二次総合計画の改訂についての支援業務を今年度と来年度に任せていただいています。今回の改訂では、対馬の未来を市民ひとりひとりが自分ごととして考え、行政依存から脱却し、人がつながり、主体的に行動に移すということをコンセプトに、市役所の皆様と色々な仕掛けを作っているところです。

 

 地方消滅・日本消滅の一番の懸念は、地方から首都圏への若者の移住によって生じる出産率の減少だとか。確かに、都会の出生率は低く、社会増(地方から人を集めること)で人口維持(増加)している状況。都会では、お金がないといきていけないので、稼がないといけない。共働きが当たり前で、家族の時間がなかなかとれない状況。子どもができるような環境がないのかもしれません。それに加え、子どもが生まれてからが大変で養育費等大人になるまで育てることを考えると、気軽に子づくりができるような状況ではないように思います。

 対馬でも同じように若者の人口流出に歯止めがかかりません。市民はみな若い人たちが帰ってきてくれれば〜とおっしゃいます。(でも、対馬には魅力がないと思っているから、若者が還ってくるはずがないと思い込んでいる節があります)これからの時代、いかに大都会に集められた若者が地方に還っていくか。Uターンに限らず、Iターン者も新しい故郷を求めて地方に移り住むか。そこが地方創生の論点や施策になっていくのでしょう。

 

 私は、この流れの中で、一番の肝は「人々の価値観」にあるのではないかと思っています。地方でのいなか暮らしは、都会の豪華さや派手さは全くありません。お金があっても、使い道に困ったり。むしろ、地域のつながりだったり、そこでとれた旬の美味しい食べ物を家族や隣人と分け合ったり。自然に囲まれて生かされて、自然の驚異と畏怖の念をもつ。生き物としての自覚と喜びがなければ、いなか暮らしは続かないのではないかと思います。ですので、地方創生、そこからみえてくる日本の新しい持続可能な社会づくりは、日本人のこれまでの経済至上主義の価値観を変えて、持続可能で心豊かな生活を送ることへのこだわりや価値を見いだしていけるかどうかにかかっているのではないかと思います。

 

本題に入りますが、そのために、MIT吉野ができることは何か。

 

 一つは、対馬の魅力的なくらしや風景を発信していくことだと思っています。でも、言葉で表現してもなかなか伝わらない。表現力や文章力も凡人レベルの私にとって、一つの武器はカメラかなと思います。対馬に来て2年が過ぎようとしています。その間に私が見て感動した風景を写真におさめ、発信していくことが私の一つのライフワークになっています。ちょっと撮った写真を紹介し、対馬の魅力をお届けしましょう。

 

対馬 イカ釣り 漁火

 

「国境の島・対馬」らしい一枚。45km先の韓国の釜山の夜景が見える。

左下の明かりはイカ釣り漁火(いざりび)。 右下は、自衛隊基地がある海栗島(うにじま)。

 

志多留 海

 

MITの拠点がある志多留地区の高台から見た海。春にはイルカが入ってきます。ヒジキ等の海藻やカキやミナガイ等の貝類、アジやカサゴ等の魚類など様々な食べ物をもたらしてくれる、自然が勝手に中身を供給し続ける「自然の食料庫」です。

 

志多留 海 夕刻

 

同じ場所からの別の写真。夕刻の静けさ。

 

志多留 海岸

 

先ほどの志多留の写真の右下に広がる海岸。特徴的な「漣痕」という海岸地形。

その昔、浅い海底にたったさざなみがそのままの状態で今も海岸に姿を残しています。

 

写真7ajpg

 

夕焼けと船外機に乗った漁師さん。対馬は夕焼けが恐ろしく奇麗です。今日の釣果はいかに。

 

魚 カサゴ

 

ある日の私の釣果。たくさんのカサゴたち。命いただきます。

刺身、焼魚、煮魚、味噌汁と全て旨い最強の魚の一つです。

 

対馬 リアス式海岸

 

対馬は、山から海までの距離がとても近い、リアス式海岸です。

世界にも稀なリアス式海岸が向き合っている内湾(浅茅湾)は、波がなくさざ波が美しい。

 

スルメイカ 対馬

 

スルメイカのイカゴーランド。対馬はイカ釣のメッカでもある。

ケンサキイカ(ヤリイカ)や防波堤から釣れるミズイカ(アオリイカ)の刺身や一夜干しは絶品。

 

テボ 生活 道具

 

テボの一種。地区の人たちは、このような生活に使う道具を自分たちでそこら辺にある材料(自然資源)で作っちゃいます。

 

対馬 どんこ しいたけ

 

対馬といえば、どんこしいたけ!肉厚で、山のアワビとはよくいったものだ。

炭火で焼いて、塩と醤油・バターで味付けたら悶絶必至。お気をつけ下さい。

 

マナヅル 渡り鳥

 

マナヅルが今年の冬もやってきました。対馬には、日本で見られる渡鳥のほとんどを見ることができるとか。日本では見られない鳥も。春が楽しみです。

 

対馬 田んぼ ヤマネコ

 

ヤマネコが棲む田んぼです。佐護ヤマネコ稲作研究会などが、低農薬のお米を作って、ヤマネコと共生した農業を目指しています。秋には、あぜ道にヤマネコがでてくる。ちなみに、MIT専務の田んぼは完全無農薬です!田んぼのオーナー制度を今年もやりますので、是非会員になってください(笑)

https://www.facebook.com/shitarunotane

 

写真15a

 

ツシマヤマネコ。対馬野生生物保護センターの福馬君を窓越しでとったものです。

野生でこのレベルの写真が撮れたら、最高ですね。お気に入りの一枚。

 

ニホンミツバチ ソバの花

 

ニホンミツバチとソバの花。対馬のソバは原種と言われています。外来のセイヨウミツバチが入っていない貴重な生態系。ニホンミツバチは、色々な木や花から蜜を集めるので、百花蜜と呼ばれ、味も濃厚。風邪にも良く効きます。ところが、近年、外来のツマアカスズメバチが入ってしまい、ニホンミツバチがいなくなってきました。非常に大きな問題です。

 

 

 いかがでしたでしょうか。まだまだたくさんお見せしたい写真はあるのですが。少しでも対馬の魅力が伝われば幸いです。このような写真たちをさらに拡散すべく、今後は、弊社松野デザイナーと共同で、ポストカードとか写真集とか、色々なグッズを作っていけたらと思います。

 今年は、松野デザイナーによって私の写真たちは、世界に羽ばたいていきました。いずれも、撮影費も頂けて、MITのおかげで、高校生の時に憧れた“プロカメラマン”の役職も頂きました。

 

対馬 花火大会

昨年10月に行われた国境花火大会のポスター

 

対馬 漂着ゴミ

漂着ゴミが問題になっていますが、その普及啓発を目的としたポスター

 

対馬 看護婦 募集

看護婦不足が問題になっていますが、募集呼びかけのためのポスター

 

 今後さらに、さらに素晴らしい対馬の風景を撮りためて、対馬の魅力を発信していきたいと思っています。乞うご期待ください!興味を持たれた方は是非、私のFacebookに遊びにきてください。また、対馬のくらしを発信しているのは、MITで他にもおりまして、胃袋ツカマレーター(観光コーディネーター)の佐原がMITのFacebookに頻繁に写真をあげていますので、良かったら見てみてください。

 

 

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