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おむすビーズのインターンシップ

 

 はじめまして。株式会社FPIの南 紀恵です。私は1年前より高知県土佐町にて、農業や田舎暮らしに興味がある人を対象にした「農業インターンシップ」などのコーディネーターをしています。会社の拠点は大阪ですが、今年から土佐町内のシェアオフィスにも拠点を構え、都市圏と田舎のパイプをフル活用して活動展開中です。また、今年からは自分たちの取り組みに「おむすビーズ」と名付け、人と地域、人と人、人と仕事など様々なものを結ぶためにインターンシップ以外にもコンテンツを増やしていきます。

 

南 紀恵

 

株式会社FPI

 

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おむすビーズ

 

農業インターンのコーディネーターとして働き始めた初期の頃、私の生活拠点はまだ大阪にあり、出張で大阪と高知を行き来する生活をしていました。月の半分を大阪の実家、月の半分を高知の宿泊所で過ごすという生活を半年ほどしていました。そして昨年10月、ついに現地常駐スタッフとして移住することに。

 

南 紀恵

 

 

なぜ?

 

 

流れでww

 

 

しかし、強いて言えば決め手となったのは以下の2点です。

 

①半年間行き来した結果、仕事を通じて現地のたくさんの方と知り合えました。先にご近所づきあいの関係性ができてしまったのです。そして、知り合った方々は皆魅力的で個性的な人ばかりでした。

 

②ご飯とお酒が美味しい。「自然の中で食べているから美味しく感じる」とかではなくて、本当に旨い。料理するのが楽しくなりました。あと高知はお酒の文化が根付いていて、何か行事があれば必ず飲み会がセットです(行事がなくても飲みます)。そして一緒に飲むとすぐ仲良くなれます。なんとも明朗でお付き合いしやすい地域です。ありがたいことです。

 

株式会社FPI

 

 

【移住してわかったこと&アドバイス】

 

 人によっていろんな移住ストーリーがあると思います。移住検討者の中には、「ビビっとくる」感覚を求めて全国各地を探す人もいると思います。それももちろんアリだと思うのですが、私はその場所にいて心地よいという感覚や、その場所との縁、成り行きがあったから移住を決めるに至りました。田舎や移住に興味はある人は多いですが、なかなか踏み切れない、場所を決めきれないという人もまた多いと思います。私もよく人から「迷いはなかった?」「移住して困ったことは?」という質問を受けます。

 

以下、移住してみて自分なりに気づいた点をメモしておきます。何かのお役に立てれば◎

 

①不便には慣れるし、生活上必需品と思っているもの(コト)は案外なくても問題ない

 

 移住後困ったのはガソリンスタンドの閉店時間が早いことでした。給油の手段がなく、警告灯がついた状態で走ったことが何度かありました…が、最近はそんなことはなくなりました。あと、都市部は交通や商業施設が充実していて、「欲しい」「行きたい」と思ったらすぐにアクセスできますが、田舎ではそうはいきません。

 例えば私は某コーヒー屋とレンタルビデオ屋は生活上なくてはならないものだと思っていましたが、土佐町には両方ありません。が、案外なくてもいけるもんだな、と感じました。代わりに、必要に応じてネットや通販はありがたく活用しています。食料品店、病院、ガソリンスタンド、郵便局はどれも車で10分くらいの距離に揃っています。それで十分暮らせます。

 

②地域・集落によって付き合いの距離感が違う

 

 私の住んでいる集落はたまたま寄り合いが少ないところでした。移住前から地域の寄り合いの頻度がどれくらいであっても積極的に参加しようと覚悟していましたが、おかげさまで心地よい距離感でお付き合いさせて頂いています。その分、個人的な飲み会やイベントにはできる限り顔を出しています。あと、違う集落のお祭りなどにも参加したいと思っています。場所によって濃い付き合いを求められるところとそうでないところがあり、集落単位で細分化されています。地域との交流面が気になる方は、移住前に現地の移住推進関係の団体や役場の窓口に相談してみるといいかと思います。

 

③移住前の農業体験はおすすめ

 

 仕事上、移住前から地域の方と一緒に農作業をさせて頂く機会が多く、それを通じてわかったことなのですが、一緒に何か作業をする機会があると仲良くなるスピードは格段に上がります。連帯感があるし、作業をしながらたわいもない話をすることでお互い人柄がよく見えるし、ときには感謝されることもあるし、名前を覚えてもらえるし、こちらも地域性がよくわかるし、まるで移住前に地域の寄り合いに参加する感じ。移住後にスムーズに生活を始めることができます。その地域で農業体験や農業インターンが開催されているならば、ぜひ参加されることをお勧めします。自社自賛のようですが、私自身、農業インターンのコーディネートをしていて多大な恩恵を受けました。

 

④決めてしまうとあとはラク

 

 移住は大きな決断です。自分で希望したことであっても、いざ移住となるといろんな迷い、不安が出てきました。思いがけず後ろ髪を引かれている自分がいました。移住とは「何かを新たに始めること」でもあり、同時に「何かと決別すること」でもあります。それが何かは人によって違うし、それがいかに重いのかは本人にしかわかりません。でも、一旦決めてしまえばあとはラクです。新しい場所に行けば自ずとその場所に適応する(しかない)し、自分の生活が立ち上がってきます。迷いどころではありません。あと、これまでいろんな移住者を見てきた中でも感じるのですが、最初の段階で決断しきった人ほどその後うまく生活を築き上げ、地域に溶け込んでいるように見えます。

 

なお、「おむすビーズ」では移住に関する相談も随時行っています。移住に迷っている方はぜひお気軽にお問い合わせください。

おむすビーズ

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