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高知暮らし体験記

2015/05/07


 

春がきて、初夏がきて、あっという間に夏がやってくる… そんな季節の移ろいと同じように、かつおゲストハウスのヘルパーさんも風のように通り過ぎていきます。そしてその一人ひとりが、みんなキラキラしていてマブシイ☆☆

 

ヘルパーちゃんたちと

 

歴代ヘルパーちゃんたちと

 

歴代ヘルパーちゃん

歴代ヘルパーちゃんたちと

 

今年の1月から3月は、新潟県出身の英太君が滞在してくれました。webライターという肩書きをもつ彼は、パソコンさえあればどこでも仕事ができるわけで、長野や高知でヘルパーをしながらライター収入をたたきだすという強者でした。

 

当初は高知移住が目的でヘルパーに応募してくれたんですが、何の因果か、1月末に急遽フィリピン・セブ島へインターンシップ留学に挑戦することが決定! それもゲストハウスならではのご縁がきっかけで、かつおゲストハウスに見学に来ていたゲストさんと話す中で、トントントーンとことが決まり、英太君の道が一気に(さらに南へ)開眼! しかも、インターンシップ先の業務を手伝う代わりに、語学学校の受講費と宿泊滞在費が6ヶ月間免除されるという、とんでもなくラッキーなお誘い。人生は自分で切り開いていくものですが、目には見えない「運」とか「引き寄せる力」とか、そういう第六感的な能力(駐車場が必ず空いているとか、レモンが欲しいと思ったら誰から届けてくれるとか)も必要だと、英太君を見てつくづく実感しました。

 

そんな彼が、つい4月にかつおゲストハウスを旅立ち、その後は、愛知県と高知市から2人、5月からは北海道出身の女性が2ヶ月滞在してくれます。みんなそれぞれ、かつおゲストハウスに滞在する明確な理由があって、目的を果たすために宿を最大限に活用してくれて、なにより高知ライフを楽しみながら、何かを掴んでくれているように思います。とはいえ今までヘルパーさんたちに、高知に滞在しながら何を感じ考えたのか、何を得たのか、みなまで聞いたことがありませんでした。

 

というわけで今回は、ヘルパーを代表して、セブ留学というミラクルチケットを掴んだ英太君に、かつおゲストハウスでの体験記を紹介してもらいたいと思います。そして、これを読んでくれたたくさんの方に、高知に移住してもらいたいし、そのためにかつおゲストハウスを活用してもらって欲しいと願っています。もちろん、ゲストハウスをやりたい! 高知の地酒を制覇したい! よさこい祭りがみたい! 高知でマンションを借りるまで! など、どんな理由でも高知を楽しんでくれるなら大歓迎! かつおゲストハウスが、色んな使われ方をして、誰かのお役にたてると嬉しいです♪

 

 

■自己紹介

 

えーた

ぼく。

 

こんにちは、えーた(本名:佐藤英太、24歳)です。ぼくはWebライターをしながらアチラコチラを転々としており、4月現在はフィリピンのセブ島で暮らしています。2015年の1月〜3月末までは、高知県にある「かつおゲストハウス」のヘルパースタッフを兼任していました。現在はフィリピンに居ますが就任当初は高知県に移住するつもりでした。ここでは3ヶ月間の高知暮らしで感じたことを、ひとつひとつ栗拾いをするかのように綴りました(注:栗は高知県四万十市の名産品ですが、僕が暮らしていたのは四万十市ではなく高知市です)。高知県に移住を考えている方の参考になりましたら幸いです。

 

 

■かつおゲストハウスへくることになったきっかけ

 

ゲストからいただいたお酒

ゲストからいただいたお酒

 

ぼくがかつおゲストハウスで働くことになったきっかけは「田舎で暮らしてみたいけど、ワンクッション欲しい」といった考えからでした。畑付きのアパートで、簡単な作物をつくりながらWebライターの仕事をして暮らしてみたい。でも、知り合いもいないし、そんなすぐに住む場所が見つかるとも限らない。だから、田舎を見てまわる時間が欲しい。そう考えて思いついたのが「ゲストハウスに住み込みで手伝いをする」という方法でした。

 

ゲストハウスはひとり旅の際によく利用していて、ぼくにとっては居心地の良いとても大好きな空間です。スタッフの方と友達になるなんてこともよくあります。ゲストハウスという空間は大好きだし、田舎をまわる時間もつくれるし「これはうってつけだ…!」と思い求人に応募し、無事に採用していただきました。

 

高知県を選んだのはとあるプロブロガーの方がきっかけです。その方に会いにいった際に、れいほく田舎暮らしネットワークの方を紹介してもらい「ひとまずつながりもできたし、行ってみよう。」と、あまり深く考えずに飛び込みました。

 

 

■ゲストハウスでのお仕事

 

障子を泳ぐかつお群

障子を泳ぐかつお群

 

ゲストハウスでのお仕事は、朝10時からの掃除と夜18時からのチェックイン対応でした。掃除に関しては、日本人であれば全く問題なくできると思います(海外の人はぞうきんの使い方を知らないことがあるそうです)。チェックイン対応では、ゲストを迎えて宿の説明をします。けっこうディテールに凝っている宿なので、覚えることは多いですが慣れてしまえば大丈夫です。

 

その他の仕事としては、ゲストからの質問に答えることが頻繁にあります。お遍路をまわっている方や自転車旅をしている方が多く、「近くに銭湯はあるか?」といった質問が多かったように思います。あとは「かつおが美味しいところ」をよく聞かれました。就任したばかりのころは全くわからないので、ゲストの感想やオーナーの持っている情報を頼りにお店を勧めていました。

 

 

 高知名物かつおの塩たたき

高知名物かつおの塩たたき

 

わからないことはハッキリと「わからない」と伝えるのがけっこう大切です。

 

 

■意識していたこと

 

巨大な龍馬像が見られる桂浜

巨大な龍馬像が見られる桂浜。

 

意識していたのは「無理をしないこと」です。ぼくはWebライターのお仕事もしていたので(そちらで生計を立てていた)ので、高知の情報をめいっぱい調べることはしませんでした。

 

お昼の休憩時間にランチがてら街を散策する。お休みの日に夜ごはんがてらかつおの美味しいお店を探す、といったように、「暮らしながら情報を得る」ように意識をしていました。また気に入ったお店はブログで紹介もしていました。

 

「今日は観光名所を◯件まわる!」と鼻息をあらくしていては昼間にくたびれてしまい、ゲストへの対応もくたびれたものになってしまいます。

 

ストイックな暮らしが好きな方は高知をガツガツ散策するのもいいかもしれません。このあたりの感覚は人それぞれなので、好きなように行動するのがいいと思います。個人的には、ちょっといい加減で、ゆるっとした雰囲気が漂うくらいの宿が好みです。

 

 

 

■暮らしていて感じたこと

 

オーガニックマーケット

毎週土曜日に開催されているオーガニックマーケット

 

3ヶ月暮らしていて感じたのは「高知の気風は受け入れ体制が整っている」ということです。ぼくは新潟県出身で、高知県の人から見るとよそ者です。よそ者に対してもかなりウェルカムな気風を感じました。オーナーのお母さんからちょくちょく差し入れをいただいたり、近所の友達が「こんにちはー元気?オーナー居る?」といったように気兼ねなく話しかけてくれたり。オーナーもぼくの生活(Webライターの仕事)を尊重してくれたので、無理なくのびのびと働くことができました。

 

ぼくが暮らしていたのはかつおゲストハウスとその周辺がメインなので、その他の地域はわかりません。まわったことのある田舎は、れいほく地方(土佐町)です。田舎暮らしはいちど暮らしてみないと見えてこない部分がかなり多いので、二段階移住をおすすめします。

 

 

■かつおゲストハウスの魅力

 

個人的にベストショットのやつ

個人的にベストショットのやつ

 

ヘルパースタッフとして感じたかつおゲストハウスの魅力は「のびのび働けること」です。もちろん最低限の仕事はクリアしなければいけません。例えばトイレやお風呂が汚かったりしたら、ゲストは嫌な気持ちになってしまいます。「ゲスト視点」で働くことさえ意識していれば「貢献しなきゃ!」といった類いの焦りは要らないし、ゲストにも緊張感が伝わって過ごしにくくなってしまうと感じました。

 

宿泊者にとっての魅力は「見所が多いこと」だと思います。かつおゲストハウスの各施設には「おおつキッチン」や「むろトイレ」、「しまんトイレ」といった高知ならではのユニークな名前がついています。内装も手作り感が伝わってくるためか、女性のゲストには「かわいい!」と評判です。特に「ゆずルーム」を見たときの反応は素晴らしいものです。

 

 

■こんな人には向いている

 

理想的なヘルパー像を考えるわたくし

理想的なヘルパー像を考えるわたくし

 

ゲストハウスのお手伝いを利用した二段階移住は「人のお話を聞くのが好き」な人が向いていると思います。ゲストハウスは旅人と交流する機会が多いため、いらっしゃる方の多くはお話好きです。そんな方たちと気持ちよく過ごせるのは話し好きな人ですね。話すだけでなく「聞き役」にまわれるかどうかが大きなポイントです。無理なく、自然に人の話を聞ける・引き出せる人がベストだと思います。ぼくは基本的に聞く側が好きなので(話すのも好きです)、無理なく過ごすことができました。

 

 

■まとめ

 

田舎暮らしを検討する手段として、二段階移住をするのはかなり有効な手段だと思います。地域おこし協力隊を利用するのもいいですが、「任期終了までに仕事をつくる」というのが足枷となって踏みとどまっている方も多いのではないでしょうか(ぼくはその理由で応募をしませんでした)。

 

ゲストハウスの場合は、地元民だけでなく移住希望者とのつながりもできて、暮らしの雰囲気も知った上での決断ができます(移住しないといった決断も可能です)。ぼくは仕事を持ち込んだまま移住ができましたが、そうでない方は3ヶ月分くらいの生活費を貯めてからのトライをおすすめします。

 

以上、えーたの高知暮らし体験記でした。

 

 

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