何にもできない私が、田舎でできること

2015/07/08

 

 はいさーい!梅雨明けして夏がやってきた沖縄県名護市の久志(くし)地域から、お届けします!はじめて記事を書きます。なので自己紹介させてください。

 坪松美紗です。私は今、沖縄県名護市東海岸にある久志地域に住んでいます。どんなところか、魅力はどこかを発信しなくてはならないかもしれませんが、正直まだこれしか伝えられません。

 

どーん!

 

久志

 

海がきれい。

 

 私がここに引越してきたのは1ヶ月前です。そして「久志地域交流推進協議会」という組織で働きだして、1ヶ月です。仕事も田舎暮らしも地域も、分からないことや知らないことばかりです。なので!久志地域や久志地域交流推進協議会の記事は次回以降書いていきますね!今日は田舎に移住してきて、地域と関わる仕事を選んだ私のことを少し書きます。

 

 

なぜ田舎に住もうと思ったの?

 

 茨城県の田舎出身だった私は、東京に憧れ、都内の大学へ進学しました。それから7年間都会での生活を満喫していました。元々自然は好きだったし、大学での専攻も環境教育。けど、都会の大学に通い、働きだすとなかなか環境のことばかり考えていられません。毎日パソコンに向き合い、外食ばかり。月に一度土日にアウトドアをするのが唯一の自然に触れる時間。自然の中、田舎での暮らしは憧れるけど、非日常。都会の暮らしは、仕事はやりたいことをやっているし、好きなことで朝から晩まで予定がびっしりで、友達とも沢山遊んで飲んで、楽しくて充実した毎日でした。

 そんな日々の中で、ある日自分の体に異変が起き、病院の先生には「ホルモンバランスの乱れと食生活・睡眠が原因ね。無理してない?」と言われました。無理しているつもりはなくても、体は敏感に反応するんだって、そこで初めて知りました。「今の生活を変えなきゃ」と思ったのが田舎暮らしを本気で考えるようになったきっかけです。

 

田舎移住

 

 

なぜこの“久志地域”なの?

 

 正直、この地域に暮らすようになったのは“縁”以外の何物でもありません。来る前はどんな地域かも詳しく知りませんでした。名護市に住むことを決めた理由の1つは結婚する予定の相手が名護市に住んでいたこと。

 それから、名護市で暮らすこと・働くことを考えたとき、すぐにネットで、自分の興味があった“地域づくり”や“コーディネーター”という単語を検索しました。するとある人がヒットし、その人にFacebookでいきなりメッセージを送り(笑)、現在の仕事に出会いました。翌月にすぐに沖縄に行き、面接をし、同時に家を紹介してもらい(笑)、採用して頂くこととなりました。そしてこの久志地域に住むことになったのです。

 私にとってのキーパーソンのその人は、現在一緒に働いている深田友樹英さんです。この方との出会いが、田舎暮らしを始める私の仕事と家と居場所づくりにつながりました。こんな感じで、久志地域に住むことになったんです。家や仕事の探し方は都会と全く違うものでした。

 

深田友樹英

 

 

実際の暮らしはどう?

 

 一番感じていることは、時間の流れとお金の使い方の変化です。田舎って夜出かけるところもなく、私の住む場所からはコンビニも車で30分かかります。生活必需品は共同売店で買うか休みの日に町に出るだけ。だから買い物に行くのは週1度程度で、必ず必要なものをメモして行くようになりました。

 最近夜に出かけるところは、ホタルやコウモリを見に行ったり、家の目の前の海で星を見ながらビールを飲んだり。そして早く寝ます。朝日が眩しく、6時に自然と目が覚めます。1日中お財布を使わないことも多いし、生活が勝手に規則正しくなっています。土日は地域行事があったり、そこで仲良くなった数少ない同年代の方と友達になったり。ちょっとずつ地域に知り合いが増えています。

 悪いところを挙げるとしたら、すぐ欲しいものを手軽に買えない。虫がいっぱい。梅雨の沖縄は想像以上に湿気がすごい。料理の仕方が分からない食材が多い。くらいかな。意外と田舎の暮らしで困っていることはありません。全部なんとかなります。

 

沖縄暮らし

 

 

何もできない私が、田舎でできることは?

 

 私はカリスマ的に地域づくりができる人材ではないし、手に職を持っているわけでも、体力があってバリバリ農業ができるわけでも、営業力がすごいわけでもありません。特技は何事にも一生懸命になれることと長時間ゆんたく(おしゃべり)で、お金になる特技でもありません。笑

 しかし!こんな私でもこの地域で役に立てるかなーと思っていることがあります。それは、住民票をこの地域に移して住むこと。結婚して家族をつくること。子育てをすること。地域行事に参加すること。地域のおじいやおばあとたくさんゆんたくすること。挙げてみるといっぱいあります。移住者の私だから分かること、できること、これからもいっぱい見つけていきたいと思っています。

 現在の仕事は久志地域交流推進協議会という組織で、主に民泊の推進をしています。民泊とは、いわゆるホームステイです。地域の人が副収入として、地域に来た修学旅行生や一般旅行者を受け入れ、一緒に食事を作ったり農作業をしたりしながら家に泊まります。そのお客さんを増やすことや、受け入れて頂く家庭を増やすことが、私のミッションです。そうして地域にたくさんの人が来て、一緒に地元の食べ物をつかった沖縄料理を食べ、泊まり、また帰ってきてくれたら、地域がとっても元気になると思っています。

 

久志地域交流推進協議会

 

 沖縄県名護市久志地域は、やんばるの入り口で、山も海もある自然豊かな場所です。特に海は毎日見ていてもはっとするくらいきれいです。名護市は人口が増えていますが、この久志地域は空き家が増えていて、住んでいる人は少ないです。そして基地で話題の辺野古がある地域です。私は毎日海の向こうにある基地を見ながら通勤しています。

 自然からも人からも、歴史や文化、そして現在の社会の問題までもがこの地で考えることができます。田舎ですが、最先端です。何もできない私ですが、これからはじまる田舎暮らしにわくわくしています。ここの記事では、そんな様子もお伝えできればと思っています!これからよろしくお願いします!!

 

 

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