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おむすビーズのインターンシップ

 

 高知は連日雨です。この1週間、庭の藍畑に水やりをしていません。まだ梅雨が明けていないにも関わらず、セミは鳴いているし、夕方にはヒグラシも鳴いていて、夏が来たような、もう終わったような、なんだかノスタルジックな気分にさせてくれます。

 

 アジサイ

アジサイは土佐町の花。いろんな所で見かけます

 

 

 おむすビーズでは6月末に第二回目の田んぼ&梅収穫イベントが終わりました。田んぼは徐々に緑になってきたし、今は梅干しも漬けているところです。

 今月中旬には林業インターンシップ、さらにそのあと学生インターンシップ、農業インターンシップ……と、今年の夏はさまざまなプロジェクトが目白押しで、大変忙しくなりそう!

 そんな忙しい夏を前にして、気まぐれにこれまでの8か月を振り返ってみようという気分になりました。移住を考えている人の中には、

 

「移住はしたいと思うけど、一度決断したらもう戻れない」

「あとで後悔したくない」

 

という理由で行動に移せない人もいるかと思います。少しでも参考になれば幸いです。

 

 

8か月目、今の気分

 

 楽しいです。相変わらず充実した日々を過ごしています。この8か月、本当にあっという間でした。自分の中にまだ移住したて感があって、実はもう8か月も経っているなんて、びっくりです。

 一方で、ここで暮らしていることには今や何の違和感もなく、すでにホーム感があります。日常の中に程よく新鮮味と安定感がまざっています。

 

 

改めて、いいところ

 

 ご飯が美味しい、自然が豊か、人が素晴らしいということで始まった今の生活ですが、その良さは今も褪せないし飽きません。改めて考えてみても良いものは良い!その恩恵を受け続けています。特に、人の面白さ。偉人、達人、師と呼べるような人とどんどん出会います。

 

岡部さん

インターン第一期からお世話になってます!岡部さん

 

トマト農家 和田さん

トマト農家である、和田さん

 

自伐林家 筒井さん

自伐林家の筒井さん

 

 

改めて、困ったこと

 

 田舎は都会に比べて虫が多いです。私の家はすぐ裏に山があり、自宅にいろんな虫が出るため、日々虫と奮闘しています。すごく苦手という訳ではなかったけど、やっぱりコワイ。私はできるだけ害虫対策にケミカルを使いたくないため、いろいろ研究&工夫を重ねています。アロマを焚いてみたり、お茶を焚いてみたり、汲み取りトイレの穴にいろんなものを投入してみたり…。その工夫がなかなか楽しかったりするんですが。近所の人との話のタネにもなります。

 虫が苦手という方は、最初覚悟が必要かも知れません。町場の物件を選ぶなど、事前対策をとるといいと思います。

 

 

移住ビフォアアフター、変わったことと変わらないこと

 

 「朝は早起きになった」

 「健康的な暮らしになった」

 「野菜中心の食生活になった」

 

など周りでよく耳にします。一方私は、生活面であんまり変化はありません…。夜更かしするし、朝は弱いし、スマホは手放せず、庭の畑は適当、庭木の手入れはサボり気味…。反省。でも、食生活は地産の野菜中心の食事になりました。近隣にファーストフード店がないことも有難いです。

 

山菜

土佐町は山菜も豊富

 

 

 あと、周りの人からよく野菜や食べ物など頂けることが多く、自分も人におすそ分けをたくさんするようになりました。まだまだ“あげる”よりも“もらう”ことの方が多いですが、自分が物々交換的な循環の中に参加できていることが嬉しいです。

 

 

ホームシックについて

 

 実家は大阪なので、4時間あれば帰れる距離なのですが、移住して最初の冬はホームシックにかかりました。その頃、地域のある方からお叱りを受ける出来事があって、

 

「もしかしたらこれで自分は地域とうまくやっていけないんじゃないか」

 

と凹み、凹むあまりにホームシックにかかってしまいました。移住して3か月くらいで、張り続けた神経がゆるむ時期だったのかも知れません。結局、時間が解決しました。

 例の叱られた件に関しては、全面的にこちらが責任あることだったので、できる限りの誠意を表し謝り、案外すんなり解決しました。

 

 

田舎の人間関係

 

 仕事柄、地域の人と公私共に付き合いがあるからかと思いますが、その他にもご近所づきあいや移住者同士の交流の機会も多いです。私はできるだけお誘いがあれば参加するようにしています。慣れない場所で生活するにあたって、いろんな人間関係を築いておくのはとても大切ではないかと思います(一人住まいの場合は特に)。

 普段あんまり意識しないですが、周りの人たちとの繋がりがセーフティネットとなって、目に見えること&見えないことで、自分を救ってくれているのではないかと思います。もし周りとの繋がりがなかったら、案外簡単に「寂しい…帰りたい」に陥っていたかも知れません。

 

夏祭り

移住仲間と地域の夏祭りに!

 

 

 あと、「都会の付き合い方/田舎の付き合い方にはギャップがある」という話をよく聞きますが、確かにあると感じます。私も一度シンドイなぁと思うことがありました…。田舎の付き合い方に慣れなければと思えば思うほど、さらにしんどくなる…。

 でも、都会/田舎の違いの前に、人には皆それぞれ適切な距離感や「ここからは踏み越えて欲しくない」という一線があって、それを相手に示すということは別に失礼なことではないのでは?(そのときどう伝えるか?はとても大切) 「郷に入っては郷に従え」は無理のない範囲ですればいいのだ!!と開き直ってからは、とてもラクになりました。

 

 

まとめ 移住検討中の方へ

 

 田舎暮らしをしている人にもいろいろな人がいて、仕事、家族構成、住居、生活スタイル……などなど、千差万別です。自給自足という人もいれば、オフィスワークで二拠点居住、という人もいます。

 移住や田舎暮らしに関して本当にたくさんの情報がありますが、自分の働き方や生活スタイルに近い人が発信している情報を程よく取り入れてみてはいかがでしょうか。

 棚田風景

隣町からの棚田風景

 

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