にしあいづ私の一週間

2015/09/15

 

 はじめまして、福島県西会津町で地域おこし協力隊として、食に係わる活動をしています仲川綾子と申します。

 東京から西会津町に移住し、地域おこし協力隊となり2年目を過ごしています。すごい勢いで人と出会い、その人たちに支えられています。前職の加工食品開発の経験、技術が、いま町で力を入れている6次化事業とフックし、明確な目標の元で活動しています。楽しくワクワクをモットーに活動していますが、時には悩み、苦しむこともあります。そんな私が移住した町の生活を皆さんにリアルにお伝えしようと思います。題して『私の1週間』。秋の香りが感じられる8月末の1週間をご紹介します。

 

 

8月24日(月)【天気:はれ】 ≪振休日≫

 

 本日は休日にイベント参加したので振休日です。むらおか食堂にかき氷を食べに来ました。このかき氷のシロップは昨年私が開発した「ミネラル野菜のシロップ」です。ミネラル野菜とは、町で取り組んでいる栽培方法で、土壌診断をし、診断結果から不足しているミネラル成分を補い、ミネラルバランスのとれた健康な土を作り、栽培する方法で、1997年より取り組んでいます。野菜は旨味、甘みが強く、日保ちするのが特長です。「アスパラ」、「トマト」、「ブルーベリー」の3種類の味を加工食品として確立し、今年はイベント販売、町内の飲食店で使用していただいています。

 写真はかき氷3種類の販売をしていただいております、むらおか食堂のご主人です。にこにこ笑顔がステキなご主人は、なんと建築士でもあります。きれいに整頓させた店内は居心地もよく、つい長居してしまいます。10日ぶりにお店に顔を出した私に「具合悪いのかな~と思って心配していたよ、元気か?」と声をかけてくれ、西会津町のイロハを教えてくれる、とても大切な先輩です。

 

ミネラル野菜のシロップ

 

むらおか食堂

 

 

8月25日(火)【天気:くもり、強風】

 

 本日は6次化に取り組んでいる、フクちゃんの加工所(代表:フク子さん)を訪れました。フク子さんは山菜の加工をされている山菜ソムリエという検定試験があれば確実にもっているであろう、山菜の知識が豊富なパワフルなお母さんです。主に商品ラベル、ポップ作りをサポートしています。今年、道の駅主催イベント、町主催イベントでの販売が、なんと皆勤賞!すごい!そんなフク子さんの活き活きしている姿に私も背中を押されています。

 写真はいつもフク子さん宅に行くと迎えてくれるニャンコちゃんのトトです。無防備な姿は幸せに生活している証です。

 

フクちゃんの加工所

 

 夜は新潟県「阿賀野川ござれや花火」を見に主人と出掛けしました。説明が遅れましたが、私は昨年10月に結婚しました。西会津町に移住し、地域おこし協力隊になるきっかけになったひとつでもあります。

 西会津町は福島県の西の玄関口とされ、1時間ほどで新潟市街に行けます。西会津町での買い物は多少不便を感じる時もあります(病院もですが)。少し足を伸ばせば新潟市です。日本海の美味しい魚を食べに、ショッピングに休日は新潟に行くこともあります。写真は夏の思い出です。

 

阿賀野川ござれや花火

 

 

8月26日(水)【天気:はれ】

 

 本日はおとめゆり加工所(代表:里子さん)へ訪れ、ほおずきジャムの製造のサポートをしました。協力隊の仕事のひとつに町内加工所の支援とあります。この加工所にも訪れ、商品設計について一緒に考え、答えを出していきます。里子さんはお料理が上手でとっても優しい方です。特に、味ふかし、お餅、豚汁は絶品です。ほおずきジャムは里子さんと一緒に昨年開発し、高評価を得ている商品です。今年もほおずきジャムの製造が始まりました。

 

≪商品名:ほってぃ~≫

ほおずきは鉄分、ビタミンが豊富で、更にはちみつ、生姜が入っているので体が温まります。女性にお薦めしている商品です。お湯割りで頂くのが美味しいです。もちろんパン、ヨーグルト、ホットミルクにも合いますよ。

 

おとめゆり加工所

 

おとめゆり加工所

 

 

8月27日(木)【天気:くもり】

 

 本日は、なめこの缶詰を製造している眞平さんのお宅へ訪問し、開発中のなめこのパウチ化について、経過を評価しました。眞平さんは林業経営をされ、定期収入を図るため、なめこの缶詰製造を始められたそうです。

 なめこの缶詰では農林水産大臣賞を受賞され、なめこ界、林業界で素晴らしい功績をあげられている方です。集落の活性化にも積極的に取り組んでいる68歳の眞平さんは10代のように夢を語り、20代のようなフットワークの軽さがあります。そんな眞平さんと新なビジョンを考案中です。

 

なめこの缶詰

 

眞平さん

 

 

8月28日(金)【天気:くもり】

 

 本日は食品表示研修会のため、隣町の道の駅あいづに訪れました。食品表示法が平成27年4月1日よりスタートされました。従来は食品衛生法、JAS法、健康増進法のそれぞれの表示する法律がありましたが、この3法が一元化されました。加工食品の猶予期間は5年ありますが、順次取り入れていきたいと思います。

 

道の駅あいづ

 

 

8月29日(土)【天気:くもり】≪休日≫

 

 本日は、私の出身地である川俣町(福島県中通り地方)の後輩が発起人であるイベント開催に向けて、メニュー開発の試作を行いました。川俣町は、福島第一原子力発電所事故により、川俣町の一部の山木屋地区が避難指示解除準備区域に指定されています。そんな地元を元気にしたいという想いから企画されました。食を通じて、川俣町を未来に繋ぐ一員になれることに感謝し、私も大好きな川俣の地が明るい楽しい地に戻れるよう、全力で協力します。

 写真は試作品です。

 

川俣町

 

 

8月30日(日)【天気:雨】≪休日≫

 

 本日は人口約6500人(平成27年8月1日現在)、高齢化率は43.6%(福島県内高齢化率の高い市町村第5位)の町の運動会です。残念ながら雨天のため、体育館での実施となりました。町内の4地区が各地で同時に行われる運動会です。昨年は都合により参加できず、初めての運動会となりました。

 主人と主人の両親、祖母と私の5人暮らしで、住んでいる地区は36世帯、一番若い子が高校生です。高齢化率はいったい何パーセントになるのでしょうか。運動会の結果は6集落中5位でしたが、高齢化率が高い町で、集落で集まり、地区で団結するこのような機会はとても意義深く、運動会の持つ役割を考えさせられた一日になりました。

 

仲川綾子

 

これが私の一週間の仕事です。

テュリャ テュリャ テュリャ テュリャ リャ~♪♪

 

今を生きる 西会津の”味力”次々開発 野菜シロップかき氷、地元産米のり巻き…

福島をつくる(52) 第4部 六次産業化 地域おこし協力隊(西会津)

福島をつくる(53) 第4部 六次産業化 地域おこし協力隊(西会津)

 

 

 

 

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