生きる上で仕事はいちばん大事

2015/11/16

 

 先月から酒蔵で働いています、川村です。こんにちは。日本発酵文化協会認定の発酵プロフェッショナルも無事、取得できまして。

 

発酵プロフェッショナル

 

 マイスター、プロ、と座学ではありますが、日本の代表的な発酵食について、その作り方はもちろん、起源、歴史、実飲食、さらに発酵のメカニズムから栄養学などいろいろやってきまして。

 私としては、家族の食生活を私なりに発酵食を取り入れながら改善していこうかな、くらいの気持ちではあったのですが。ひょんなことから近所の酒蔵で酒造りに携われることになり!自分でも信じられないくらいの興奮と緊張で、このひと月やってきました。

  とはいえ、大正町市場も今月は”百年祭”という大きなイベントがありましたので、100%酒造りに専念・・・とはいかなかったのですが、二足のわらじでなんとかひと月乗り切りました。

 

おかげさまで百年祭は盛り上がりましたよ♪

 

大正町市場 百年祭

 

大正町市場 百年祭 通り

 

大正町市場 百年祭 出店

 

大正町市場 百年祭 鏡割り

 

県知事もお祝いに駆けつけてくださり、国会議員さんも祝電をくださったり。町内外からたくさんの出店者さんもお店を出して、にぎわいに力を貸してくれました。前夜祭では地元農家のケーキ屋「風工房」さんが大きなケーキを予算内で仕上げてくれ

 

風工房さんのケーキ

 

 抽選会の景品にも、商店街全店が寄付をしてくれたので商品券も作れました。本当にみんなで作り上げた百年祭となりました。

 イベント会場は足元も土で、建物を解体したばかりのただの更地。周りに鉄筋やらブルーシートがかかってるようなそんな広場に、知事をはじめ、たくさんの大正町市場ファンが集まってくれたことに本当にここは地域に愛されているんだなぁと思いました。

 そんな大正町市場を切り盛りしてくれる元気な人、いないかな?(一言人材募集つぶやき)なんなら空き家も私が紹介します。

 

 

 10月は酒蔵おわって準備に行き、夜家に帰って寝てまた酒蔵。 祭りの二日前からは酒蔵は休んで100年祭に集中。本祭は担当する役目を終えてから、祭りの終わらないうちに酒蔵へ舞い戻るというスケジュールでした。

 結構ハードな月末でしたが、不思議と疲れてはいないのですね、これが。どちらも充実感をもってやれた、やれてることだからかもしれません。

 そう、酒蔵はほんとに毎日が楽しくてしょうがありません。休みの日も、あぁ今頃あれしてる、これしてる、今日はアレする日だ、とか気になってしょうがないですw 毎日が連続した作業で、気を抜けないのが事実。まだ自分でいろんなことを判断するまでにはなってませんが、せめて、その作業の米の品種、何に使われるかは把握しておかないといけないのです。

 で、杜氏の判断を参考に自分の中で消化する。師匠のしていることを見て学ぶ。弟子ってそういうものなのかーと思いました。とはいえまだ私のボスは杜氏よりさらに厳しい副杜氏。 ますます気を抜けません。

 

 酒蔵の仕事は体力使います。 勤めることが決まったとき、「とにかく力仕事だから、30kgの米袋は必ず持てるようにしといてよ」と社長に言われ。浜ちゃんでもなるべく一人で米袋を持つようにしてました。火事場の馬鹿力は気合でいつでも出せるものです。おかげで結構腕が太くなりました(泣

 お風呂に入ると、一緒に入った娘が私の腕の筋肉に触りながら、この膨れてるとこなーに?と言うのには泣けました。何かを得るには何かを失うのです。えーん・・・大好きな酒造りをできる喜びを得、女性らしい?華奢な体つきはもうありません。それにー フォークリフトにも乗れるようになりました。 なんか・・・自分が男らしくなっていくのが実感できます(涙

 あと、勉強と思って仕事のあとになるべくいろんな日本酒を飲むようにしているのですが。

 

山間米

 

白川郷

 

お酒

 

 お酒もちょっと強くなったような気がします。っていうか、日本酒のほうがたとえ飲みすぎても、あんまり頭痛くならない!最近じゃ家で晩酌してても、主人は発泡酒で私は日本酒、と完全に分かれています。主人にはおっさんと呼ばれています。

 毎日が体力仕事なので21時には眠くなっちゃうし、朝は6時半出勤のときもあるので自然と6時には目が覚めるようになりました。うーん健康的♪ 以前の明け方近くまで仕事してる、朝も眠くて眠くて、みたいな生活とはガラッと変わりました。

 

 とはいえ週に1,2度は大正町へ行って組合の事務仕事をまとめて片づけ、対外窓口への対応など一気にやっています。それはそれで酒造りも気になるけど、というかホントは早く酒造りに専念したいけど、3月までは事務局のお仕事もこなしていかないといけないのでしょうがありません。

 仕事がいっぱいある、もし引き継げる人がいたら引き継ぎたい。周りの人に機会があればいつも、誰かいい人いないー?という話になるのですが。ホントに今、仕事はいくらでもあるのに人がいないのです。

 みなさん!田舎は仕事いっぱいありますよ。 移住促進なんていろんなとこでやってます。きっとあとは、移住希望のみなさんの勇気一つなのでは?と思えてきます。人づきあいが嫌じゃなくて、細かいことはあんまり気にしないって人は、きっと田舎でうまくやっていけると思います。

 

 この前とあるFBのニュースフィードで誰かがなるほどーってシェアしてた内容。人づきあいが苦手な自分は田舎より東京がちょうどいいって。田舎への移住がうまくいく人は人づきあいのスキルもある人だって。うらやましいとは思うけど、自分が移住しようとは思わないと書いてあったと思う。

 確かに移住したみんながみんな、また、地域おこし協力隊にしてもみんながみんな、その地域に溶け込んでいるかっていったらそうじゃないですもんね。

 何かきっかけがあってその地域にきて、いつのまにか溶け込んでいた、とか。こうしたい!これしたい!というのがその場所にあってやってる、その延長上に人づきあいがあるけど、人づきあいはそれほど重要じゃないから、気にならない程度にうまくやってる=溶け込んでる、とか。

 「人づきあいがちゃんとできるか」を念頭におくんじゃなくて、その地域でやりたいこと、あるいはやりたいことがその地域にあった、だけの思いで移住するほうが気楽で溶け込みやすいのかなーと書きながら思いました。

 

 私の場合、きっかけは結婚。最初の数年は主人についてきたことに後悔。仕事もせず育児と家事、近所づきあい。なんかやっぱり人づきあいがメインでストレス。大正町にきてやりがいのある仕事に出会う。仕事を通じた人づきあいができるようになる。細かいことまで気にしていられない。気持ちに余裕がもてて趣味を見つける。大好きな故郷、東京にも趣味(発酵の勉強)でときどき帰り、都会の生活をたまに満喫。やりたいこと見つける。それが仕事にできた。結局ずっとここにいる、ここにきてよかったと思う。

 つまりお仕事って一番大事なのかなーと思います。お仕事は自分を必要とされるし、生きる、生活する糧だし。仕事を頑張っていると周りの人はちゃんと見ているから、相応の接し方をしてくれる。それが自然に人づきあいにつながるから。うん、やっぱり仕事です。

 ここには仕事、いっぱいありますよー。ぜひぜひ、生きる目標がはっきりしないとか、今の仕事にやりがい感じないなーとか思う方がいたら、川村まで、連絡くださーい♪ いなかパイプに連絡くれれば、つながりますよん♪

 

記事の感想送ると100ポイント進呈!
ポイント貯めてプレゼントGETしよう

いなかマガジンを読んだら「いなかパイプアプリ」へ感想をぜひお送りください。
アプリを下記からダウンロード→「お問い合わせ」へ感想を送信でOK!
ポイントを集めるとプレゼントがもらえます!

FacebookTwitterLine