私らしい生き方図鑑第4回 観光大国!数字で見る山尻集落のライフスタイル!

2016/05/12

 

 シェアハウス2年目の冬を越え、そして5月!やっとコタツを片付ける決断をしました松本です。春になり、少しずつではありますが、去年を上回るペースで全国から沢山の方々が、山尻に遊びに来ていただいております。

 

大崎上島 限界集落 シェアハウス1

 

2014年11月。完全離島、大崎上島の限界集落で始めた山尻シェアハウスChikara。今まで、移住を目的にシェアハウスにどのような方が泊まられたのか統計データで見ていきたいと思います。

 

大崎上島 限界集落 シェアハウス2

 

 2014年11月オープンから、2015年3月現在で120名の方にシェアハウスを利用をしていただけました。ちなみに平成27年度で区切ると、1年で88名の方々に来ていただいており…集落単位で考えると集落人口は51名で、集落人口のなんと「約1.7倍」の方に年間で来ていただいていることなります。

 

 大崎上島 限界集落 シェアハウス3

 

 世界一外国人観光客の多いフランスと比べると年間の外国人観光客が8470万人(2013年調べ)。人口が6603万人と人口比の「約1,3倍」なので…山尻集落はフランスとならび観光大国になりましたね!(おフランスの皆様ごめんなさい) ちなみに日本は人口比の約0.2倍です。

 

 

大崎上島 限界集落 シェアハウス4

 

 さて今までどんな方々に来ていただいたかというと… 男女比、4割が女子という結果に!!古民家で、蒔き炊き風呂、汲み取り式トイレに4割女子というのは、ホテル業界が騒然としそうな結果です。移住体験型シェアハウスというので、雇用状況の関係で女性の方が動きやすい社会になっていることとが影響しているのかもしれませんね。

  また自分が結婚し育児をするなら都会より田舎の方がよい、という声をよく聞きます。離島でありながら、大崎上島は教育面でも充実しており幼稚園、小、中。高、高専が揃うことから女性層のニーズに沿いやすいのかもしれませんね!

 

大崎上島 限界集落 シェアハウス5

 年齢別で見ると、20代前半の方が非常に多く20代後半、30代後半と続きます。シェアハウスの特性だと思うのですが、やはり20代~30代前後の方々にニーズがあります。また近年学生のウチから地方に興味のある方々が多いようで、大きな企業で小さな歯車から自分の実力をつけていくというよりは…小さな地域で、大きな歯車となり働きたいというニーズ感じています。これからは就活を都会だけでなく地方で!というのもいいのかもしれませんね♪

 

 大崎上島 限界集落 シェアハウス6

  その点で、やはり学生さんの利用が多いです。最近では、東北芸術工科大学のコミュニティデザイン学科より課外活動として地域留学先としても利用していただいております。次が会社員の方々。そして意外なのが、公務員の方々やはり地域創生の関係からなのか、まとまった休みが取りやすいからなのか多くご利用いただいています。

 大崎上島 限界集落 シェアハウス7

  その方々がどこから来ているかというと半数は「広島」です。もちろん距離的に見て近いことは影響していると思いますが…広島は市内でも自然が豊かだと感じていたのでビックリです、やはり「島ブーム」が影響しているのかもしれません。

  次が東京、大阪の経済圏。そして近隣の岡山がつづき、東北の宮城が入り震災後の人の流れを感じます。それ以降は首都圏が多く、皆さん島ならではの経済圏とは違ったライフスタイルを求めているように感じてます。

 大崎上島 限界集落 シェアハウス8

  月あたりの利用者数をみると8月、9月が圧倒的に多いです。やはり島のベストシーズンは「夏」なのと、学生さんの夏休みや有給を取りやすいのが、この時期(お盆、シルバーウィーク)などが理由ではないかと思われます。心理的にも活発に動きたくなる時期でもありますしね。

 そして、10月以降は一気に少なくなりますが、長期滞在の方々が増えてくる傾向があります。まるで農業のように、冬を耐えしのぎ、春に種をまき、夏に花を咲かせ、秋に収穫するような気持ちです。

大崎上島 限界集落 シェアハウス9

 そのあたりで、皆さん田舎を体験しに来ていただいおり、その中の6%ほどが集落への移住定住を決めてくれます。120名で移住定住者6名。おおよそ1000人。利用されたら集落人口は倍になるかもしれません笑

 

大崎上島 限界集落 シェアハウス10

 

 といいながらも、人口増=幸福論に単純に結びつくとは考えておらず。やはり年齢層の比率が一定の均等性を持っていることが大事だなと感じております。

 若者ばかり… 高齢者ばかり… 移住者ばかり… 地元民ばかり…一限的にならず、多様な価値観を共有していく中で、その土地土地にあった幸福論を探していける状態を作っていくキッカケに、シェアハウスがなることを目的に、今年度も地域に新しい感性を集落に呼び込んでいきたいと思います。

 

【執筆者】

松本幸市(まつもとこういち):デザインオフィスふらっとらんど

1985年5月23日大崎上島生まれ。動物占いは黒豹。国立広島商船高専卒業後、事務職、船員、学校職員を経て2013年より独立。大崎上島の限界集落で山尻シェアハウスChikaraを運営、コミュニティをつくることを仕事としている。

FACEBOOK:「松本幸市」または「Matsumoto Koichi」で検索。

問い合わせ:kamizima1985@gmail.com

 

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