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丸太を柱にして車庫を自作してみた

2016/05/28


 

 去年8月、私の住む池谷集落で農業後継者用の住宅「めぶき」が完成しました。(基礎工事や骨組み等はプロの方にやって頂き、素人でもできるようなところはワークショップ形式で建設しました。) そして、この「めぶき」に9月から馬場君が入居者として入り、池谷集落に新たな移住者が入ってきました。

 今回の記事では、この「めぶき」の車庫づくりについて書きたいと思います。

 

 まず、今回の車庫づくりのきっかけは、11月5日に薪ストーブとお米の物々交換をした長野県阿智村の元地域おこしの大藪さんと、その時に現地を見て話がもりあがったといういわゆるノリから始まりました。

 しかしながら、ノリだけではなく今回の工事にあたっては、大藪さんにアドバイスと実地での指導をして頂きました。本当にありがとうございました。おかげさまで無事車庫が完成し、雪国の冬を越すことができました。

 今回の車庫は、「めぶき」本体の建設のために切った木の余りを使いました。「めぶき」の脇に丸太が積み重ねられていたのですが、これを柱にする事にしました。

 

「めぶき」本体の建設のために切った木の余り

 

まずは丸太の皮をむきました。この写真に写っているのが「めぶき」入居者の馬場君です。

 

「めぶき」入居者の馬場君

 

そして丸太を決まった長さにカットして、チェーンソー製材しました。

 

チェーンソー製材

 

チェーンソー製材

 

この丸太を組み立てるために加工します。頭をV字型にカットして、上に丸太の梁をのせられるようにします。

 

V字型にカット

 

V字型にカット

 

これはほぞ穴をあけている様子です。

 

ほぞ穴をあけている様子

 

ほぞにかませるために柱を一部カットします。

 

柱を一部カット

 

 この日は、大藪さんがいるうちに作業を進めたかったので、雨の中ブルーシートをユンボと軽トラと「めぶき」に結び付けて、屋根にして作業を進めました。

 

雨の中ブルーシート

 

柱にする丸太をロープで引っ張って立てます。

 

丸太をロープ

 

丸太が動かないようにするために、不用な長い木を4方向からビスで止めて固定します。

 

ビスで止める

 

梁を柱のほぞに入れます。

 

梁を柱のほぞに入れる

 

丸太の梁は重いのでユンボでつるして柱のV字型にカットした部分に載せます。

 

丸太の梁は重いのでユンボでつるして

 

この日は暗くなったので作業はここまででした。翌朝明るくなって撮った写真はこちらです。

 

車庫づくり途中経過

 

 ここから先は、大藪さんの教えを元に自分たちだけで作らなければなりません。池谷側で今回の車庫づくりに携わったのは、私と馬場君の他にまだ本文では名前を出していませんでしたが、十日町市地域おこし実行委員会代表理事の山本さんとインターンの安藤君の4名で日によって作業する人が入れ替わりながら行いました。

 今回の工事で活躍したユンボは山本さんのものです。私も自分のチェーンソーでチェーンソー製材に挑戦しました。

 

チェーンソー

 

 これが結構疲れます。チェーンもこまめに目立てをしないと切れ味が悪くなるので、そうなると余計に時間がかかって疲れます。組んだ骨組みには補強もきちんと行いました。

 

骨組みには補強

 

骨組みには補強

 

我々はプロではないのと、丸太についてはサイズが均一でないため、以下の写真のようにピッタリと梁をのせるために何回か木を削って微調整しました。(小型の枝打ち用の軽いチェーンソーを使用)

 

ピッタリと梁をのせる

 

骨組みが出来たら屋根づくりです。垂木を渡し、野地板を打っていきます。

 

屋根づくり

 

屋根づくり

 

 その後、池谷集落の屋根づくりのベテラン橋場さんからトタンをふく作業を指導して頂き、ました。この作業には横浜から何度も池谷集落に通ってくださる石井さんも手伝ってくれました。

 

ベテラン橋場さん

 

 その後、順番が違うと言われるかもしれませんが筋交いを入れました。何とか雪が降るまでに屋根を完成させる事が出来ました。

 

倉庫完成

 

 作業開始が11月26日からで、完成したのが12月24日と約1ヶ月かかりました。雪が積もり始めたのが12月27日からでしたので何とか間に合ってホッとしました。前の年は12月5日から雪が降り始め、12月の間に3回も屋根の雪下ろしをした事からすると、本当にラッキーな年でした。前の年と同じ雪の降り方だったら、車庫づくりが完全に間に合わないところでした。

 今回の作業を通じて、丸太を柱にして小屋を作るというのがとても面白いと感じました。雪にも耐えるほどの強度もあったので(とは言っても今年の雪はかなり小雪だったのですが)今後は時間があれば十日町市地域おこし実行委員会の農作業小屋を作ってもいいのではないかと思いました。

 

 また、意外とこういう建物って自分たちでも作ることができるんだな、という事も感じました。「めぶき」本体を作った時は柱などは専門家にお任せしてましたので、全くイメージが持ててませんでした。単管パイプで自分の家の車庫兼倉庫を作った事はあるのですが、木を製材してほぞも自分たちであけて骨組みを作るのは始めてでした。ですが、実際にやってみると時間さえかけられるのであれば結構いいものを作れそうな自信がついてきました。

 私自身は田舎暮らしをしようと思った理由の一つに、いざとなったら生活に必要なものを全て賄えるようになりたいという事がありましたので、今回の車庫づくりはとてもいい経験になりました。

 

 

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