地域の現場は学びの宝庫!ゼミ合宿受入しました!その①

2016/06/12

 

 はいたーい!沖縄からお届けします。いなかパイプを通して沖縄の片田舎、久志地域の取組をお伝えできて嬉しいです。読んで頂いている皆さん、ありがとうございます。

 今回は、ご縁でこの地域をゼミ合宿に選んでくださった、麻布大学の小玉ゼミの皆さんの受入をした時のことを書きます。テーマは「地域で生きる・暮らすを学ぶ4日間」です。

 

最終日の写真

まず最終日の写真から。この場にいたメンバーには分かるおもしろポイントがあって、見るとつい思い出し笑いをしてしまいます。

 

 

 久志地域では、3年前から大学生ボランティアの受入を行っています。夏春の年に2回、1回に3チーム各10名程度を、日本全国から受入れています。また、沖縄県内の農学部の学生を授業の一環として受入もしています。そんな経験から、「地域の現場は学びの宝庫」という言葉を考えるようになっていました。実際私達の組織も、地域交流拠点施設であるわんさか大浦パークも、地域課題に取り組んできています。教科書で過疎高齢化、限界集落という言葉を学んでも、地域の現場は想像以上に複雑で難しい。だから面白いんです。それが伝えられないかな~と思っていたところに、こんなご縁があって、ゼミ合宿の実施となりました。今日の記事ではどんな合宿を行ったか、ご紹介します。

 

 

プログラムⅠ地域の方のお話を聞く①「この地域で豊かに暮らしていくために」

 

 この地域がどんな地域か、どんな人たちがどんな想いを持って暮らしていて、どんな取り組みをしているか。私達久志地域交流推進協議会がパワーポイントを使って説明するのは簡単です。そんな説明の仕方じゃなくて、実際の会話や現場見ることから感じ取ってほしいと考え、そんなプログラムを実施しました。まず、私の記事ではお馴染み、島袋正敏さんの蔓草庵へ。民泊部会のメンバーにも一緒に来てもらいました。

 

島袋正敏さんの蔓草庵へ

 

 このプログラムではオリエンテーションも含めていたので、まずは自己紹介。名前と出身、楽しみにしていることを聞きました。すると!民泊部会のメンバーの方の番が来ると、「自己紹介…その前に、これ持ってきたので食べて~」と!まさかのカメカメ攻撃!(沖縄の方言で食べて食べて~をカメ~カメ~と言います。そのためたくさん食べ物を出されるとカメカメ攻撃と呼んでいます)まさかのピザ。おやつにしては若干重めです。「大学生」と聞いていっぱい食べる子たちと考えた民家さんの愛情です。

 

まさかのピザ

 

 ここでは、島袋正敏さん、民泊部会のメンバーから「なんで久志地域交流推進協議会を立ち上げたのか」「なんで民泊をやっているのか」についてお話頂きました。日本全国いたるところで課題になっている少子高齢化、過疎化。私達の地域では「交流」を通してその課題にアプローチしているということを伝えられました。「あなた達のような若い方々がこうしてわざわざここまで来てくれて、自分たちの話を聞いてくれる。それが嬉しい」その言葉に大学生たちも既にこの段階で「来てよかったです!!」と言う声も。今回のゼミ合宿では3泊4日すべて久志地域内ですごす日程になっています。「せっかく沖縄に来たんだから美ら海水族館や首里城に…」と思いがちですが、十分この久志地域で沖縄を満喫できるのです。

 

シーサーは手作り

 

さすが環境系のゼミだけあって、蔓草庵のお庭の植物にも興味津々。グアバを丸かじりする学生さんもいました。この写真のシーサーは手作りです。

 

古酒から考える

 

以前の記事でご紹介した古酒についても学びました。「古酒から考える次世代への視点」について先生と正敏さんで話が盛り上がっていました。

 

蔓草庵の看板の前で

 

 蔓草庵の看板の前で。この看板も正敏さんの手作りです。感想の中には、「こうして地域の人が自分たち自身で考える「この地域で豊かに暮らしていくために」がこれからの社会の豊かさを考えるきっかけになるような感じがします」という声も。素直で学ぶ意欲のある学生に、私達も学ばせてもらいました。

 日も暮れてきて、いよいよこの後民泊のはじまりです。

 

 

プログラムⅡ 民泊「久志地域の暮らしを体験する」

 

 7名のメンバーは3名と4名に分かれ、2軒のお家に移動します。この合宿は3泊4日なので、2泊は2手に分かれて民泊、1泊は全員で地域の民宿に宿泊しました。民泊は初めての学生さん達。緊張して玄関に入っていった姿を見た後、夕食時に少しおじゃますると…

 

もう仲良く晩酌

 

 もう仲良く晩酌していました!こちらのお家では、おとうさんが環境教育のゼミ生さんという話を聞いてから、インターネットで情報を調べたり、過去のお仕事で少しかかわった環境系の資料を用意して下さっていたり、大学のことを調べたりもしていました。その対応に学生さん達が感動していました。「私たちが来るのを楽しみに待っていてくれたのが分かって嬉しい!」と。

 また、おとうさんは蝶採集が趣味なので、たくさんの標本を見せてもらって学生さん達が喜んで私に報告してくれました。こういった受入家庭の方とのマッチングを私たちの組織が行うことで、趣味の話などで盛り上がれます。自分たちが畑でとった野菜が食卓に並ぶことにも喜んでいました。

 

貝殻のフォトフレーム

 

 食後は、普段修学旅行生が来たらこんなこともしているよ~と、おかあさんが貝殻のフォトフレームを紹介すると、私もやりたい!ということで、真剣な作業が始まりました。もちろん「この貝は?」という疑問も出ますので、この地域の海である大浦湾のいきもの図鑑で調べます。遊びではなくこれも学びの一貫です。「遅くなるから順番にお風呂入って~」と言う、おかあさんの声。本当に家族みたいです。

 

 こんな感じで1日目は終了しました!なんと1日目だけでこの内容、もう長くなりますので2日目以降についは次の記事でご紹介しますね~!学生さん達にどんな学びがあったのか、次の記事をご期待ください!

 

 

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