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地域のチカラを学びに、学びのチカラを地域に

2016/06/18


 

 私が対馬に来てから、あっという間に3年が経ちました。本当に楽しく、充実した日々を送らせていただいています。温かく迎え入れてくれた対馬に感謝感謝です。

 

吉野元

 

 対馬は魅力に満ちています。しかも、対馬の魅力はまだまだ掘り起こされていないものも多く、可能性にも満ちあふれています。そんな魅力を売りに、対馬では面白い取組みを進めています。

 

「域学連携」

 

聞いたことのある方はどのくらいいるのでしょうか。

 地域と大学が連携して、地域づくりと大学の現場の学びのWIN-WINを狙った取組みです。私が対馬に来て以来、関わらせてもらっています。

 対馬の魅力に惹かれて毎年多くの大学生が対馬を訪れ、地域に入り、実践力を身につけています。学生たちは、多くの課題に自ら気づき、課題解決に向けて主体的に取り組んでくれました。

 

大学生

 

域学連携

 

 私は、域学連携コーディネーターとして、地域の課題を解決するために必要な取組みを整理し、それを大学生の学びのニーズに合わせた形で研修プログラムとして設計しています。

 地域にとっても、大学・大学生にとってもメリットのある活動にするためには、そういった双方の思いをつなぎ合わせるコーディネートが非常に大事だと思っています。コーディネート組織である私たちMITは責任重大です。

 さて、今年の対馬市の域学連携では「島おこし実践塾」と「学生実習(中長期インターン)」を行います。

 

島おこし実践塾

 

 

島おこし実践塾

 

 島おこし実践塾は、実践型の地域づくり研修(合宿)プログラムです。今年は島外の大学生・社会人だけでなく、地元高校生も参加する予定です。今年で5回目となりますが、毎年30名程度が島内外から参加します。

 

島おこし実践塾集合写真

 

 非常に中身の濃い6日間で、参加者の多くが、田舎の現状や魅力を肌で感じており、中には実践塾をきっかけに対馬に移住してきた強者もいます。

 各地の相互発展を促し、地方創生における都市部から地方への人口還流、明日の地域づくりを担う人財育成に貢献したいと考えています。

 

 ●今年の概要は こちらをご覧ください

 ●過去のいなかマガジンの記事で紹介していますので、興味のある方は 川口幹子の記事 をご覧ください。

  ●今年の募集要綱は こちらから

 

 

学生実習

 

 学生実習は1ヶ月以上の中長期インターンの形をとっています。地域の最重要課題に的を絞ったプログラム編成になっています。現地指導者は、対馬市の担当課(島づくり戦略本部新政策推進課)の担当者や島おこし協働隊(教育担当)、そして私たち一般社団法人MITが担います。

 旅費は自己負担ですが、研修費や宿泊費等は対馬市が出してくれています。今年のテーマは、地方行政・教育・産業・環境です。私が担当している産業と環境について紹介しましょう。

 

 

昔ながらの農法で米づくりに挑戦!

 

 二千年の稲作の歴史をもつ志多留において、その記憶と知恵、原風景を後世に繋ぐために、昔ながらの農法にこだわり、生態系を活かした無農薬・無化学肥料の栽培に挑戦するIターンの若者農家の取組みを支援します。

 研修内容は、農作業補助、作業に関する情報発信、オーナー制度イベント支援、生育調査・生き物調査の実施補助等です。

 域学連携事業の仕掛人でもあるMITの川口幹子がライフワークで取り組む、農地再生活動の現場を手伝ってもらいます。彼女の地域づくりにかける思いやこれまでの苦労話などは、地方創生に興味のある学生さんにとって非常に参考になるでしょう。

 

米づくりに挑戦

 

 

渡り鳥の中継地保全に挑戦!

 

 対馬は日本でも有数の渡りの中継地です。ツシマヤマネコが高密度に生息する佐護地区は、渡り鳥の中継地としても非常に重要で、毎年多くの渡り鳥が観察されます。ところが、年々その数や種類が減少しています。

  渡り鳥は広範囲で移動し、東南アジアや中国から対馬を経由して日本本土に移動しているので、対馬だけの地域の問題ではなくグローバルな問題に挑戦することになります。

 渡り鳥たちの採餌・休息の場である対馬の水田環境を整備し野鳥の保全に取組むとともに、野鳥調査の研究に取り組みます。

 

渡り鳥

 

 

温故知新で古民家再生に挑戦!

 

 遠隔離島・過疎地域である対馬では、老朽化した空き家が増えています。動物たちが侵入したり、頻繁に空気の入れ替えがされないため、急速に朽ちています。そのような古民家を有効活用し、後世に残していくために、古民家の伝統的な工夫や知恵を活かしつつ、現代の環境技術を導入し、環境負荷低減住宅として学生の手で再建し、地域づくりの拠点を作ります。

 活動内容は薪ボイラーによる五右衛門風呂の設置、水回りやトイレの改修、作業風景の記録と発信等です。現在3棟目の改修を進めています!

 

古民家再生

 

古民家

 

リノベーション

 

 

 

ヤマネコ米を用いた新商品開発に挑戦!

 

 国の天然記念物ツシマヤマネコが利用する上県町佐護区の田において、減農薬農法等によるヤマネコに配慮した田んぼづくりを進める農家が生産する佐護ツシマヤマネコ米の普及啓発を目的として、ヤマネコ米を原料とした新商品の開発を行います。

 ビジネスの世界で行きていきたい学生にはぴったりの企画です。研修内容は、新商品の企画づくり、試食品の作成 、試食会の実施とレシピづくり 、パッケージ作成・価格や販売先、営業戦略等の検討です。

 ヤマネコも農家も共生する農村づくりに加勢してください!

 

ヤマネコ米

 

ツシマヤマネコ米 認定田

 

ツシマヤマネコ

 

 

移住体験で対馬の魅力発信に挑戦!

 

 地方創生の一番の課題となっている若者の移住を対馬で推進するためには、移住者にあった仕事の確保が必要です。農林水産業や教育・福祉の現場を実際に体験し、移住者にインタビューしたりして、移住推進のため広報ツール作成を支援します。

 

対馬夜景

 

若者の移住

 

 

民泊体験ツアーの商品づくり挑戦!

 

 農家民泊(民泊)では、対馬の昔ながらの持続可能なくらしや伝統文化や仕事を体験することができ、また、対馬の誇る食文化を味わうことができます。何よりも、対馬の最大の魅力である「人」と親睦を深めることができます。

 活動内容は、島の資源を活かした体験滞在・学習型のツアーの企画立案・実施支援、民泊の広報支援、新規参入の支援、体験メニューの写真取材等による民泊の広報資材の入手及び写真整理と発信、ツアーの企画、普及啓発用のチラシ作成です。

 

そばづくり体験

 

 

以上が大雑把な学生研修の内容です。

 

 学生実習の内容の詳細や募集要綱はこちら

 

興味のある方は是非コーディネーターの私までお問い合わせください。

今年も対馬に熱い夏が来る!!楽しみです!!!

 

 

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