やってきました!!! タケノコシーズン

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執筆者 小林恵子
所 属えん(縁)もたけ(竹)なわ

2017/04/27

 いよいよ、タケノコシーズンが到来いたしました。

 

タケノコシーズン

 

 いなかにはたくさんの竹やぶ、たけのこがあります(地域にもよりますが)。ご存知の方も多いかと存じますが、タケノコには、なりどしと裏年があります。

 

成り年

 

 成り年はタケノコがたくさん生えてきます。昨年は豊作。本当にたくさんの山の幸をいただけました。
 が、今年は、残念ながら、タケノコの少ない裏年のようです・・。

 

やわらかい竹の子

 

 やわらかい竹の子をいただくため、土の中から掘り起こしております。3月の終わりには、岡山の南部では、少しずつ生えてくる時期ではありますが、まだまだまだまだなかなか生えてはきません・・・。

 

 なんども重複する自己紹介ではありますが、自己紹介をさせていただきます。
 私は、~えん(縁)もたけ(竹)なわ~と称し、竹藪を活用して、認知症の人の居場所と出番と役割作りに取り組んでいます。

 お百姓であった祖母たちが認知症となりました。これまで自分たちが守ってきた山が荒れ、生命力の強い竹藪が増え広がりました。認知症になってから、竹やぶが荒れていることを何度も何度もいうようになりました。
 調べると、放置竹林は、生態系の破壊をもたらし、社会問題となっていることを知ります。また、日本人は縄文の時代から竹を活用をし、竹と和紙の文化といわれるほど、竹と親しみながら生活してきたことを知ります。
 当時、やることがなく、やる気もなく、ぼんやりすごしていた祖母が竹を通して仕事となり、人も森も元気になれば、と閃き、活動に取り組むようになりました。
 いなかならではの資源「竹」。タケノコとして食用にもなり、竹は、建物、家具、ざるや籠などの生活用品にもなります。少しずつながら3月も竹を楽しんでまいりました。

 以下、ご報告です。

 

竹伐り

 

 竹製品を作る竹は、10月から3月がよいといわれています。夏の竹は、水分を多く含み、虫がつきやすいと言われています。
 祖母たちと作る竹製品のための竹をいただいてきました。竹を使うことは、森を守ることにもつながります。

 

竹ワークショップ

 

 地元にふんだんにある竹です。数年前まで私もそうであったのですが、普段は、なかなか竹に親しめる機会がない方が多いことと思います。少しでも竹に親しんでいただき、森のことを知っていただけますようワークショップをさせていただいています。
 今回は、コースターを作りました。それぞれの個性のキラリと光るオリジナリティーあふれる作品ができあがりました。竹の活用は、アイデア次第でございます。

 

楽しいひと時

 

楽しいひと時2

 

楽しいひと時3

 

 楽しいひと時でした。

 

野草パーティ

 

 竹が増えたから、「ええもん(植物)が生えてこんようになった」と祖母は言っておりました。なら、どんな「ええもん」が森にはあるのか。学んでまいりました。
 ノビルにタンポポ。ぺんぺん草。からすのえんどう。その他たくさんの野草がありました。野草のしゃぶしゃぶをいただいたり、パスタ、パン。その他もろもろたくさんの恵みをいただきました。
 森は多様な生き物でなりたっていることを学びます。学びの機会に感謝をしております。

 

カラスのエンドウ

 

 ちなみに、カラスのエンドウはお茶にもなるそうです。

 

タケノコパーティ

 

 岡山の郷土料理である、「ばら寿司」です。「備前ばら寿司」は、江戸時代初期、備前岡山初代藩主である池田光政が「食膳は一汁一菜」と倹約令を推進したことにことを発します。町民たちが、「ごはんの上に乗せても一菜は一菜だ!!」と反発をし、ごはんの上に、瀬戸内の魚や、お野菜を乗せて食べだしたのが由来といわれています。
 おいしいものを食べたいとの強いおもいから、町民たちの知恵から生まれたものといわれております。下のご飯が見えなくなるほど具をのせております。

 

春には、タケノコ

 

 春には、タケノコは欠かせません。タケノコ、えび、もがい(瀬戸内海にいる貝です)、菜の花、自家製紅しょうが、さわらの酢漬け、しいたけ、蓮根、などトッピングを各自で行ってもらいました。

 

売れ行きがよかったこと

 

 タケノコの売れ行きがよかったことは、言う間でもありません。

 

話はかわりますが

 

 話はかわりますが、岡山のある地域では、イノシシが人間より早くタケノコを食べてしまう。とのことで、タケノコが採れず、地域のタケノコを食べられないそうです。
 以前は、イノシシは、森にえさがあったので、竹やぶのタケノコを全部食べてしまうことはなかったとのことです。
 森の生態系がくずれ、森に餌のなくなったイノシシ。森の生態系が崩れると、イノシシの餌もなくなってきております。森の命がよりよく生きれますよう取り組んでまいります。

 また、話は変わりまして、裏年とはいえ、タケノコがなかなか生えてこないのは、竹やぶの整備が行き届いていないのではないか。ふたたび竹やぶの整備です。
 竹やぶの掃除をしたものは、燃やします。火をおこすための、火吹き竹を「竹」で作ってみました。

 

いろいろな道具になってくれる竹

 

 いろいろな道具になってくれる竹に感謝です!!!

 

西川ぬく森アナザーガーデン出店準備

 

4月30日(日)10時~15時
岡山市北区西川緑道公園にて

※イベント情報はコチラ

 

 岡山の街中で開催される山のマーケットです。森にちなんだブースが出店されています。
 いよいよ祖母の出番です!!!

 

張り切って竹製品

 

 張り切って竹製品を作りつづけております。竹ビーズやはたき、お箸や竹のカトラリーを出品予定です。
 また、竹ビーズのアクセサリー作りのワークショップや、はたき作りのワークショップを行う予定です。

 美味しいブースも色々でています。マーケット中は、調理に電気ガスを使わず、薪と炭で調理がなされます。肉料理はジビエに、魚料理は川魚に限定をされています。
 近くのブースからほのかに薫る炭の香りに毎回心癒されています。毎回ほかのブースを回るのも楽しみ。食べ過ぎてしまう楽しい1日でもあります。

 

 企画をされている方より、日ごろ森林活動を行っていると、森林への思いや活動を広めるためには、森林に何ら興味のない方々をどれだけ巻き込めるかということが大きな課題であるとのことです。
 山に興味のない方々にも、気軽にマーケットに足を運んでいただき、マーケットを通して山に興味を持ってもらえるきっかけになれば、との強い思いの中、企画運営をしてくださっています。

 私自身、地元には竹がありすぎて、その価値が薄くなっていると感じるのが現状であります。
 けれども、はさみは使いよう。今では「竹」に変わるプラスチック、ステンレスなど安価で便利なものを利用をする生活となっていますが、竹は、日本人の生活の知恵の結晶であり、ダイオキシンの出ない自然素材のエコ素材であります。
 少しでも、竹に親しんでくださる方が増えますよう、また、仲間が増えていきますよう、精進をいたします。
 ぜひぜひ、お近くお立ち寄りの方は、お待ちしております~~~!!

 

 これから、タケノコシーズンです。プチタケノコレシピです。

 

~タケノコソテ お酒のおともに~

 

 タケノコを塩麹につけ、ガーリックオリーブオイルでフライパンで焼きます。塩麹につけると日持ちもします。冷凍も可能です。
 カレー粉をまぶしても美味しいです。ちょっとした、お酒のおつまみに最高でず!!

 

~シナチク風~

 

 灰汁抜きをしたタケノコをごま油で炒め、めんつゆで味をつけると、なんと、しなちくのような味に!!

 

~タケノコのホイル焼き~

 

 バーべキューをなさる時などは、まるごとのタケノコを、皮ごとアルミホイルにつつみ、炭火のなかに放りこんじゃってください。タケノコの皮ごとを丸焼きにすることで、タケノコのミネラルがそのままいただけます。
 タケノコを掘り出し、日にちがたつと、アクがでてきますので、できるだけ堀りたてが美味しく召し上がられます。お塩味でも、おしょうゆでも、お好きな調味料で美味しく召し上がられます。ほくほくのタケノコです。

 ほかにも、筑前煮に、土佐煮、ふきとタケノコの煮物、チンジャオロースに、お寿司、キッシュにグリーンカレー。春野菜パスタ、マフィン等。さまざまに美味しくいただけます。くせがないので、和洋中、すべてのお料理に合います。
 ただ、皮をむかないといけない、あく抜きが必要で手間がかかる、国産タケノコの水煮は高価である・・ など、さまざまの理由から、食べられなくなりつつあるタケノコでもあります。

 

 竹もたけのこも、文化の継承が必要であります。これからも、仲間を増やしながら、竹藪がもっともっと地域のお宝になりますよう、取り組んでまいります。
 いよいよ森に入るのに心地よいシーズンとなりました。ますます、楽しみな日々です!!
 これからも、どうぞ、ご指導をよろしくお願いいたします。

 

ご指導をよろしく

 

ご指導をよろしく2

 

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