学生と移住者と嫁と

2017/08/01

 みなさんこんにちは。暖かい季節になってきましたね。Tomos-人のココロに火を灯す-の中田愛です。
 私は夏が一番大好きです。野球が大好きな私にとっては、シーズン真っ只中ということで、自分自身もシーズン真っ只中だなと思うことがしばしばあるからです。
 夏は暑いけど、外に出たい気持ちも湧きます。そんな夏がやってきていますが、今日は私の立場が変わって変化した地域との関わりをお伝えします。

 

学生は地域にとって必要?バス1台の意味を考えよう。

 
 まず、私が京都府福知山市に関わったときは2014年10月になります。その当時はまだ大学4年生。それまでも、他府県で地域との関わりを持っていました。正直、学生の頃は自分たちの必要性があるのかないのか疑問に思うこともありました。
 もちろん、後継者不足や担い手がいないなど、課題がある場所に出向くと、学生として必要とされているし、期待にこたえたいと思いました。

 

内屋町

 

 その一方で、

「学生が来たら、地元の課題がすぐに解決される!」

と思っておられる方もいるかと思うのですが、私はそうでないと考えています。
 学生が来て、すぐさま課題解決できるのであれば、誰にだってできる。日常ではなく非日常的に地域に出向くのであれば、地域の方への刺激となり、緩やかなつながりが生まれて、交流人口が少し増えます。
 そういった、目先の課題解決ではなく、課題を解決するためのヒントやきっかけが生まれるのではないかと考え、過剰な期待をしすぎず、無理しすぎず、関係性を作ることができるのではないかと思います。
 もちろん、関係性を築き学生と地域との想いが高まり、課題解決のための動きができる環境ができれば、すぐさま動き出していくとよいと思います。

 また最近、自治体などで大学生のバス代を補助したりすることが増えていますが、私の学生時代はまだまだ自分たちのお金で出向くこともありました。
 なぜ、税金でバス1台が出ているのか。学生の方には、そのバス1台分の意味というものを、しっかりと考えて受け止めてほしいなと思います。

 

引っ越ししたら移住者の始まり

 
 私の中で滋賀県大津市から京都府福知山市へ住まいをかえることは、「移住」ではなく「引っ越し」だと感じていました。
 あまりそこまで奥深く考えずに、

「よーし、福知山行ってみよう。」

と楽に考え、とりあえず行動し、今に至ります。

 正直、私は「福知山が一番大好き」と思ったことはありません。場所が好きなのではなく、「福知山に関わる人が好きだったから」福知山へやってきました。
 このニュアンス、上手く言葉で表現することは難しいですが、少し違います。琵琶湖のほとりで育った私にとっては、琵琶湖が一番だと思うし、地元愛もあります。
 ただ、移住してから色んな方に、

「福知山のこと好きなんでしょ?」

と言われると、すごく苦しい時期がありました。

「場所じゃなくて人なんだよー」

って何度も思いました。移住してからの葛藤でした。

 

福知山

 

 そして、「若い」「独身」となると、それはそれは「早く旦那見つけなよ~」というフレーズがどんどんやってきます。(笑) 私は大雑把でざっくりした性格なので、「はいはーい」と軽く飛ばす。(笑)
 今までそんなプライベートのことまで突っ込むことは、友人や家族くらいだったので、見知らぬおばちゃんに将来を心配されたり、激励されたりという日常は素敵だなと思いました。

 

なぜか伝わっている「嫁」という肩書

 
 そして、移住して10か月後に私は結婚しました。その時びっくりしたことが、旦那の地元に行くと、あれよあれよとご縁が広がっていきます。

「あー、お前嫁さんかー」

という声をあちらこちらにいただきました。
 その一方ですれ違いざまに言っていただくこともあるので、一瞬の出来事です。私はその一瞬で、顔と名前をインプット・・・・したいとは思うのですが、中々できず。。。
 福知山市は、「足立」「芦田」、夜久野町になると「衣川」という姓の方が多くおられます。そのため、フルネームで覚えないと後々ややこしくなります。なので、いつも必死です。(笑)

 

中田さん

 

 でも、地域の方も私とのかかわりを持つことに、「外からやって来た変人」ではなく、「外からやって来た嫁さん」として見ていただくようになりました。今はその方が楽ですね。
 どうしても移住者としてきたときは、1人で闘っているというか、個人として見られます。それが「家族」として見られるようになるので、その点においては心持が楽ですね。

 実は私大学4回生の頃「私は絶対に田舎男子と結婚する」と、ゼミの先生に断言していました。なぜそれをその時言ったのかは覚えていません。(笑) それから友人たちにも口々に言っていました。
 今から振り返ると、若気の至りやなと思うこともありますが、地域に学生時代入って感じたことなんだと思います。せわしなかったですが、地域のために奔走するお母さん方を見てかっこいいと思ったんですよね。
 今現実として、まだ地域の中で何かしているというわけではありませんが、いつの日か地域で活躍する人なれるように、頑張りたいですね!

 

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