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太陽と風と貝殻と友情

2017/08/04

顔の写真
執筆者: 川村かおり


 すごーく落ち込んでいまして。いつにないほど。人はどこまで落ちていけるんだろう?っていうくらい、まだ落ちていってるかもっていうくらい。
 そんなとき、マガジンなんてとても書けるとは思っていなかったのだけど、でも約束をしていたからどうしても書かないといけないし、やらなきゃいけないことがあるのって、ひょっとしたら落ちてる私を救ってくれるかなと望みをかけてみたり。

 とりあえず落ち込む前に書き溜めていたマガジンを読み返して、そこにイラストを描いていたらいつのまにか悩みのタネが少し小さくなっていたので、本当に救いになっていたんですね。
 書き溜めた文章は二つしかなかったから、イラストは二つ分。でも約束の記事数はまだノルマに達していないので、さて、せめてもう一つくらい書こうと。
 落ち込んでいる原因はここには書かないけれど、話を聞いてくれた友人に感謝の意をこめて。

 一週間ほど東京に戻っていました。問題は一旦、小康状態、けれどあとは自分もどうにかしないといけないことだったので高知へ戻ってきました。
 まったく解決の目途はたっていないけど、私が東京にいる間も心配してくれていた友人が外へ連れ出してくれ。大好きな海へ連れて行ってくれました。
 途中、川を幾重にも渡した鯉のぼりやカツオのぼりがあって、車を降りて河原まで下りて行った。カツオのぼりなんて高知らしい♪

 

カツオのぼり

 

 海へついてもまだ天気がすごく良くて、道の駅で買ったサバのお寿司と卵とキュウリのずっしり挟まれたサンドウィッチ。手作りの小さなベーグル、イチゴ大福、アスパラにスナップエンドウ、トマト。
 そんなこと、誰もきっとしないと思うけど、レジの横にあったお弁当を温める電子レンジで私と友人はアスパラとスナップエンドウをチンしちゃいました(笑

 ノンアルコールビールと土佐の番茶のペットボトルを2本ずつ買って、それらをもって堤防の上でひろげて食べた。友人は特に何も聞いてこないし、私も特に何も言わない。たわいない話ばっかり。
 アスパラもスナップエンドウも甘くておいしかった。塩かえばよかったねって。天然塩はその近辺でたくさん作られていたから売店にもいっぱい売ってたんだけど、そこまで頭が回らなかった(苦笑
 野菜は透明の袋に入っていたから、チンしたらちょっとビニール臭が移ってしまったりもしたんだけどそんなのは海からの風でなんてことはなかったです。

 

道の駅

 

 風はオンショアで波ももうダンパー気味。サーファーにとってはあんまりいい波じゃないみたいだったけれど赤い板の人はそれでも波を選んで上手に乗っていた。あの人が一番うまいと思うって偉そうに言ってみたり。
 トマトのヘタとかアスパラの根本付近の硬いとことか、スナップエンドウのすじとか自然に還りそうなものはポイポイ、堤防の下の草地に捨てた。もし来年、またここに来たらアスパラが生えてたりしてって言って二人で笑った。
 もう全然更新してないけど、私のフェイスブックのタイムラインの大きな写真は、この堤防に腰かけているところをバックから撮ったものだっけ。

 雲がなくていつもお日様が出ていたから暖かかったけど、風がずっとふいていたから少し肌寒くなってきて、そこを離れた。
 まだ時間が早かったから近くの市場へ行ってみた。でも漁がなかったのか何にもなくて。それで私は前に一度だけ言ったことある浜へ行かない?って誘ってみました。友人はいいよって、おぼろげな私の記憶を頼りにした適当なナビで車を運転してくれた。

 

砂浜

 

 ちょっとした空き地に車をとめて、ガードレールの端にあったその浜へ降りられる小さな坂を降りた。そこはまるでプライベートビーチ。誰もいないし、なぜか風も全然ふいてなくて。
 岩場には高知へきて初めて知ったんだけど、「亀の手」っていう貝がいっぱいあって、素手でとれないのが残念でした。なんかヘラみたいなのがいるらしい、獲るには。
 浜もよく見ると貝殻がいっぱいで、よく海近くの売店とかで売ってる貝の人形とかの素材になるような貝殻ばっかり。ガラスが割れて石や砂できれいに角が取れたシーグラスもあるし。

 

サーファー

 

 いろんな何気ない話をしながらずっと貝殻とシーグラス、サンゴのかけらも拾ってた。そのうち私は拾うことに夢中になって一人であちこちしてて、そしたら友人がいなくなってた。
 あれ?って辺りを見回したら、友人はおっきな崖?岩?の上に裸足でのぼってて。私も上りたくて駆け寄ったけど、友人は降りてきちゃった、残念。

 崖にはまるで、

「これでのぼったらいいよ」

といっているようなロープが上のほうから垂れ下がっていたけど友人はそれを使わず上ったらしい。

「やっぱり何でもかんでも信じたらいけないかもね」

って二人で笑った。

 でも私はずっと信じている。友人と、これからもずっと続く友情は。

 

サーフィン

 

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