いなかパイプ 「いなか」と「とかい」のパイプWEB

いなかのムカデ問題

2017/10/10

顔の写真
執筆者: 南紀恵


 新緑の美しい5月のお話。島ではビワが収穫期になり、たくさん頂いたり収穫させてもらったりしています。梅ももうすぐ採り時かな。

 

ビワの収穫
ビワの収穫に行きました

 

 この季節にはもう一つ、田舎ならではの風物詩(?)があります。それは、

「ムカデ」。

5~6月頃によく出ると言われています。

 朝晩は涼しく暖房が必要な日もあった4月頃はまだ殆ど姿を見かけなかったですが、もう半袖で一日過ごせるかな〜という気候になった途端、週に数回、多いときは一日に一匹二匹、見かけるようになりました。
 これは、以前私が住んでいた高知の山間地(涼しい)でもほぼ同じでした。
 
 今回はそんなムカデとの格闘記です。

 

いなかでは虫との共生は当たり前

 
 これまで仕事柄、いなかへの移住に興味があるという人と話す機会がたくさんありましたが、その際の相談事項として「虫が嫌いでもいなか暮らしできますか?」というのがよくありました。
 いなか暮らしの不安を解消できるように相談させて頂くのが私のつとめでしたが、虫問題に関しては正直回答に困りました。
 というのも、出るものは出る、これはもう仕方がない。慣れるか遭遇しないように工夫するしかないんです。受け容れるしかないです。豊かな自然の中に住むというのは、そういうことです。
 ほんとーーーに、虫が嫌いで見ただけでどうにかなるという人からしたら、いなかというのはストレスの多い環境になり得るかも知れません。
 
 私の話になりますが、移住前に住んでいた大阪でも結構虫は出ました。「都会には虫はいない」というのをあとで人から聞いてびっくりしたくらい、ゴキもムカデもよく見かけましたが、いなかでの遭遇率は大阪の比ではないということを一年目に悟りました。そして、自分も結構な虫嫌いだということが徐々にわかってきました(遅いよ)。
 いつ出るかと家の中でビクビクしながらも、少しずつ虫対策をし、幸い二年目、三年目と出現頻度が減っていきました。

 

いなか暮らし三年目、とうとう寝込みを襲われる

 
 そんな中迎えた引っ越し。つまり、住まいの虫対策をまたイチからせねばならないということ。次に住むのは長らく空き家だった木造の平屋。明らかに虫危険度高いです。

 

引っ越して掃除

 

 引っ越して掃除をしていると「…これは何の虫?」というような見たことない巨大な虫の痕跡があり、なんとなく覚悟してはいましたが、5月を迎えてみると前の家よりも虫パラダイスであることがわかりました。
 そして、とうとう就寝中に巨大ムカデに手を噛まれました。ムカデに噛まれたのはこれが初でした。
 チクっとした鋭い痛みを感じて慌てて飛び起き、何が起こったのかわからずぼんやりしていたら、布団の隙間からでっかい”奴”が現れました(→即退治)。
 噛まれたところは時間が経つにつれジンジン痛くなり、熱をもち、そのあと数時間しびれていました。12時間ほど経つと平常に戻ってくれました。
 
 これまで何度もムカデに遭遇したことはあれど、幸運にも一度も噛まれたことなかったので、無敗が破られたのと、痛いのとで、ものすごく悔しい!!
 さらにその後も、就寝中に襲われかけるということが立て続けに二度起き、「これはうかうか寝てられないな」と思い、コレを導入することにしました。

「蚊帳」。

 

蚊帳

 

 テントの外幕をネットにしたような造りで、底も覆われているため、床から虫が侵入してくるのも防げます。根本解決ではないですが、これがあると安心して眠れるので本当に助かります。逆になぜ今までこれを使っていなかったのか、不思議でなりません…。
 ただ、注意しないといけないのが、屋外に干した布団や洗濯物に虫がくっついていることがあるので、取り込む際によ~く見ておかないといけません。一度、蚊帳の中にムカデを取り込んでしまったことがありました…。油断なりません。

 

その他の対策

 
 あと、引っ越してすぐにしたのは「家の外周に粉末式殺虫剤をまく」ことです。

 

粉末式殺虫剤

 

 これをすることによって虫が家の中に入ってこれなくなります。いなかでこれをやっているおうちは多いです(南調べ)。
 実際、以前住んでいた家では、冬のうちにこれをしておいたところ、その次の春以降虫が激減しました。
 ただし、すでに虫が屋内にいる場合、内側に閉じ込められてしまうというデメリットがあります。今の家はすでにたくさん虫が潜んでいたもよう。効果が現れるまでにしばらくかかるかも知れません。
 
 あと、地元の人たちは噴霧式の殺虫剤を定期的に焚く人も多いみたいです。私は臭いが気になるため化学薬品の使用は最低限に抑えたいと思っていて、噴霧式のものはまだ試していません。
 極力、自然素材のものから試していきたいなぁと思って今回取り寄せたのがコレ。

 

ティートリーとヒバの精油

 

 ティートリーとヒバの精油。これをアルコールスプレーに混ぜて家の各所に噴射します。ゴキ除けにもなるそうです。森林系の香りですっきりします。
 
 実は前の住まいでもいろいろ試していたのですが、ミントの防虫剤やアロマ(=虫全般に効くといわれている)、茶ガラ(=ムカデが嫌がるといわれている)、ヒノキのアロマ(=同)は、我が家ではあんまり効きませんでした…。リラクゼーションにはなりますが。
 やっぱり自然素材のものは効果は薄いのかなぁ…。日々、試行錯誤です。

 

虫嫌いの人へ

 
 こうして私なりに工夫したり格闘したりしながら、いなかに暮らしています。
 周りの移住者の人たちを見ると、平気だという人もいれば大嫌いという人もいて、皆それぞれ虫と向き合っているようです。そして暮らしているうちに、皆ある程度は慣れるし諦めがつくようにもなってきます。
 
 ちなみに私は以前、一年半ほど宮城県に住んでいたことがあるのですが、そこではムカデに遭遇したことはありませんでした!ゴキも一回しか見かけたことがありません。東北出身の友人も「たぶん見たことはない」と言っていました。
 いなか暮らしをするにあたって、どーーーしても虫に遭遇したくない、そのストレスを負いたくはないという人は、東北~北海道を検討するのはいかがでしょう?
 
 たかが虫、されど虫。

 

▼コメントをどうぞ

顔の写真 南紀恵 さんのプロフィール・記事一覧はこちら >>