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雨にも負けず風にも負けず遊子(ゆす)に生きる人間のように私はなりたい

2018/02/06


 はじめまして。いなかマガジンの執筆者として記事を書かせてもらうことになった鬼木と申します。
 先月より愛媛県宇和島市の遊子(ゆす)という場所で地域おこし協力隊として就任し、情報発信やイベントの企画を中心に魅力あるこの遊子を盛り上げる仕事ができたらと思います。
 初めての投稿ということで私が就任したこの地について説明したいと思います。
 
 遊子は宇和島市の中心部からさらに車で40分ほどの場所にあり、国の重要文化的景観に指定された段畑と養殖が盛んな農業と漁業が両立する半島の地です。
 段畑で獲れたジャガイモは日本一美味いと地元の方は誇っており、春の収穫祭には宇和島市内外より来られた多くの観光客で賑わいます。収穫祭が近づいた際にはまたこちらで告知させていただけたらと思います。
 
 就任して間もない頃、何気なく覗いた窓から見た朝焼けの景色が忘れられません。何ものにも代えがたい景色がそこにありました。
 この素晴らしい景色や優しい人々とともに地元に寄り添いながら喜び、悩み、悲しみを共有できる存在になれたらと思います。

 

窓から見た朝焼けの景色

 

 さて、僕の協力隊としての仕事の一つに情報発信というものがあります。
 人生で初めて釣った魚が5キロ近いブリだった話や、この地に来るまで知らなかった「真珠の貝柱」を初めて食べたお話など話題はたくさんあるのですが、そういった遊子の日常については別SNSにて発信しているので、今回は先日実施された宇和海駅伝についてレポートしたいと思います。
 
 宇和海駅伝競走大会は今年で45回目を迎える歴史あるイベントで、20を越えるチームと200人を越える選手たちによる本気と書いてマジな(表現古くてすみません)駅伝大会です。
 当日は気温も低くあいにくの雨でしたが、「宇和海から元気を届ける」をテーマに、悪天候を吹き飛ばす沿道の声援と、それに答える選手たちの熱気で寒さも雨も吹き飛ばされたような大会となりました。
 参加チームは遊子だけではなく、宇和島市内、日振島、戸島、三浦、蒋渕などからも参加されており、小学生から一般の社会人チームまで男女問わず幅広い地域と年代の人々によって構成された大会です。

 

宇和海駅伝競走大会

 

 開催日前には地元の方々と看板の設置やスタート、折り返し地点のライン引きを微力ながらお手伝いさせてもらいました。
 その前段階でも看板や表彰状の作成など裏方さんのイベントを支える力は偉大だなと痛感しました。
 
 大会を取材する中で何より僕が驚いたのは選手だけでなく沿道の声援にも熱が入っていたことです。
 子供の走る姿を応援する親御さんはもとより、一般参加する選手の同僚の方など選手を支える力がとても大きかったように感じます。もちろん雨の中必死に走る選手たちの姿は感動を覚えます。
 社会人チームを追い抜かんと必死に走る中学生の姿に、

「がんばれ!」

といつの間にか心の中で叫んでおりました。社会人チームもがんばれ!

 

段畑

 

必死に走る中学生の姿

 

 しかし、これだけ盛り上がっているように感じた駅伝大会も実は運営側の負担を軽減する目的で近年規模が縮小されたとのことです。
 地元の方の話によると現在のコースは1・3・5区が公民館を中心として北側、2・4・6区が南側を走るコースなのですが、数年前は走るコースももっと広い地域を使ってコースが作られていたようです。人口減少の影響はこんなところにも及んでいるのかと実感しました。
 簡単ではないけれどいつか元のコースに戻れる日が来ればいいなと思いました。
 
 さて、熱戦を終え表彰に入る前に景品の抽選会があるのですが、これがまたすごいのです。
 参加選手全員を対象にしたものなのですが、各地区自慢の特産物であるカンパチや岩牡蠣、さざえ、そして段畑のジャガイモ(収穫祭で受け渡し)など超豪華景品に、この時ばかりは僕も選手として参加したかったと思ったほどでした(笑)
 
 抽選会、区間賞の発表、表彰式を終えたわけですが、東京から来た僕は地域に密着したイベントにはこれまであまり関わる機会もなく、いわば憧れの対象でした。
 こうやって関係者の一人としてイベントに関われたことに本当に嬉しく思います。これからもこのイベントを盛り上げるべくお手伝いできたらなと思います。

 

地域に密着したイベント

 

区間賞の発表

 

 大会後はチーム遊子として参加した方々の打ち上げにお邪魔させていただきました。すでに来年の戦略を練っているようで、話しの中で僕に選手として走らないかと提案をいただいたのですが・・・
 う~ん。あの超豪華景品の抽選会に参加できるなら来年は僕も選手として参加しようかな(笑)皆さんの足を引っ張らないように明日からウォーキングを始めたいと思います。
 
 裏方としてイベントを支える人、沿道から選手たちを応援する人、そしてこの日のために一生懸命練習し、雨のなか力を抜くことなく走りきった選手たちに、素晴らしい大会に参加させたもらったお礼を言いたいです。ありがとうございました。
 規模の縮小という変化はあったものの、45回も続いているこの駅伝大会を伝統として継続させる使命が協力隊にもあるのではないかと考えます。

 

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