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休校舎に子どもがやってきた!! その1

2018/03/05


 鹿児島の離島、種子島にある休校中の小学校は1校のみ。
 
 じいちゃんばあちゃんたちが、最初に感じた変化は音だったそうです。
 時間ごとに聞こえてくる、チャイムの音、体育のホイッスル!、そして駆け回る子どもたちの元気な笑い声―。
 
 そこに、今年もふるさとまなび~隊の子どもたちが元気いっぱい遊びにやってきてくれました!

 

ふるさとまなび~隊の子どもたち

 

<説明しよう!ふるさとまなび~隊とは?>

 種子島の西之表市の教育委員会が主催する、月1回の郷土遊び学習のグループ!
 勾玉作りやカヤックなどの他、立山校区のような昔遊びにも挑戦する、小学生たちなのだ!!

 

学校に子どもの元気な声

 

 去年に引き続き、今年も学校に子どもの元気な声が響き渡りました。
 しかし!今年響き渡ったのは、声だけではありません…。

「ぱーん!」

鉄砲伝来の種子島、歴史の教科書でもしかして覚えてらっしゃる方もいるかもしれません。
 
 そんな歴史にもふさわしい? こちらの竹鉄砲作りに、子どもたちが挑戦! 地域のお父さんお兄さん先生たちも登場して、のこぎりだって使います。

 

苦竹

 

 材料になっている、この細い竹は、「苦竹」と呼ばれます。
 ところによっては文字通りにがい竹。でも、島内では甘く、した茹でもなくすぐに食べることができるほど甘くって調理が簡単な竹んこです。
 とはいえ、食べられるのは柔らかい春と秋の出先のもの。成長して固くなった苦竹は、今度はこうして遊び道具に大変身しました。
 
 先をテープで補強して、この日は新聞紙をつめて弾のかわりにしました。秋になると「ダマの実」という丸い実が、この苦竹にぴったりの弾代わりになります。
 皆で構えてー… 大きな音と共に、遠くまで飛んでいくもの、中に弾がつまるもの、ぽろっと近くにこぼれるものなど、皆それぞれ。
 そのたび、「あれー?」「きゃー!」といった声が体育館いっぱいに響きます。

 

先生たちもフル回転

 

子どもたち

 

 先生たちもフル回転で、メカニックのお仕事。子どもたちが持ってくる竹鉄砲を見やって、あれやこれやメンテナンスしてくださいました。
 中には、

「もう一本作りたい!」

といって、2つめのマイ竹鉄砲作りを行う子も。
 みんな楽しそう。集中して、熱心に取り組んでいました。
 
 さて、ロケットも飛ぶ島。種子島、立山校区今日の飛び道具は1つではありません!
 去年大好評だった、弓矢体験もあります。昨年は武士が弓矢の練習をしたという射場で、当時はやっていたポケモンをGETすべくがんばっていましたが。
(余談ですが、立山校区の中では立山漁港にポケスポットが2箇所あります!この辺にはないので、レアですねー。)

 

今年のはやり

 

 今年のはやりは何ですか?うけがいいのはプリキュ○ですかねぇ?
 準備をするときに、市役所のお子さんがいらっしゃるお姉さんにうかがったところ。

「ドラゴンボールでしょう」

とのこと。
 2017年の小学生たちには、女子も男子も、ドラゴンボール(超)が大人気だったようです。うちにはテレビがないのですが、いつの間にか、シェン○ンもスーパーサイヤ人みたいに金色になっていたんですね!
 
 というわけで、今年は7つのボールを狙うスタイルでの弓矢体験。地域の中に弓道経験者の方もいらっしゃり楽しそうでした。
 中には、他の小さい子たちに教えてあげるお姉ちゃんもいたりして。わきあいあい。
 やはり弓矢体験も人気のひとつ。2本打ってから、またやりたい!とすぐに列の最後に並びなおしていました。

 

折りしも七夕近くの開催

 

 折りしも七夕近くの開催だったため、みんなの願い、かなうといいな。島の子どもたちはとっても可愛いし、優しい心を持っています。
 
 さて、七夕ネタの前に、飛び道具ネタはまだまだ続きます!
 最後のアトラクションは、蘇鉄シュリケン!!

 

蘇鉄シュリケン

 

 鹿児島では、神社などにも植わっている細い葉っぱの樹木です。
 南国らしいこの木は、むかしから子どもの格好の遊び相手。女の子は水汲み、みんなで蝉取り。そして男の子たちは手裏剣をつくっていたそうです。
 
 最初はちょっとむつかしい?
 半分に折った葉っぱを3つひっかけて… みんなで次々に手裏剣を作ります。こちらは黙々とみなさん手先に集中している様子。中には進化系の4つバージョンなども作っている子もいました。
 この蘇鉄のあおあおとした葉も、地域の方がご自宅から持ってきて下さったもの。子どもたちが作りやすいようにやわらかい葉っぱが提供できるようにと、大量だったにもかかわらずその日の朝にご用意してくださいました。

 

島の結のこころ

 

 立山校区は、みんなで寄ろうてもちよって、そして来てくれた人をおもてなししよう。そんな島の結のこころが、とてもあたたかく集まっているところです。
 また、子どもたちがこうして昔していた遊びなどを喜んでくれる姿を見て、地域の方たちも目を細めているのが印象的でした。

 

子どもは島の宝

 

 子どもは島の宝。そして、子どももまたその存在が地域を照らしています。
 そして、見守る大人たちの活力が、地域のことも盛り上げてくださっていたり。
 
 高齢者を中心にした集まりの中でも思うことですが、喜んでくれるといいね、楽しいねという純粋な気持ちが、とっても素敵だなぁと思いました。

 

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