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ゲストハウスヘルパー滞在録

2018/04/18


 「かつおゲストハウス」を運営して、はや6年を迎えます。6年前といえば2012年――、当時はまだ高知にゲストハウスという文化が根ざしておらず、経営にあたっては、正直なところ不安な面が大きかったように思います。
 細く長く続けていければいいなあ、と思っていましたが、実際に1年、2年… そして5年、6年と歳月を数えてみると、本当にあっという間だったなと感じるこのごろです。しかもその間に結婚もして子供まで育てているとは、当時の私からは想像もできなかったことです。ゲストハウスの経営と共に、私も少しずつ成長できたのかなと思っています。
 
 そんなかつおゲストハウスが長きにわたり続けてこられたのも、ゲストの皆さんの支えあってこそのものだと思います。そして、もう一つ、忘れてはならないのが、愛すべきヘルパースタッフさんたちの存在!

 

歴代ヘルパーさんたちと
歴代ヘルパーさんたちと

 

 彼・彼女らがいなければ、今のかつおゲストハウスはない!と言っても過言ではないくらい、本当に支えてくれています!
 今回は、そんな素敵すぎるヘルパーさんたちをまとめて紹介したいと思います。ぜひ皆さんのライフスタイルにも「フリーアコモデーション」(宿に無料滞在する代わりに宿のお手伝いすること)という選択肢を取り入れてもらえると嬉しいです。

 

記念すべきスタッフ初代ヘルパースタッフは、名古屋から高知移住のためにやってきた「みなみちゃん」

 

2013年9月~2014年3月、from愛知
2013年9月~2014年3月、from愛知

 

 私がワーキングホリデーに行っている6ヶ月の間、かつおゲストハウスを切り盛りしてくれました。過去6年間で最も長~いお手伝いをしてくれたヘルパーさんです。
 それに何がすごいって、滞在中に就職先、住居、恋人を全てゲットしちゃったことです。これは移住に必要な三種の神器を全て揃えたようなもの、無敵すぎる。しかも今ではご近所さんというから、なお驚きです。
 
 みなみちゃんのように、「移住」を決意して、ゲストハウスに無料で滞在しながら仕事やアパートを探すパターンはとても多いです。
 他にも、埼玉から来てくれた日本酒好きのマリさんは香美市の酒蔵に就職移住! かりんちゃんは結婚移住! かなちゃんは今年移住! ようさんも彼女作って移住! などなどかつおから高知県へ移り住んでくれる人がたくさんいてくれて嬉しいです♪

 

学生生活最後の夏休みなどを使って、高知で酒を飲むためだけに滞在していく強者も何人かいました。その代表格とも言える人物が、3代目ヘルパー・爪田家氷太刀。

 

2014年5月、from東京
2014年5月、from東京

 

 初の男性ヘルパーとしてやってきた、日本酒と落語を愛する通称・ひたち。
 彼は大学卒業後ブラブラしている時期に「かつおゲストハウス」を訪れ、「社会人になる前に高知で飲みあかす」という確固たる信念と目的をもって、昼も夜もただひたすら吉田類さんのように高知の酒場をうろついていました。
 それもまた一興で、落研時代の友人と落語のイベントを高知で開催し、なんと120名も動員! ちなみにゲストハウスでも寄席を開催し、これまた大好評。しかも今では日本酒の蔵に勤めながら、【日本酒片手に‐ポンカタ‐】日本酒アウトレットBARを立ち上げ、関西の酒場で日本酒と落語をふるまい続けています。
 高知で酒に溺れる一ヶ月が彼の人生の扉を開いたも同然。フリアコ滞在がまさかの人生の転機を迎えるパターンも少なくありません。

 

そんな運命のご縁を頂いたラッキーなヘルパー君はまだまだいます。9代目ヘルパー・英太くんです。

 

2015年1月~3月、from新潟
2015年1月~3月、from新潟

 

 Webライターの英太くん。高知でヘルパーをしながらライター収入を得るノマドワーカーならぬ、お宿ワーカー!
 とある日、居合わせたゲストさんに誘われ運命に導かれるかのごとく、フィリピン・セブ島へインターンシップ留学することに!
 新潟から高知、高知からフィリピンへとどんどん南下していった英太くん。フィリピンでの生活は、インターンシップ先でセブ観光に関する記事をupする代わりに、無料で英語を習うという、超ラッキーな日々を過ごしたようです。
 フリーアコモデーションではどんな出会いが待ち受けているのかわからない! を見事に体現させた強運の持ち主です。

 

6代目ヘルパー・OUちゃんは、ワーキングホリデーを使って、「よさこい祭り」を見るために高知へきてくれました。

 

2014年8月、from台湾
2014年8月、from台湾

 

 ワーキングホリデーを使って日本各地を旅する外国人は多いです。かつおゲストハウスも過去に約10名のワーホリビザをもつ外国人旅行者を受け入れてきました。
 宿の滞在費を浮かせられるフリアコは旅人にしたらとっても魅力的ですよね。私もワーキングホリデーでニュージーランドを旅した時は、フリアコをしながら節約し、旅先を繋いだもんです。ちなみに、かつおゲストハウスのヘルパーさん、どこの出身がいちばん多いかって、東京でも埼玉でも大阪でもなく、実は「台湾」なんですよね。
 
 そんな台湾のヘルパーの先駆けとしてやってきたOUちゃん。『よさこい祭りが見たい』、という思いだけで高知に来て、オクラ農家やコンビニで仕事をしながら高知に3ヶ月も滞在。OUちゃんには、励ましてもらうこと、勉強させられることがかなり多かったです!
 そして実は、私たち家族は2018年1月の海外旅行先である台湾で、OUちゃんと三度再開を果たしました。これはまた別の記事の紹介するのですが、丸一日かけて、淡水(たんすい)という人気の観光スポットを案内してくれました。
 私たちが、ヘルパーさんと高知以外で再会するのは、これが初めて! 世界中に友達ができるのもフリアコ滞在の魅力の1つでしょう。

 

「実家でゲストハウスをやりたい!」と、2週間の間、プチ女将修行にやってきた11代目ヘルパー・ゆっこちゃん。

 

2015年4月、from名古屋
2015年4月、from名古屋

 

 そのポテンシャルは底知れぬほど驚異的で、ゲストとのトーク力・英語力、隅々まで抜かりのない掃除力、手先の器用さや芸術的センスまでありとあらゆるところが完璧すぎました。
 彼女がいた2週間、私の入院・出産期間をふくめ実質3~4日程度の間は、ほとんど業務的なことを満足に教えられていないのに、なぜそこまでそつなく出来るのか、本当にビックリ仰天でした。今では実家の自宅を宿に改装しているようなので、本格始動すれば流行ること間違い無しっ!!
 他にも、下関にある『UZUハウス』で働いているゆうちゃんも、女将修行に来てくれたスタッフの1人! ゲストさんから『UZU ハウスが良かった~♪』と聞くこともたくさんあるので、彼女の活躍がとっても嬉しいです♪

 

日本の漫画文化を愛してやまないこんな子もフリアコで滞在してくれました。13代目ヘルパー・キャロル。

 

2015年7月&2016年7月~8月、from香港
2015年7月&2016年7月~8月、from香港

 

 広東語・中国語・英語・日本語を自在にあやつるキャロルは、高知出身の声優・小野大輔さんの大大大ファンで、生粋の声優オタク。
 高知には、その追っかけでやってきてくれて、一緒に小野大輔さんの実家にも遊びに行ってきたくらい(その時の記事はこちら)。大好きな小野Dが産まれ育った町と、自分の趣味をどっぷり謳歌していました。
 
 宿の業務はテキパキで、とにかく要領が良い。いちばん忙しい夏の時期に、2年連続でヘルプにきてくれて、お母さんまで連れてきてくれて、中国語も英語もベラベラ。本当に頼りになるスーパーヘルパースタッフでした!
 今は山口大学で留学中なので、いつか一緒に働けたらなと思っています。

 

16代目ヘルパー・ボノは、季節労働スタイル!

 

2015年12月~2016年2月、from長野
2015年12月~2016年2月、from長野

 

 1年の内の半分は、岐阜県郡上市八幡町にある「郡上八幡自然園」でインストラクターとして勤務して、仕事が冬期休みになる3ヶ月を利用して、高知の暮らしを体験しにプチ移住するという贅沢なフリアコライフです!! しかもゲストハウスでのヘルパーにくわえて、昼の空いた時間を利用して近森病院へバイトにいくというバリバリの働きウーマン!
 夜はゲストと気ままにウクレレをひいたり、鍋をしたり。高知でのワーク&ホリデーの日々、これほど濃縮されたプチ移住の秘密は、彼女ならではの働き方にあったのかもしれません。

 

21代目ヘルパー・ひーくん&エリちゃんもかつおゲストハウスの歴史に忘れてはならないスタッフです。

 

2016年7月&a11月、from秋田&岐阜
2016年7月&a11月、from秋田&岐阜

 

 転職期間を有効活用してフリアコしにきてくれました。
 共に最初はゲストとして訪れていた2人。彼らがヘルパーとして来てくれることが決まったころは、ちょうど四万十町「かっぱバックパッカーズ」のオープニングに向けて動き出していました。
 私とひーくんとエリちゃんで四万十まで出向き、宿の掃除や事前準備に明け暮れました。毎晩ご飯を作って、お酒を飲んで、くだらない話も深い話もして、「まじめに遊び」ながら過ごした日々は一生の宝物! この2人がいなければ、四万十での宿の開業もないくらい本当に密度の高い時間でした。
 そしてそして、ひーくんはその後も度々高知に遊びに来てくれたり、えりちゃんに至っては何度もかつおGHでヘルパーとしてゲストをもてなしてくれています。今では1ヶ月丸々女将業をこなしてエリちゃんファンもたくさんいるほど♪ 私と年齢も近い2人は、スタッフというより、もはや友達に近い存在ですね!
 
 と…、ざっくばらんではありますが、歴代のヘルパーさんたちを紹介してまいりました。そして彼ら、彼女たちが「なぜゲストハウスを志望したのか・どんな目的があったのか」を、あらためてまとめてみました。
 
●高知に移住希望で、滞在しながら移住先を探すため
●ワーキングホリデーを使って、日本各地を旅するため
●大学生活最後の夏休みを使って遊び倒すため
●よさこい祭りを見たい、という一心で
●仕事の出張先が高知で、その魅力にハマってしまって
●ゲストハウスがやりたくて、その修行のため
●大好きな声優の出身地で、その人の実家にも行けるから
●仕事の長期休みを利用して、違う土地でプチ移住してみたかったから
●日本語を学ぶため
●最初はゲストとして来たけど、働いてみたいと思ったから
●異文化交流できるから
 
などなど、ゲストハウスで働く目的がこんなにもあるんですね。
 そして宿での過ごし方です。当たり前ですが、これも人により様々でした。基本的に朝の清掃、夜のチェックイン業務以外はフリーの時間なので、何をしても良いのです。
 
●移住先を探しに方々の不動産へ行く
●ステイ、チェックアウト後のゲストと観光する
●かけもちのバイトに出かける。在宅ワークをする
●せっかくだから料理を勉強して自炊する
●ハンモックでひたすら漫画や本やDVDを観る
●夜はゲストと飲みに行く
●休みを利用して四国を一周する
●龍馬パスポートのスタンプを集めに西へ東へ行く
●高知で人気の飲食店を食べ歩く
●ギターを持って、アーケード街に路上ライブをしにいく
●恋愛してしまう
 
などなど。みんな大いに宿と高知ライフを堪能していました。
 
 さて、旅の途中でフラりと立ち寄って成り行きでヘルパーになった人もいれば、きっちり夢・目標があって来た人もいれば、本来の目的とは違った形になり海外に旅立っちゃった人もいました。
 こうして、かつおGHのヘルパーさんたちの歴史を振り返ってみると、本当に「出会い」がもたらすものは大きいなと感じます。ヘルパーさんとゲストさんが仲良くなったり、ヘルパーさん同士の交流があったり、みんなそれぞれがつながっているなと感じます。
 次はどんなヘルパーさんが来て、どんなつながりが生まれ、そして高知にどんな足跡を残していくのか、いまから楽しみで仕方ありません。

 

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    • 前田真希