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「革人」池田崇物語・その3 ~沖縄へ~

2018/07/18

顔の写真
執筆者: 池田崇 革人

新天地を求め沖縄へ

 

 自分のやりたい仕事はなんや? どんな人生を送りたいんや? 考えた末に出した答えが、「沖縄へ行き大好きな沖縄料理を勉強して、地元・大阪で沖縄料理店を開業する」ことでした。

 大阪・南港からフェリーでハーレーと共に沖縄へ上陸。あっちこっちハーレーで周り、気になる飲食店を見つければおもむろに入店し、料理の内容や店内の雰囲気をチェック。

 竜ちゃんという知り合いがいたが、また甘えるわけにはいかん。自分の足で情報を稼ごうと決めていた。
 自分の計画としては、まず食堂で働いてチャンプルー系(野菜などの具材の炒め物)の料理を学び、その後BARみたいなところで泡盛などのお酒を学ぶこと。なんて無鉄砲な計画(笑)。

 

ジープ

 でも昔からいつもなんとかなって来たし、自分の直感やフィーリングを大事してきたから、今回もなんとかなるやろという根拠のない自信。
 働きたい場所がなかなか決まらず、ついついパチンコなんかしてドンドンお金が無くなってきて「ヤバイ、俺なにやってんねん?とにかく早く働かなアカン!」って焦って、とある飲食店で働き始めたが、すぐに「あ、なんか違う・・・」って思ってしまい、またまた1週間で辞めた。もちろん給料は貰わなかった。

 

バイク事故

 

 次こそは!と思い、レストランバーで働き始め、一生懸命がんばった。
 まずは店の売り上げを上げようと、自分の車にカッティングシートで店の名前を貼ったり、看板を作ったり営業活動をしたり、店の為になる事なら休みを返上してでもやった。

 しかし、ある日勤務中にバイクで事故をし、鎖骨を折る大怪我をした。すぐさま大阪へ帰り、入院・手術・リハビリの日々。

 2か月後、沖縄へ帰ったが、勤めていたレストランバーはクビになった。理由は、「忙しい時期に自分が抜けて店が忙しくて大変やったから」。
 バイクで事故った日は定休日やったが、お客さんから貸切パーティーの件で打ち合わせがしたいと言われ、その道中で車と接触しケガをしたのに・・・。自然と涙が出た。悔しかった。

 

ぞうり型

 

 今までに何度も挑戦し、全部途中で諦めてきた。自分勝手に見切りをつけて来た。自分の都合のいい様に解釈し消化し、周りの人には聞こえのいい言い訳ばかりしてきた。
 始める時はいつも気合十分やけど、なんか違うって思ったら最後、すぐに辞めたくなる。
なんでもそこそこ出来る『器用貧乏』で、典型的な『熱しやすくて冷めやすい性格』。こんなことを続けていれば、すべて中途半端で何者にもなれず、一生負け続けて負け組になってしまう・・・。
 やりたい事は何や?自分は何者や?この先どうなるんや?不安で不安で仕方なかった。

 

革との出会い

 

 事故の処理もあるし、ひとまずは沖縄へ戻った。そんな時、あるキッカケで革細工教室を覗いてみた。
 以前から革細工に興味があったし、ケガのリハビリ中で仕事もでけへんし、どうせ毎日ヒマやし。
 事故をした時にバイクにつけていたボロボロになったルイヴィトンのキーケース。これと同じデザインの物を作ろう。革の材料選びに始まり、カット・穴あけ・手縫い・パーツの取り付けなど、革教室の先生は優しく丁寧に教えてくれた。6時間かけて完成した。
 生まれて初めての革細工で作ったキーケース。嬉しくて鳥肌が立った。

 『これでメシが食える』なぜかそう思った。

 

 

つづく

 

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