NPO法人学生人材バンク

中川玄洋

NPO法人学生人材バンク
代表理事 中川玄洋

 はじめまして、鳥取市でNPOを経営してる中川玄洋(なかがわげんよう)といいます。1979年生まれの38歳、二児の父です。

 僕は静岡県出身で、大学の進学をキッカケに鳥取の地へ来て大学院時代に創業し、地方でのNPO経営の難しさ、楽しさをかみしめながら事業を継続しています。

 妻は鳥取の人で、婿となり小学生と保育園児の育児も楽しみながらやっています。周りの保護者仲間ともいい感じです。

 

 そんな僕が楽しく暮らす鳥取県は日本で一番人口が少ない県です。人口が58万人を切ったときにyahooニュースに載るくらいです。その分、狭いので人がすぐつながります。僕も大学院で事業を始めて進めていく中で、たくさんの方に助けてもらって今があります。

 今、組織が、個人商店から仕組みに変わる段階と捉えています。僕らと一緒に鳥取でチャレンジしてくれる仲間を探している最中です。

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 鳥取県鳥取市は、中国地方の北部日本海に面した場所です。島根と鳥取とどっちがどっちと言われるので、右側が鳥取です。東西100㎞、南北40kmのコンパクトな県です。僕が住んでいるのが鳥取市、鳥取砂丘があって県東部エリアの中心都市です。
 日本一人口の少ない県なので、限界集落とか、人口減少社会とか、耳で聞く分には悲惨なイメージですが、そこでの暮らしはみんな楽しそうで、小さな文句はあるかもしれないけど、総力戦で頑張っていこうぜと言うのが、僕が思う鳥取の良いところです。

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 暮らしに関してですが、僕は妻の実家で砂丘の近くの農村部に住んでいます。小学校は一学年20人、保護者の距離が近いのが僕は好きですし、婿なので地元の集落にも受け入れてもらってます。目立ってしまうと役回りが来てしまいますが(笑)、子どもにつながることにちゃんと関われるのはありがたいので、保育園の役員を今はやっています(来年は小学校でやるんだろうな・・・)
 近隣から野菜をもらったり、自宅裏の畑で野菜が作れたりするのも良いですね。狩猟をする人とかかわりがあるので、ジビエとかもらえる場合もあります。なんだかんだ言って食えるというのが、農村部の強さだと思っています。
鳥取県内全域に謂えますが、1時間で主要都市まで行けてしまうので、そんなにビックリするほど、不便ではありません。僕の地域は鳥取市中心部まで20分、周りの親も通勤している人も多いです。

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 弊社は、私が大学時代に立ち上げた学生団体が発端で、そこからボランティア派遣による農村支援、関わった地域に移住した学生や若者の移住者支援、起業支援などの実績を積み上げながら、若者が何かするときのプラットフォームとして事業を行なっています。
 一番最初に手掛けたのは、大学生が鳥取の農村地域にボランティアで入り、イノシシ被害を防ぐための柵の設置を手伝ったり、5軒の集落で守る棚田の水路整備を手伝ったりというものでした。
 僕も鳥取大学の農学部出身だったのでわかるのですが、大学の座学だと水路の設計はならっても実際の利活用の場とか見ないんですね。稲の勉強しても田植えはしない子もいる。そこのニーズとボランティアの現場を掛け合わせたプロジェクトが現在まで10年以上続いています。

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 そこで気づいたのは、もともとコメ作りしている人も後継者がいないと、田んぼをやめてしまう。地域に若い人が帰ってきたり、新しく入ってこないと、田んぼは残らないんだなと。それなら、鳥取に興味をもった若者が残れるような仕掛けにならないかと、動きながら新規就農の支援や、起業支援などを行ないました。
 そこから、多くの人は就職するので中小企業との連携を深めたいと動き、一昨年には、地方銀行である株式会社鳥取銀行さんと業務提携をさせていただき、大学生の長期実践型インターンシップによる中小企業支援メニューや、地域おこし協力隊卒業後の起業支援プログラムなどを行なっております。

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 今回の企画に手をあげたのは、地域に雇用が無いと言われますが、本当にないのかなと思って経営者と話をすると、やりたいことはあるけど人がいないという。そこが成長すれば雇用にもつながるというアイデアや考えがいっぱい眠っていることがわかったからです。そういう経営者の次の一歩を一緒にやる、結果として地域の雇用につながるという流れが面白いのではないかと思い、このプロジェクトを学生と進めてくれる人材を求めに来ました。

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 弊社は、僕も子育て世代ですし、社内も子育て中の人材もいるので、テレワーク、子どもの病気などでの休暇に関する柔軟な対応により働きやすい職場を作っております。また、多様な関わりを認めているので、複業も認めています。社員には、農家民宿経営をしながら、NPO職員をやっているものもいます。新しいことをやっていくので、やってみようの精神で動いています。
 是非、興味を持たれた方にお会いしてお話しできればと思っています。