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九島地区地域づくり協議会
かけがえのない、島の一人に

九島地区地域づくり協議会村上将司さん

九島地区地域づくり協議会
村上将司さん

 愛媛県南部に位置する港町・宇和島。宇和島港から約4キロほど沖合にある、人口約1,000人が暮らす離島が九島(くしま)です。これまで宇和島港からフェリーでしか行けなかった九島に、今年2016年4月、島民念願の「九島大橋」がかかりました。

 

 島民念願の「九島大橋」 
 
 橋がかかることで島民の移動が便利になったり、島を訪れる観光客が増える一方で、島内の診療所は昨年をもって閉鎖。さらに島の幼稚園および小学校は今年度いっぱいで廃校になるなど、島は大きな変化のときを迎えています。

 

 島の産業は、タイやハマチの養殖や、アジ、サバ、イワシの漁。さらには温暖な気候を活かしたみかん栽培が代表です。これらの島の豊かな資源を活かした一次産業に従事し、島の暮らしに触れられるインターンシップが始まります。

島ならではの複数の生業にかかわるスタイル

―まずお話を伺ったのは、九島で生まれ育ち、大学でいったん島を離れるも、卒業と同時に九島に戻ってきた村上さんです。現在は、宇和島市役所に務める傍ら、九島を盛り上げる〈九島地区地域づくり協議会〉のメンバーでもあります。

「九島の人らは、3月~11月は漁に出て、それ以外の期間はみかん山をやってる人が多いんです。養殖の人は一年中仕事があることもあって専属の人もおるんやけど、夏は漁に行って、冬は養殖の手伝いという人もいます。

九島では多くの人がそういう生活スタイルなんで、研修生にも、養殖と漁、それにみかん(農業)と、複数の生業に関わってもらいたいなと思ってます。一つだけじゃない就業先に携わる、九島らしい生活ですね。」

 村上さん

一次産業を軸に、魅力を発信

―加えて、村上さんの所属していらっしゃる〈九島地区地域づくり協議会〉の活動にもかかわることができると伺いました。協議会は、具体的にはどんな活動をしていらっしゃるのでしょうか。

 「今日やっている『くしまカフェテラス』のような地域を盛り上げたり発信するイベントを定期的にしたりとか、島の特産物開発などをやっていますね。

例えば今日、〈みがらし〉っていうのをイベントに持ってきてるんですけど、島の名産というか宇和島のもので、作る人によって辛さが違ったりして。おでんやお豆腐に付けて食べる。辛くて美味しいっすよ。島のお母さんたちと協議会がいっしょになって、作っています。」

 みがらし

 「とはいえ、インターンに来て、実際に漁や養殖、農業に従事すると、そちらが忙しいので…。イベントは楽しいけど、そればっかりになってしまって、本来の産業に注力できなくなってしまうといけないので、主たるところはあくまでも第一次産業に従事してもらいます。

うちの島が第一次産業の島なので、一次産業に軸足を置いてもらって、そこから研修生それぞれが思うところ、感じるところをうまく、イベント等で外に見せていってもらえたらいいなと思います。

僕の基本的な考え方は『今住んでいる人がいかにしあわせに暮らしていけるか』。〈九島地区地域づくり協議会〉でも、市役所の業務でも。それを形にしていってる感じです。」

―どんな人が来てくれたらうれしいですか?

「月並みやけど、笑顔で挨拶できる人だったら充分かなと。いわゆる地域活性化に興味があって、とか、そういうテーマに対していろいろ考えを持ってて、とか、っていうのは、あまり…そういう考えが強いと、実際に来たときに、ギャップがあって大変なんじゃないかなと思います。

なので、九島に興味があって、島の生業や暮らしに触れてみたいという思いがあったら充分かなと思います。」

―ゆくゆくは産業の一角を担ったり、移住してくれる人が出てきたらいいですよね。

「興味があったら、もちろん歓迎です。空き家もいっぱいあるし。ただ、今まで島の外から人が入ってくることがお嫁に来るという以外、ほとんどなかった。なので空き家の整備などは今後の課題ですね。今のところ、研修生は元・九島診療所の2階。診療所の先生一家の居住スペースだったところを使ってもらっています。」

九島の住宅風景

「もしも漁や養殖を生業にしたい人は、九島ではまずは雇われでやってみることができるので、修行できます。今、養殖をやってる人らは、30代とか、けっこう若いんですけど、漁に行きよる人は平均年齢50代くらいがバリバリ世代なんで、若い人でやりたい人が来てくれたら、と思いますね。

島の人たちも、外から人が来ることにまだ慣れてないので、受け身かもしれないけど、でも研修生が来ることを喜んで、いろいろ世話したりしてくれてますね。」

 

島のおばちゃんの元気の秘訣は

―村上さんから見た、九島の魅力を教えてください!

「フラフラしてる人が多いというか(笑)、夜でもおばちゃんたちがその辺に集まって話しとって。みんなで毎日、ウォーキングとか体操しよったり。ほんとにかわいい(笑)。おっちゃんらはおっちゃんらで、別のところに集まってて、デッキとか自分らで作って(笑)。昼間も集まってるし、仲いいですね。前に来てくれた研修生にも、「夜に出歩け」って言ったんですよ。夜にその辺に集まってるおばちゃんらがいっぱいおるけん、そこ行ってしゃべっておきって。

島の人たちのコミュニケーションは、そうやって集まっておしゃべりしたり、家で飲んだり。あとは九島には飲み食いできるお店がないんで、宇和島の街まで行きますね。」

九島のおばちゃん

 

年に10万匹の真鯛を養殖

―続いて、〈第三戎丸〉の広沢初志さんに、お話を伺いました。広沢さんも、村上さんと同じ九島生まれ。2年間、アメリカに農業研修に行っていた間以外は、ずっと九島で暮らしてきたといいます。養殖と漁を生業としながら、現在は、宇和島漁協の専務理事でもある広沢さん。真鯛の養殖をしている生け簀を見せていただきながら、漁のこと、養殖のことを教えていただきました。

「九島の養殖の歴史は40年以上だろうか。私が子供の頃からあったな。親もやってたし。この生け簀に、真鯛が8千から1万匹くらい入ってる。生け簀は23から25あるんじゃないかな。稚魚を買って来て、2年かけて育てる。で、年間にだいたい10万匹卸してます。大阪、東京とかの水産会社に。」

漁について

―研修生があたるのはどんな業務が中心になりそうですか?

「まずは1日一回の餌やりよな。船に乗って筏(いかだ)を引っ張っていって、餌をやる。あとは出荷。年中、出荷はある。朝、この筏を船で出荷場まで引っ張っていく。で、注文に応じて、例えば今日は2000匹だったら、2000匹取って出荷する。生きたままの魚をプールみたいなのに水ごと入れて、そんなかから、生きたまんま、一匹一匹手で掴んでカゴに入れていく。」

―手で掴んでですか!?

「そうやね。上手に掴むと暴れんけん傷付かないし、一匹一匹サイズを選別せないかん。掴んだり選別とかは慣れんとできんから、その手伝いやね。従業員が二人いて、出荷のときは、さらに手伝いが二人くらい必要かな。

で、活魚運搬っていって、海水ごと、生きたままの魚が大阪や東京に行く。韓国にも出荷してます。」

九島の養殖

 

まずは「やってみる」の気持ちでOK

―漁についても教えてください。

「うちがやっとる『巻き網漁』いうのは、4隻の船で、船団、チームを組んでやりよる漁なんです。8人でだいたい毎日沖に出て、イワシ、サバ、アジを獲りよります。今日のイベントで売ってた干物のカマスらも、漁で獲ったやつ。今の季節だと、カタクチイワシを中心で獲りよるかな。

あと、昆布の仕事もあって、それは4月、5月。昆布の仕事は、まずこんな筏の上に、クレーンで昆布を水から揚げます。ひとつが大体40キロから50キロ。だいたい朝の4:30か5時くらいから10本ほど揚げて、全部並べて。それを選別して。きれいな分はおっきな釜で湯がいて、水洗い。それから干す。それで乾いたのをはさみで切って、袋詰。『牛鬼昆布』の名前で売っていて、今年は2,000袋くらい作ったけど、東京や大阪に卸す前にほとんど売れてしまうんよね。

 漁とか養殖とかっていう仕事は、3年とか5年とかやらなんだら、できんと思うんですよ。そんでも、まずはやってみる。それでいいんじゃないかな。

ただ、漁に関しては、人によっては体力的に厳しいかもしれんね。漁は夜なんよ、仕事が。夕方出ていって、朝、帰ってくる。生活が反対。だいたい朝8時か9時頃帰るき、それからごはん食べてお風呂入って寝て、夕方また5時か6時くらいに出ていく。わしも30年くらい、それをしよったね。

養殖は、出荷のときの手伝いとか、うちのおふくろなんかもずーっとやりよったよ。あと、魚の開き、干物を作るんよ。あんなん作るき、あんなんができる人がいたらいいし、できなくても、できるようになるろうな。」

 養殖風景

募集要項

研修名

いなかビジネス教えちゃる!インターシップ

期間

参加は随時受け付けを行っていますので、まずお問合せ下さい。

受入機関

九島地区地域づくり協議会(愛媛県宇和島市蛤)

宿泊場所 旧・診療所の2階(医師家族が暮らしていたマンションタイプのお部屋)。研修場所から自転車10~30分
コース名

海コース

研修概要

九島地区地域づくり協議会に関わる農家さんや漁師さんの元でお手伝いをしながら、島での暮らしや生き方、働き方を学ぶ。

研修内容
  • ●九島地区地域づくり協議会のイベントや商品販売の補助
  • ●巻き網漁や養殖をする漁師さんの作業補助(巻き網漁体験は男性のみ)
  • ●みかん農園の農作業補助 など
参考

https://www.facebook.com/kushima9

受入定員 4名
応募条件 コミュニケーション能力を有し、人と協力し合って物事を進めることができること。どんな業務でも学ぶ視点・意欲を持って取り組むやる気を持った方。
費用

98,000円(コーディネーター料・宿泊経費・保険代等含む)

※期間限定特典:2月中にお申込みの方は、往復交通費補助があります(応募者多数の場合、選考させて頂きます。)

対象
  • ●漁業や農業に興味がある方
  • ●島暮らしを体験したい方
  • ●田舎で仕事をして暮らしていきたいと考え始めた方
  • ●18歳以上の明るく健康な方
運営団体・事務局

一般社団法人いなかパイプ

備考

なし

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