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かっぱバックパッカーズ
人と自然とが一体となってもてなす『いなかゲストハウス』

かっぱバックパッカーズ代表 村岡明紀さん

かっぱバックパッカーズ
代表 村岡明紀さん

 清流・四万十川の景観やアクティビティに加えて、「道の駅四万十とおわ」の地域に根ざしたデザインでも注目を集める四万十町・十和(とおわ)地区。2016年7月、そんな同地に待望のゲストハウスがオープンしました。その名は「かっぱバックパッカーズ」!(なぜ「かっぱ」? その答えは本文中に)
 四万十川のリバービューはもちろん、地元を走る汽車・JR予土線が目と鼻の先を走り抜けるロケーションと地域とのつながりが宿の自慢。そうした魅力に呼ばれ、早速、国内外から続々とお客さんが訪れている「かっぱバックパッカーズ」で研修生の受け入れが始まります。
 オーナーの村岡さん(通称・ムラかっぱさん)に、四万十初となるゲストハウスを経営することと、インターンシップについての思いを伺いました。

「いなか」で働いて分かった、ゲストハウスのニーズ

-高知市出身の村岡さんが、四万十・十和でゲストハウスをオープンさせた経緯をおしえてください。

 「高校までは高知市内にいて、大学進学で京都に行きました。大学ではデザインを学んで、そのまま京都で就職して。空港の管制官のPCゲームをつくる会社にいました。その飛行機のデザインをしていたので、今でも、飛行機を見たら、何という機体か全部わかるんです(笑)。旅行に行くときはちゃんと、いちばん乗り心地のいい機体を選びます。
 10年間、京都にいて、仕事も楽しかったんですけど、三十路を期に京都に残るか考えたんですね。で、やっぱり高知に帰ってくると自然があって、ごはんも美味いし、リフレッシュできるなー、と。それと、もともと漠然と『いなかで何かやりたいなー』という思いもあったので、いなかで起業するための研修に参加したりして。その後、いなかパイプのインターンシップを利用して四万十に来たんです。

 物作りに興味があったので、はじめは農業をやることなどを考えたんですが、四万十に来て、いろんな人に会ううちに、ここは人がおもしろいな、と感じて。もっと人を見たいと思って、移住相談員の仕事に就いたんです。
 行政からの委託を受けて、不動産屋がない地域なので実際に走りまくって、空き家を見つけては、探偵みたいに大家さんを探して直談判、というのを1年間やりました。現在の『かっぱバックパッカーズ』の物件も、そのときに見つけた空き家のひとつなんです。

かっぱバックパッカーズと予土線

 その後、任期終了にともなって今度は観光協会に入って。そこで、観光について知るとともに、さらに地域の人々とのご縁もできていって。で、この地域はおいしいものが豊富だし、四万十川でのカヌーやラフティングとか、道の駅とか、観光資源がいっぱいあって、遊びに来る人は大勢いるんだけど、宿泊施設が足りていないということに思い当たりました。
 それに、観光案内をするうちに、もっと地域の魅力を説明する“人”が要る、と痛感していたので、自分が宿をやって、魅力を伝える役割もそこで同時にやったら手っ取り早い、と気付いて。ゲストハウスなら、移住相談員のときに出会った、使われていない空き家も活用できて、観光協会で得た知識やご縁もつなげられる、ということになったんです」

かっぱバックパッカーズ村岡明紀さんインタビュー

いなかで宿を始めるのは生半可なことじゃなかった(笑)

-地域初のゲストハウスということで、オープンは大変だったのでは?

 「立ち上げはいろいろありましたねー。なので、『いなか』でゲストハウスをやりたいっていう人にはどういう苦労があったか、とかの生きた情報をお伝えできると思います。…生半可なもんじゃねぇぞって(笑)。

 やっぱりいなかは、つながりが強いので、変なことしたら責められます。万一、何かあったら、直接謝りに行きます。宿を始めるときはもちろん、地域の一軒一軒にあいさつ回りに行きました。今は、隣に住んでるおんちゃんも飲むのが好きだし、大家さんもゲストさんと話したいと言ってくれるので、ヘルパーさんとかとみんなで一緒に飲んだりしてますよ」

大家さん・区長さん飲みけ

地域を巻き込んで、体験を提供する

-「いなか」でやると、それ故の大変さはあるけど、地元の方と触れ合えたり、魅力も背中合わせなんですね。

 地域の魅力を伝えたい、共感したい、という思いがあるので、ゲストハウス単体で機能するのではなく、地域を巻き込んだ感じを武器にしたいんですよね。都会にはないものがたくさんありますから。
 四万十は食べ物がとにかくおいしい。なので一緒にその素材を料理して食べる経験をして欲しい。さらに、そこに生産者さんが絡んでくれたら、作り手の思いも伝わるし。そうしたら、ゲストさんは家に帰ってからもきっと自分で食べたり、家族や友だちにも食べさせたくなるので、食材を通販できるようにしたらさらにおもしろいな、とか構想が膨らみますね。
 例えば、近所のお肉屋さんのお肉、春はナバナ、秋・冬は原木しいたけにツガニとか、年中おいしいものがある。でも、よそから来たら食べ方がわからない。それで、しいたけのたたきを一緒に作ったり、ツガニを一緒に湯がいたりとか、冬は庭に柚子がなるので、それを絞って食べたり。夏はバーベキューもできますし。そういう体験を提供したいんですよね。

 『かっぱチョイス』みたいな感じで、おかみさん市の野菜、近くの山で塩を作っている方の塩、近所の肉屋さんの肉、とかを組み合わせて、宿泊とセットで販売してもいいな、とか。これは誰誰さんがこういう思いで作ってるんですよ、とか食べながら話したい。
 さらに、塩を作っているところにお客さんを案内して、塩作りを体験するとか、つながりのある農家さんでの農業体験をしてもらって、その作物で夕飯を作って食べたりとか…。そういう体験プログラムもやっていきたいですね。

塩づくり

「おいしかった」「最高だった」にテンションが上がる

-実際にゲストハウスを始められて、どんなところにヨロコビを感じていますか?

 やっぱり人と、共感し合えるときですね。一緒に料理を作って食べて『おいしい!』とか、ゲストさんが外でごはんを食べるにしても、おすすめのお店をお伝えして、あとから『行きました。おいしかったです』って言われて、『でしょー!』みたいなのは喜びですね。
 あとは、四万十川にとりあえず来ました、って言って、『…何したらいいですか?』っていうノープランのお客さんも多い(笑)。なので、何がしたいかとか食べたいかを聞いていって、プランを作るんですね。ここに観光協会で学んだことが活きてるんですけど。

 で、そうやって考えたプランを提案して、実際に行かれたあとで、『サイコーでした!』ってメッセージをもらったりすると、うれしいですねー。『ありがとう、また来ます』っていうのもうれしいですしね。実際にリピーターになって何回も来られた方もいらっしゃいます。そういう風に、帰ってこれる、戻ってこれるような場所になれるのもいいですよね。

おかみさん市バイキングの料理

町と山、地域のちがいを楽しんで

-インターンシップにどんな人に来て欲しいとか、ありますか?

 地域に根ざしたゲストハウスを将来、自分でやりたい、っていう人に来て欲しいですね。せっかくインターンでお金払って来るんだったら、普通にヘルパーとして働くんじゃなくて、自分がいなかでここまでやってきたノウハウとか経緯とかをお伝えできるので、それを活かしたいっていう人がいいと思います。
 都会でも今、ゲストハウスがどんどん増えてますけど、おしゃれで、カフェをプラスしたりっていうのが多い。でも、いなかでやるならまたちがう角度になってくる。いなかが好きな人がいいですね。いなかの原風景やのんびりしたところが好きだったり、魅力を自分で発掘したいっていう人にはいい環境だと思います。

 それと基本として、いろんなゲストさんが来るので、コミュニケーションが取れる人。大事なことはメールとかじゃなくて、ちゃんと直接話せるっていうのは大事ですね。海外のお客様も多いので、英語ができたらなおいいですけど、これは必須じゃないです。僕も場所を伝えるのは地図を使ったりグーグル翻訳とか、工夫してます。
 加えて夜に強い…と言っても23時消灯なので、その時間までは起きてられる人がいいですね(笑)。仕事的には、ゲストハウスって接客と掃除がメインになってくるので、キレイ好きというか、こまめに掃除ができることも必要です。

きれいに改装されたお部屋

-1日の流れはどんな感じでしょうか。

 だいたい7時くらいに起床して、8時から10時まで、チェックアウトのお客さんの対応。ゴミ出しもして、10時以降は掃除。同時に洗濯もして。お昼から13時くらいまでそういう家事全般。午後はメールチェックして、予約の確認と対応をして。当日予約も最近けっこうありますね。で、チェックインが16時からなので、それまでにお布団たたんだり、洗濯物干し、取り入れ、とかもろもろの準備、家事全般のつづきって感じですね。21時までがチェックイン時間で、23時が消灯なので、その間、ゲストさんの対応して、観光案内とかプランニングもその時間にやりますね。

-忙しそうですが、合間に村岡さんにゲストハウス運営について教わったり、休みのときは山や川で遊んで、どんどん地域を知ったりといった感じでしょうか。

 そうですね。どんどん聞いてもらって構いません。あ、あとここは駅のすぐそばで、商店もある、いわゆる町の中。でも、いなかパイプが管理している〈旧・古城小学校〉を利用した宿舎は、僕もインターン時代に住んでたんですが、けっこう山奥。なので、宿に住み込む期間と、古城小学校に住んで宿まで通ってもらう期間と、両方を体験してもらいたいな、と思って。
 例えば古城地区だとお祭り等の地域行事が多いし、人とのつながりもさらにあって、間近に地域の暮らしを知れる。それに比べると、町はそういう機会は少ない。そういう地域ごとのちがいを楽しめる、両方学べるっていうのがこのインターンの強みだと思うんで。
 あ…あと、食べることが好きな人がいいですね。お酒好きもいい。やっぱり、ここには新鮮でおいしい食材が揃ってるので、それを楽しんでほしい。インスタントとかじゃなくてね。

四万十川の風景

-あっ村岡さん。どうして「かっぱ」なんですか? 四万十川が近いから?

僕がかっぱに似てるからです(笑)。

かっぱバックパッカーズ

募集要項

研修名 いなかビジネス教えちゃる!インターシップ
期間 参加は随時受け付けを行っていますので、まずお問合せ下さい。
受入機関 かっぱバックパッカーズ(高知県高岡郡四万十町)
宿泊場所 廃校になった小学校。研修場所から車10分・自転車20~30分 (研修先に訪れるゲストの人数に応じて研修先に寝泊りして頂く場合もあります)
コース名 山コース
研修概要 「いなか」にあるゲストハウスの運営に関わり、「いなか」におけるゲストハウスの立ち上げや経営ノウハウを学ぶ。
研修内容
  • ●ゲストとのコミュニケーション・接客対応
  • ●客室の清掃・環境整備に関わる業務補助
  • ●SNSやWeb等での情報発信
  • ●周辺地域をゲストに紹介するための情報収集・取りまとめなど
参考 http://kappa-bps.com/
受入定員 1名
応募条件 コミュニケーション能力を有し、人と協力し合って物事を進めることができること。どんな業務でも学ぶ視点・意欲を持って取り組むやる気を持った方。
費用 98,000円(コーディネーター料・宿泊経費・保険代等含む)
対象
  • ●田舎でのゲストハウス運営に関心がある方
  • ●田舎で仕事をして暮らしていきたいと考え始め方
  • ●18歳以上の明るく健康な方
運営団体・事務局 一般社団法人いなかパイプ
備考 なし
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