四国お遍路の四方山ばなし ~参拝編~

 女性専用の民泊&へんろ宿 「シェアハウス土佐指南家」おかみのReiです。

 近くの第30番札所「善楽寺」から始めた四国お遍路は、今年の5月末で88か所のうち70か所まで巡りました。コロナ感染予防のため休止期間があり、3年目に突入。マイペースで、ゆっくりコツコツ歩き遍路を進めています。

 今回は四国遍路の参拝方法などについて、お話していきます。

 

歩き遍路の道案内

歩き遍路の道案内

 

 参拝手順など詳細がよくわからないままでのスタートでしたが、経本のどの部分を読経するのかなど、お寺で聞いて丁寧に教えていただきました。お忙しい時に、やさしく接していただき、深く感謝しております。

 インターネットなどでも読経の動画や音声などが見つけられるので、参考にしてみてください。コロナ感染予防のため、経本を黙読した時もあります。

 88か所をお遍路で巡るには準備や時間も必要となるので、まずは近くのお寺で参拝してお遍路を体験してみることをオススメします。興味がある方はぜひ、お試しください。

 お遍路での参拝において、気持ちを込めて行うことが、一番大切ではないかと思います。回数を重ねるうちに少しずつ慣れていき、参拝後はいつも清々しくなり、気持ちが落ち着いていきます。

 

 では、参拝の流れについて説明していきます。

 

1 一礼・ご挨拶

 これからお参りするという思いで、合掌・一礼して境内に入ります。

 お遍路用のすげ笠をかぶっている場合は脱帽しなくていいのですが、すげ笠以外の帽子の場合は、山門(仁王門)などを通る時は脱帽します。

 

仁王門

仁王門 

 

仁王像

仁王像

 

仁王像

仁王像

 

2 手水場(ちょうずば)でお清め

 手洗い、口ゆすぎなど身体を清めることになりますが、コロナ感染予防のため水を止めていたり、手洗いなどを禁止している場所もあるので、確認してください。

 左手→右手の順に柄杓(ひしゃく)で水をかけ、左手で受けた水で口をゆすぎ、残りの水で柄杓の柄に流してすすぎます。

 

3 鐘打ち

 鐘をついてもよいというお寺では参拝前に一度だけつくようですが、コロナ感染予防で禁止している場合があり、確認が必要です。近所などへの迷惑にならない時間帯などの配慮も忘れてはいけません。

 つき忘れても、帰る際には鐘をつかないとされています。帰る際に鐘をつかない理由は、「出る鐘」が「出金」ともとれるのでつかない、さらに死者を送る鐘を「でがね」と呼ぶからともいわれています。

 

4 本堂で参拝

 本堂に向かい、献灯(ろうそくに火をともす)、線香をたて、納め札や写経はそれぞれの箱に納め、お賽銭を納め、読経します。ライター持参して、ろうそくや線香に火をつけます。

 

本堂

本堂

 

5 大師堂で参拝

 本堂と同様に、献灯(ろうそくに火をともす)、線香をたて、納め札や写経はそれぞれの箱に納め、お賽銭を納め、読経します。

 時間に余裕がある場合など、他のお堂があれば参拝するといいです。

 納め札は一人1枚で日付、名前などを事前に書いておくといいです。

 本堂と大師堂それぞれにろうそく、線香、納め札が必要となるので、余分に持参しましょう。仮になくなった場合でも、お寺で購入できるので心配無用です。

 

6 納経所へ

 本堂と大師堂の参拝後に、納経帳に墨書と御朱印をいただきます。

 参拝後に納経所に行くことを、厳守することになっています。

 その際に各寺院のご本尊が描かれた御影(おみえ)もいただくので、保存帳などで保存します。墨書と御朱印をいただく納経帳、掛け軸、白衣などの種類により、納経料が決まっているので確認して準備しておきます。

 

7 一礼・ご挨拶

 山門(仁王門)で合掌・一礼して境内を出ます。

 仏様とご縁を結ばれた事に感謝して、帰っています。

 

仁王門

仁王門

 

仁王像

仁王像

 

仁王像

仁王像

 

気をつけておきたい大事なポイント

●他の参拝者の迷惑にならないように、複数人で参拝する時はできるだけ1か所に揃う、お堂の正面をさけ左右のどちらかにまとまるようにします。

●納経所は朝7時から17時までなので、時間に余裕をもって時間内に納経できるように行動します。参拝には本堂と大師堂で少なくとも30分以上必要となるので、16時頃までにはお寺に着くことをオススメします。

●お手洗い(トイレ)に行く時には、白衣や輪袈裟、数珠、金剛杖などは持って入らないように気をつけます。

●ろうそくの火を他人のろうそくからともすと、その人の業をもらうとされているので、必ず自分のライターなどで火をつけるようにします。

●近くに住居などが隣接している寺院もあるので、車の駐車、音、ゴミなど迷惑にならないように配慮します。お互いに気持ちよく過ごせるように!

◎困ったときやわからないことなどは納経所など寺院でたずねるなど、聞くことが一番の解決策だと確信しています。

 

本堂

本堂

 

 1200年以上前から、四国遍路が続き、般若心経などの読経が続いていることに、歩き遍路を始めてから、その奥深さを体感しています。

 お遍路をする中で、自分自身と向き合うことができ、気持ちがあらわれるような感じがします。無心に山道などを歩き、参拝することで自分を穏やかにしてくれます。どんなに疲れてヘトヘトになっても不思議と、また行きたいと思うようになりました。

 

四国の海

四国の海

 

 コロナ感染予防で、うまく気分転換できていない、身体だけでなく心のメンテナンスが必要な時などに、ぜひ体験してみてほしいと思います。

 今年中に、88か所巡ることを目指しているので、その様子などをお伝えしていきたいと思います。

 

 GoとReiの四国お遍路の体験談など、詳しくはコチラもご覧ください。

 土佐指南家HP https://10347n8.com

 

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    • 和田玲子