キリギリスな移住者の秋の恒例作業

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執筆者 鈴木一恵
所 属山のホムサ

2022/10/20

 9月と言えば、米どころ新潟は、もちろんどこもかしこも稲刈り風景が広がっています。

 そんな中、我が家は田んぼもなければ畑もない。わざわざ移住してきたのに、何のための田舎暮らし?と言う声が聞こえてきそうですが、そんな人たちだって田舎にはいるんだよ!いていいんだよ!!という事を、伝えるために、ある意味発信をしております!!

 いいんだよ!!いいんだよ!!!!(←自らにも言い聞かせている)

 

田んぼ

 

  代わりではありませんが、我が家には秋の恒例行事、恒例作業があります。薪仕事です!しかし、ただの薪仕事ではありません。

 【迫りくる冬を感じながら必要に迫られて急にやる気を発揮するキリギリスな薪仕事】

 です。どうゆう事??

 

薪割

薪割マシーンで薪割り作業中。周囲が草まみれですが見なかったことに。。。

 

 薪割り作業に関しては、春夏からコツコツやれば、もっと進んでいるのかもしれませんが、冬が明け、雪が解けた春にはやりたい外仕事も盛りだくさん(薪仕事以外)。

 夏は熱くて暑くて、とても外仕事する気になれず屋内作業(それも暑いので、したりしなかったり)なので、この涼しい、もしくは肌寒い季節になるといよいよ「はよせな!!」とやる気スイッチが入る訳です。

 夏休みの宿題は8月31日に焦ってするタイプの我々です。

 

チェーンソーで薪割

チェンソー作業は今のところ父の仕事。私もそろそろデビューしないと。

 

 とはいえ、さすがに春・夏全くなにもしてない訳ではありません。

 春は、杉の木だらけの道端や家の周りに落ちている「すぎっぱ」集めをします。これは良い焚き付け材料になります。新聞紙等も使いますが出来れば自然素材のすぎっぱが重宝します。

 

 薪ストーブ&薪ボイラーがある為、薪の消費は一年中常にあり、隙あれば薪(木材の廃材等も含む)の確保に勤しんでおります。なぜならば、これを逐一購入していると、それこそ膨大にお金が掛かってしまうので、あくまで「薪」は確保するモノ。

 薪が無いと冬は極寒の中一日中ガタガタ震えながら猫を抱えてないと生きていけないし、お風呂は水風呂です。死活問題です。必死です。

 一応補助的に灯油ストーブとボイラーも灯油に切り替えもできるので、まあそんな悲惨な目には合わないのですが、、、、、薪があるに越したことはありません。

 

薪ストーブと猫

とある秋の風景。よい席は全部猫のモノ。こうゆう時に無理やり割り込むと、恨みがましく睨まれるので、人間は地べたに座っています(猫あるある?)

 

 山暮らしのありがたい事の一つに、ご近所や知人等から、木を切ったけど使い道がないから貰ってくれないか、現場で端材が出たので良かったら使ってくれないか等と、毎年お声がかかります。

 何とか、自力でもらいに行けるものは取りに伺っていますが、親切にわざわざ毎回運んで下さる知り合いの業者さんも数名いて、大変大変たいっへん!!!!!!!!!助かっております。ありがとうございます!!!

 

木材を運んできてくれた人たち

木材運びのついでに?時には可愛いお供を連れて遊びに来てくれる事も。

 

 「薪」といっても、まるっきり全て丸太等から薪割をして作る「THE薪です!!」と言う物だけでなく、加工した木材の端材、建築現場で出た木材の廃材、解体した家屋から出た廃材、伐採したり、落ちている木の枝、等など。

 材木は種類も多々あり。特に、薪ストーブは入る木材の大きさや、薪が若いと燃やすとストーブ自体の痛みが進んでしまう事もあり、その時どきで使える木材など少し限られていますが、薪ボイラーは比較的材質が「木」であれば、融通が利くのでいろいろな方から、いろいろな形状の材木を頂くのは本当に助かっています。

 廃材を使って古民家の改装をしている頃から、そんな風に声がかかる事も増え、やりすぎDIYの恩恵をこんなところで受けているんだなあとつくづく実感しています。

 

薪ボイラー

古民家改装時の薪ボイラー設置の様子。業者の方が遠路はるばる運んで下さいました。

 

 薪仕事は詳しくは、田んぼ作業と一緒で(一緒にされても困る?)そんな風になんとなく春から始まっておりますが、秋~冬にかけてが大詰め作業(必要に迫られるので)。

 

薪割

 

 原木をチェーンソーで玉切りの状態にしたら、薪割りマシーン(名前が適切か不明ですが)でパカーンと4等分位にします。この薪割マシーンは大分お安く譲ってもらったモノですが、過去にはレンタルし、決められた期間内で必死に作業を進めた事もあります。

 

来年の薪

 

 割った薪は、ドンドンと積んで来年以降使う用に。どうしても足りなくなったら使ってしまう事もありますが、出来るだけ寝かせて?置かないと新しい薪は乾燥しきれていないので、ストーブを痛めてしまう事になります。

 なので、薪を作りながらも、昨年一昨年作って寝かせておいた?薪を今度は使えるように、家の近く、雁木や納屋に運びなおします。

 

大量の薪

 

 「薪ボイラー」はこの古民家暮らしになって初めて導入したものですが、実は「薪ストーブ歴」は歴代ストーブを合わせて約20数年と長い付き合いなのです。

 古民家の薪ストーブが一応3代目。2代目はまだ旧自宅にてこれからも、もちろん活躍する予定です。

 

 旧自宅の一棟貸し民泊はまだまだ先になりそうですが、昨年の冬の間も作業中には点けていたので、夏にも使う薪ボイラーも入れると、薪の消費は約2倍以上・・・・。

 毎年思うのはこんな時だけでいいから、我が家の猫たちが人間になれば一気に薪割り薪運び終わるのになあなんて無駄な妄想しています(大人+6人)

  いや、人間になったからって手伝ってくれるとは限らなそうな子ばかりですが。。。。

 

薪と猫

きっとひたすら遊ぶか、草むらで寝るかしてるんだろうなあ(結局猫)

 

 なので民泊が始まったらお客様に薪割体験&お手伝いしてもらう「薪割り割引」なんてのもいいかもなあ。。。なんて、思いながら、結局私は薪仕事をあまりできずに今年は改装作業をしている訳ですが(-_-;)

 

古民家DIY

 

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