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いなかインターンシップ

400人の村の一員になってみる

村の駅結いの里 マネージャー 橋本洋基さん

一般社団法人大川村ふるさとむら公社
村の駅結いの里 マネージャー 橋本洋基さん

 山ばかりの四国の真ん中を東西に伸びる四国山脈。そのほぼ中央に、いなかインターンシップ受入先の「大川村集落活動センター 結いの里」があります。

 「結いの里」は、平成28年に集落活動センターとして立ち上がったばかり。運営は任意団体の協議会が担い、この場所で働く方は、大川村ふるさとむら公社・地域おこし協力隊・大川村役場などに所属しながら、村の公益性と経済性を機能させるためにみんなで運営しています。

 この施設を切り盛りするマネージャー・橋本洋基さんは、2017年12月に大川村に移住したばかりですが、すでに「結いの里」ではなくてはならい存在として活躍されています。橋本さんに大川村のこと、インターンシップ内容について話をお聞きしました。

 

大川村ってどんなところ?

 村人は400人。離島を除くと日本で最も人口の少ない村です。といっても村の面積も山手線内がすっぽり入るくらいの広さがあります。

 

大川村規模23区
23区面積

大川村規模大川村
大川村面積

 

 東京23区の人口密度は1.5万人/K㎡、大川村は4.4人/K㎡その差約3400倍! ちなみに山の手線内の某高校の男性生徒数とほぼ同じ数なので、大川村は山の手線内の一つの建物の中に全員いるくらい違いがあります。

 その中でも、60歳以上が半数以上なので、いかに若者一人が村と関わる距離が近いか分かりますね。

 こんな小さな村だから、入ればすぐに村中の人と知り合いになります。ヨソからインターンに来る人は短期留学生的に迎えられます。

川上さん宅で

 I・Uターンの先輩宅で、夜な夜な宴が行なわれることもしばしばあるそうです。若い人が村長さんのところで、集って飲むこともよくあるとか。
 村でどんなことをしたいかとか意見を交換したり、村の未来のことを垣根を越えて話すこともあるそうです。

 その地域を引っ張っているキーマンと、引っ越したばかりの若者が、気軽に出逢えて交流出来るのは、この規模の村だからこそ可能なこと。

 

ダム湖
ダム湖

 村の中心からは四国の水瓶、早明浦(さめうら)ダムのダム湖が見渡せます。

 空気が澄んでいる時に標高の高い村から眺める湖と、山々の風景はキラキラしていて美しいです。このダム湖には、釣りを楽しむ釣り客がボートで村を訪れることもよくあるそうです。

 

一人ひとりが主役の「結いの里」

 「結いの里」の現在の事業は大きく分けて、物販・給食・軽食の3つの部門があり、スタッフ1人ひとりがミッションを持ち、村に根ざした新しいプロジェクトを展開しています。さらに、来年度にはここに村の高齢者のための配食の事業が加わる予定です。

 人口400人の大川村では、「結いの里」に限らず、村で働く方は村にとって貴重な人財となり、地域や仕事場でなくてはならない存在になっています。

村の駅結いの里
結いの里

 

 今後「結いの里」をどの様な場にしていきたいか聞いてみたところ

「村と関わる村内、村外の人が生活を楽しみながら、活用出来るための拠点になっていきたい」
「村内の人の生活に関わる一方で、村の広告塔としての役割を果たしていくような施設になっていくつもりです」

ということでした。

 現在「結いの里」では村内の人達が活動できる場として、給食・軽食・物販を中心にやっています。物販・軽食に関しては、村の駅を運営していくためにも、商品開発や村外向けにもイベントをしていきたいと考えているそうです。
 そのためにも、潜在的にはあるけど、まだ表に出ていない村民一人ひとりの色々な能力だったり、得意技があるので、そういう村民の力を発揮してもらえるようなプラットフォームにしていきたいという展望があります。

 

各部門でのお仕事は?

 ここで「結いの里」の各部門でのお仕事をご紹介します。

 

●給食

 村内にある保育園・小学校・デイサービスに通う60名の給食作りを平日毎日行なっています。このように村の人々の健康や食育を「結いの里」が任されています。

 こだわっているのは、できるだけ大川村の食材を使った料理を提供できるように、地産率を上げていくということだそうです。地産率を上げることによって、持続可能な運営や子どもへの食育につなげています。

「この給食センターが他の施設と違うところは、少人数で顔が見える関係なので、食べる人と作る人の距離が近いところです」

と橋本さん。毎日検食したり、時期によっては栄養士が小学校にいって直接話を聞きにいったり、村の人に給食便りを出したりして、調理する側と食べる側とのコミュニケーションを積極的にやっています。

インターン生成果
給食便り

 今後は、高齢者のための配食サービスも始まります。ここでも大川村の特徴である顔が分かる関係を継続して作り、見守りも兼ねて、村の高齢者とのコミュニケーションをとっていくことを目指していきたいそうです。

学校給食

 

●物販

 物販は村内のものを半分以上揃えていて、レジや接客業務が日常の主な業務になります。
 商品は特別大川村固有の商品というよりも、村の人との距離が近いことが特徴です。

「この野菜ならこの人が作ったと顔が見えるところまでわかる」

と言われるほどで、地産の商品は直接持ってきてもらっているので、村の人とコミュニケーションをしながら運営しています。

物販

 野菜なども多いので村内の方の利用も多いですが、今後は、村外の方へ向けたお土産物などの商品作りもしていきたいと考えているそうです。

 

●軽食

 現在、週末の営業だけですが、調理スタッフとして入った南さんが開発した大川村ラーメンはメディアでも取り上げられ、それを目的で大川村に来る人がいるほど人気商品になっています。
 南さんが「結いの里」に配属されるまでは、提供できるメニューが少ない部門でしたが、もともとラーメンの食べ歩きが好きだった経験や技術を活かして、村で供給できる「はちきん地鶏」を使ったラーメンが提供できたり、メニューも少しずつ増えています。

 

大川ラーメン
大川ラーメン

 

 他にも大川村ならではの食材、素材がたくさんあります。

 猟師さんが多い大川村だからこそ大切に使いたいのがジビエ肉。この山の中だからこそ豊富な山菜、野草。村でしか食べられていない表には出てこない郷土料理や素材があります。

イノシシ肉の燻製
イノシシ肉の燻製

近くの山で採れた蕨
近くの山で採れた蕨

地元のおばちゃんが作ったこんにゃく
地元のおばちゃんが作ったこんにゃく

 今後、村にある素材と来る人のアイデアや経験も活かして、メニューや営業日も増やしていけたらということです。

 

●その他イベント

 上記のような日常業務の他にも、村内・村外向けの大川村の食材や環境を楽しむためのイベントも不定期で開催しています。

 毎年11月3日には、年間50頭しか出荷されない大川牛が振る舞われる「謝肉祭」を開催しています。

大川牛
大川牛

「地元の人は食べ慣れていているので、もちろん郷土料理も美味しいですが、それらをアレンジできるようなアイデアを持っている人いたら面白い。」
「400人の村の地域のおばちゃん達と一緒に地域の食材・料理で農家レストランもやりたい」
「村の人の栄養補助食品を地域の食材で作り、それを加工品にして地域外の人にも食べてもらいたい」
「栄養士免許、調理師免許はあればいいですが、絶対ではありません。地域と関わることも必要ですし、まずは意欲がある人に挑戦してもらいたい」

と話してくれました。

 今後、人員的な余裕が出てきたらイベント・企画・商品を増やしていきたいと考えているそうです。

 「結いの里」では食を切り口に地域の人とコミュニケーションしながら、400人の村の暮らしを体験できます。自分に何ができるのか、どんな暮らしをしたいのか、見つめ直す時間になると思います。

 

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