いなかパイプ 「いなか」と「とかい」のパイプWEB

高知の最先端な集落

2015/05/25


 早いもので5月も終わりそうですね。山の中でうぐいすと川の音を聞いて、きもちのいい風を感じながら仕事をしています。いなかパイプよしおよういちです。

 書きためている自分の記事を投稿する間もなくイベントがどんどん勃発しているので、イベントがずいぶん前のものもありますが、出していかねば!ということで、今の自分の生活がどんなものか、その地域がどういう地域か紹介します。

 

 ご存知の方も多いと思いますが、いなかパイプは廃校になった小学校を2つ運営しています。僕はその両方の小学校を行ったり来たりしながら生活しています。

 

一つは四万十川の中流域にあるいなかオフィスのある小学校。

通称161(ヒロイ:旧・広井小学校)

 

いなかオフィス

 

 

もう一つは更に山の奥にある四万十川の支流沿いにある寝泊まりするための小学校。

通称546(コシロ:旧・古城小学校)

 

546

 

 2つは車で15分ほどの場所にある異なる集落にあります。ということで、学校から学校へ移動するという奇妙な生活を楽しんでおります。小学校で生活したのは小学校の時のお泊り合宿以来ですね。

 通常、いなかパイプのインターンプログラムシェアオフィスを使いたい人はこの2つの学校と関わることが多くなります。どちらも魅力的な地域ですが、今回ご紹介するのは、寝泊まりしている四万十川の上流のそのまた奥の宿泊している旧・古城小学校周辺の集落です。

 

古城

 

 学校滞在といっても結構快適です。もともと、廃校になった学校をトンネル工事をする人達が宿として利用していたので、風呂、キッチン、エアコンも完備しています。この場所は、田舎生まれ、田舎育ち、田舎遊びを発掘している僕でも山奥にきちまったなぁ、というくらいの奥地です。

 

誤解を恐れずに言うと

 

田舎は

内に入れば家族になり

外に対しては警戒する

 

という気質があります。

 詳しい説明を省略すると、これは田舎の環境が創り出している性質で、そういう性質を持った人達になりやすいということで、誰もがその性質を持っているというわけではありませんので、そのつもりで読んでもらえれば、と思います。

 

 外から田舎に入る人が知っておかなければならないことの一つのが、この田舎の性質です。もちろん、それは場所によって全然違います。中山間地域では隣近所が何をしたかというのは、あっという間に知れ渡ります。いや、ほんと、あっという間に。。。田舎でも街よりの比較的人口が多い場所では、結構都会と同じように隣の人の顔を知らないこともあります。なので、場所によって人間の気質も違うし、海に近いか山に近いかということでも結構違ったりするのはおもしろいところです。

 

 そして、この地域。何がすごいかと申しますと 「人」 なんです!これまで、この古城小ではトンネル工事の人達が生活していて、その後、数百名が入れ替わり立ち替わり滞在してきました。たぶん、始めは他の田舎の地域と同様、警戒をした人がほとんどだったと思います。 でも、学校の近くに、”よそ者”にもオープンな人達が何人かいて、小学校に滞在する人達に対して一緒に食事をしたり、野菜を持って来たりしてくれる交流が生まれたようです。

 

 それから、新しい人達と交流をすることが、ここでは定着していっています。そういう交流ができるのは、この地域でも始めは少数だったのではないでしょうか。でも外の若い人達と楽しく宴をしているおんちゃん、おばちゃんを外から見ていた同じ地域のおんちゃん、おばちゃんはうらやましく見えていたそうで、徐々に外の人に対してこの地域が受け入れる心を持ってきたという流れが起こっているようです。

  この地域では頻繁に集落の人と外から入ってくる若い人達との交流が行なわれ、お互い食事に誘ったり、当たり前のようにお裾分けをし合う文化が外から来た人達にも浸透していっています。

 

古城

 

 僕も今ではすっかりおばちゃん、おんちゃんの友達も増えました。古城小学校滞在者にはおなじみの近所の吉野家では家族のようにしょっちゅう食事をしていて、新しく来た人達をみんな歓迎してくれます。

 

吉野家

 

吉野

 

 こういう宴にはじめて参加した地域のおんちゃんと話してみると、前から若者と交流している他の集落の人達を羨ましくみていたそうで「どんどん外から人を呼んで来て」と催促されたほどです。田舎の人もよそ者を警戒するといっても、本当は知らない人とも仲良くしたいというのが本音だと思います。

 

 最近ではこの学校でこの地域に住んでいたいなかパイプのホームページを制作してくれている山脇佳子さんの結婚を祝う宴がありました。

 

山脇佳子

 

山脇佳子結婚式

 

山脇佳子結婚式

 

 祝いのイベントであっても、よそから来た人のイベントを集落の真ん中でやることを一緒に楽しんでくれたり、地域内外から100人以上が集ってくることを受け入れ、一緒に祝ってくれるような集落は全国でもまだまだ少ないと思います。こういうイベントで地域と外から来た人のいい関係性がよく分かります。

 集落が外の人達に対して受け入れるには、それだけ外から来る人に対して受け入れる心の器が必要になります。田舎の性質上そういう意識に変化するには集落単位、地域単位で成熟しなければなりません。それができている地域はほんと最先端な集落です!

 

 都会から田舎暮らしを憧れてきたい人は増えていますが、既存の住民との交流の仕方がわからなくて困る人達は結構います。田舎の魅力を伝えられれば、都会に対して魅力的なものは提供出来る可能性がありますが、それができるのは外の人に対してオープンな田舎なんです。そういう外から来る人に対しての受け入れができる田舎は、外の人達との交流が自然に多様化していき新しいことが起こります。

 

 都会の人から田舎で新しいことをしようという声を日々耳にしているので、こういう外に対してオープンな感覚を持った地域では、これからも何か社会が変化するような面白い動きが起こる予感がしています。都会の人もただ田舎へ移住したい、新しい生き方をしてみたいという視点だけじゃなく、アンテナの感度を上げてその地域がどういう気質か、自分の生き方としっくり合うのかを感じられると本人もその地域もハッピーになるのでは!?

 

とにかくこの地域、面白いです!引き続きここで起こっていることを報告していきます!

 

(続く)

 

▼コメントをどうぞ

    • 「いなかドア」四万十のドアを開けてみませんか?

    • 吉尾洋一