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ゆったりのんびり石巻ライフ

2017/03/03


 

 「7日間からの漁村留学 イマ、ココ プロジェクト。(以下、イマココ)」の企画運営を担当している私の、宮城県石巻市での生活圏は、漁村と中心市街地。ほぼこの二つの中で完結しています。家も職場も石巻駅から徒歩10分圏内。ただ、どこを石巻の「中心市街地」と呼ぶのが正しいのか、実は少し難しかったりもします。

 私が住んでいる石巻駅周辺は、何十年も前から中心市街地として栄えてきたエリア。ですが、2016年現在、石巻市の中で一番賑やかなのは、石巻駅から車で15分ほど離れた「蛇田」という地区のあたりでしょうか。

 なぜその辺りが栄えているかというと、ここ10数年の間に大きなショッピングモールが建ったり、その周りにスーパーや飲食店が次々と出来たからだと聞いています。それでも、石巻の人たちは昔から中心市街地だった石巻駅周辺を「まち」と呼び、愛着を持ち続けています。

 

 こんな始まり方をすると、「お、今回は大企業の参入による地域の活性と衰退がテーマか?」と思われてしまいそうですが、そのあたりについての話は石巻に住む人々のアイデンティティに関わってくることなので、数年前に石巻に移住してきたばかりの私の見識だけでこれ以上掘り下げられるような話ではありません。

 今回私がここで書きたいのは、単純に今住んでいるこの場所を、すごく好きだということです。私が住んでいるのはまちなかの商店街から少しだけ奥に入ったあたりののどかな住宅地。そして仕事でよく足を運ぶ漁村。その空気感を、ぷらぷらのんびりお散歩しながら撮った写真とともに、感じてもらえたら嬉しいです。

 

 わたしが住んでいる家は、ちょっと古びた一軒家。少し急な坂道を登ったところにあるので、徒歩や自転車だと若干登るのが大変ですが、その分見晴らしは抜群!我が家から撮った写真はないのですが、散歩の途中で撮った一枚がこれ。

 

散歩の途中

 

 この町に住んでいる者の贔屓目でしょうか。この景色、ジブリのアニメ映画「耳をすませば」を思い出しませんか?(笑)

 

「この坂を、しずくを乗せて登るって決めたんだー!!」

 

なんちゃって(笑) そしてほら、ちゃんと猫もいますよ!

 

猫

 

 漁業の町だけあって、猫はよく見かけます。まちなかもそうですが、漁村にはもっとたくさん。そして、漁村の猫達は野良のわりに毛並みが綺麗なんです。いいご飯をいっぱい食べているからかな?

 この写真はまちなかで撮ったものですが、ちなみに画面の奥を良く見ると、もう一匹猫がいるんです。二匹は私のほうを気にしつつも相手からほとんど目を離さず、異様な緊迫感。縄張り争いでもしていたのでしょうか?でも私が何枚かパシャパシャと写真を撮っていると「…邪魔が入ったから今回は勘弁してやるニャ…」「…それはこっちの台詞だニャ…」とでも言うように、二匹別々の方向へ去っていきました。喧嘩の邪魔をしてしまった私はなんとなく罪悪感…(笑)

 

坂道の風景1

 

坂道の風景ってなんとなく雰囲気がありませんか?

 

坂道の風景2

 

 それから、石巻といえば「風」。特に冬から春にかけては風がとても強いのが、知る人ぞ知る石巻の特徴です。そんな「風」が「見えた」瞬間の一枚。

 

風

 

 この写真を撮ったのは初夏の頃なので、この時の風は「ビュービュー」ではなく「サァーーッ」と気持ちよくあたりを揺らしていました。それがとても綺麗だったので写真を撮ってみたのですが…伝わりますかね?この町に住んでいると時々出逢う「自然が生きてる」と感じる瞬間でした。

 

ザ・漁村

 

 ところ変わってこちらはもう一つの私の生活圏。

 ザ・漁村。冒頭で書いたとおり、私は仕事柄、多い時だと週の半分くらい浜に足を運んでいます。地元の人でさえ足を運ぶことがほとんどない漁村。

 今でこそ、震災をきっかけに足を運ぶ人が増えましたが、震災前は浜の住人以外が足を踏み入れることはめったになかったといいます。

 そんな場所なので、外の文化が入ってきにくいぶん獅子振りのようなその土地にもともとある文化が今でも色濃く引き継がれています。それは目に見える伝統文化だけではなく、浜の人たちの人柄にもよく現れています。

 

 「イマココ」の参加者などにはよく話すんですが、浜って個性的な人がたくさんいるんです。都会の方でいう「個性」って、意識して見つけたり磨くものみたいなところないですか?その一方で、一定のラインからははみ出ないようにしていたり。

 でも、浜の人たちの「個性」はもっと当たり前で、探したり磨いたりしていない、ずっとそこにあるものという感じ。ラインなんて気にしない(もちろん気にする人もいますけどね)。なぜなら、同じ浜の人間はみんな、自分のことを子どもの頃から知っていて遊んでくれたり叱ってくれた人ばかりだから。もしくはその逆。だから、良くも悪くもみんな気心が知れているそこでは「こういう人間だと思われたらどうしよう」なんて今さらなんでしょうね。

 

大好きな石巻

 

 そんな環境は、もちろん都会の人間関係とはまた違った大変なことがあるのでしょうが、でもすごく「人間らしい人間関係だな」と感じるのです。そしてここまで書いたら、「ということは、人間が人間らしく、自然は自然らしくいられる場所、それが田舎ということなのか!」と当たり前のようなことにハッとしたりして、「え、それってつまり人間も人間以外もみんながそれぞれらしくいられる最高の場所ってことじゃん!何でみんな住みたがらないの!?」とまで考えが飛躍してしまいました…(笑)

 

 まぁ何が言いたいかというと、私は石巻での生活を楽しんでいるし、これからもゆるーく、お散歩するようにゆっくり味わっていきたいなということです。そんな、私の大好きな石巻、ひいては漁村にみんなもおいでよ!漁師さんたちと出会ってみようよ!という(かなりざっくりな説明ですが…)「イマ、ココ プロジェクト。」は年末年始とお盆以外随時参加者募集中です。

 詳しくはこちらからどうぞ→「7日間からの漁村留学 イマ、ココ プロジェクト。

 

漁師さんたち

 

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