刃物まつり&かかしコンテストへ行って来た

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執筆者 安澤真希
所 属かつおゲストハウス

2017/12/04

 皆さんこんにちは。かつおゲストハウスの女将です!!
 さて、秋といえば何かと「○○の秋」という代名詞にかこつけ、催しものが多くなるシーズンです。週末ともなれば、どれに行こうかと迷うほど各地で様々なイベントが開催されています。
 今回は、そんな数多くのイベントの中でも、とりわけユニークなお祭りに行ってまいりましたのでご紹介します。
 
 訪れたのは、県立鏡野公園で行われている「第36回刃物まつり&山田のかかしコンテスト」。

 

土佐の豊穣祭・物部川会場
土佐の豊穣祭・物部川会場にもなっています

 

 香美市土佐山田町では、秋の風物詩として、毎年この刃物まつり&山田のかかしコンテストが開催されています。
 伝統産業の打刃物の展示即売会や鍛造体験、個性ありすぎるかかしたちが勢揃いするコンテスト、さらに土佐あかうしの焼き肉を楽しむことができたり、香美市・南国市・香南市のご当地絶品グルメが出店されていたり、とにかくラインナップが豊富です。
 
 そして、隣接する高知工科大学の学園祭も同時開催とあって、県内外から多くの人が集結し賑わいます。
 そして案の定、私が昼過ぎに訪れたさいには、駐車場はほぼ満車状態。多くの車が入れ代わり立ち代わりしつつ、なんとか駐車できました。スタッフの人いわく、この2日間は、1年で最も物部川周辺の道路が混み合うそうです。
 ちなみに、会場まではJR土佐山田駅から無料送迎バスも出ているので、飲む人、電車でしか来られない人にはうれしいサービスとなっています。

 

刃物まつり
この日はバスも「刃物まつり」行きになっています

 

 私たちは大学側の駐車場を利用したので、ついでに工科大学の学園祭のただ中を突っ切って行くことに。

 

学生さんたちが雨の中
学生さんたちが雨の中がんばって声を出していました

 

 ついでのつもりが、学祭の雰囲気やおいしそうな匂いにつられ、手作りのしし汁やら、中国人留学生によるギョーザなど、あれもこれもとついつい買ってしまいました…。
 しかし私と同じように、多くの人が刃物まつり、そしてかかしコンテストから流れてきているようで、イベントの同時開催は、毎年のことながら功を奏しているようです。
 
 さて、目的の刃物まつり&かかしコンテストも大いに賑わいを見せていました。
 この2日間のおもしろイベントをざっくり紹介しましょう。下記の通り、てんこ盛りの内容です♪
 
●伝統工芸士による「鍛造体験教室」
●紙芝居、くじ引き
●フリーマーケット
●山田太鼓ワークショップ(和太鼓教室)
●金属製折り鶴の実演
●青空落書きコーナー
●パトカー&白バイの体験乗車
●地域安全キャンペーン(防犯グッズの展示)
●缶つぶしで目指せチャンピオン
●スライム風船作り
●よさこい踊り(高知工科大学)
●打刃物の展示即売
●刃物を学ぶパネル展
 
と、ボリューミーかつ心惹かれるタイトルばかり。
 どこも人気で混雑していたのはもちろんなのですが、よりカメラのシャッター音が多くひびいたのは、やはりかかしコンテストのように思われました。
 それもそのはず、作り手がこだわりにこだわりぬいた?であろうかかしたちが粛々と立ち並んでいて、間近で見るとなかなかの迫力なのです。

 

ドラとジェリー
テーマは「ドラとジェリー」とのこと。色んな意味ですごいです…。

 

2等の作品
2等の作品。賞金はナント10万円!

 

 地元の小学生チームの作品もあれば、造形をたしなむ大人チームの作品もあり、さらにプロかな?と思われるほどディティールにこだわった作品まで、実に多種多様です。
 かかしだけをピックアップしてみると、いささか混沌とした雰囲気なのですが、それがまたかかしならではの妙味なのか、お客さんは嬉々として鑑賞しているようでした。
 ちなみにこのコンテストの賞金ですが、1等が30万円、2等が10万円、3等が3万円×2本と、地方の一コンテストの賞金額としては破格です。かなり羽振りのいいコンテストなので、興味のある方はぜひ挑戦してみてくださいね。
 そしてこのかかし群ですが、まつりやコンテストが終わっても、10月の末までは観賞用として飾られています。一見の価値ありですよ。
 
 刃物まつりも同様に、盛り上がっていました。

 

原福
「原福」。一つひとつの刃物を懇切丁寧に説明していただきました

 

鍛造体験教室
鍛造体験教室。集中力が大事なのか、参加者の皆さんは真剣に取り組んでいました

 

 そもそも、この香美市の刃物=土佐打刃物ですが、和紙と比肩して、国が指定するほど歴史ある伝統工芸なのです。
 しかし、普段は刃物というジャンルそのものにフォーカスが当たることがあまりないので、出店者の方々や伝統工芸士の方々はじめ、刃物を吟味するお客さんも互いに熱心に言葉を交わしていました。

 

値段はピンからキリ
値段はピンからキリまで。素人目には判断がつきません…。

 

 そしてこの刃物まつりの人気を支える定番のひとつとして、「プロの刃物の研ぎ」があります。お客さんが持ち込んだ包丁や薄・中厚鎌を一人一本まで無料で、2本目から300円できれいに研いでもらえるんですね。これは非常にうれしいサービスです!!
 なんといってもプロに包丁を研いでもらえるえわけですから、仕上がりがまるで違います。私も家の使い古した包丁を持っていけば良かったなと、現場を見て、とたんに後悔しました…。
 さらに刃物まつりの会場では、刃物以外にもパトカーや白バイの体験乗車ができたり、南極大陸の氷に触れられたり、非日常をたくさん体験できます。くわえて物部川流域の美食が集結していて、どのブースも大盛況です。
 
 香美市が1年で最も盛り上がる秋のイベント「刃物まつり&山田のかかしコンテスト」と、高知工科大学の学園祭。伝統に、体験に、グルメに、鑑賞。考えてみれば、これだけフルセットで楽しめるイベントもそう多くないように思います。
 ぜひ皆さんも来年行けるよう、今からスケジュールをおさえておいてくださいね~

 

■第36回刃物まつり&山田のかかしコンテスト

■開催日時/10月中旬 ※2017年度は10月15日(土)、16日(日)

■開催場所/県立鏡野公園 ※小雨決行

■アクセス/・JR土佐山田駅からJRバスで約10分「神母ノ木」バス停下車、徒歩約5分 •JR土佐山田駅からとさでん交通バスで約10分「工科大入口」バス停下車すぐ ・高知自動車道南国ICから車で約25分 ・高知龍馬空港から車で約25分 ・JR土佐山田駅からの無料送迎バス有り

■駐車場/有り(無料)300台まで

■問い合わせ/香美市商工会 TEL/0887-53-4111

■HP/http://www.kochi-shokokai.jp/kami/

 

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