この夏、浜ちゃんが生まれ変わりました!

2013/10/02

 

今年の久礼八幡宮大祭も終わってしまいました。

 

お祭りのときって気持ちは高ぶっていても、

大正町市場のほうはいつもよりちょっとのんびり気味でして。

お客さんもいつもと違って少ないうえに、テキヤのおにいさんやおじさんが親しみたっぷりで鰹を食べに来てくれたり。そしてちょっとした身の上話なんてのもしてくれたりして・・・。

いろんな人の人生観とか知るのは、接客業の醍醐味ですね。

 

ところでこの夏。

 

私の仕事の”核”である『市場のめし屋浜ちゃん』経営も、

お祭りとか台風などのどさくさに紛れ、大きな改革をいたしました。

 

改革は3つ。

 

1つ目。

 

経営方針の見直しです。

これまで『浜ちゃん』では普通の食堂となんら変わりなく、ただそれが市場の中にある、ほんとにただそれだけだったのですが、組合の事業として取り組んでいるものが

ー大正町市場の5年後10年後を今以上に活気づけるー

なわけなので、

それなら『浜ちゃん』としてもこのバックグラウンドを背負った方針に切り替えなければと、見直しをしました。

 

 ≪市場で買ったものは持込みOK≫

浜ちゃんメニュー

 

浜ちゃんだけが潤うのではなく、市場全体の売り上げが少しでも伸びるよう、露店のおばちゃんの売っているものはほとんど全て、浜ちゃんへ持ち込んでもらって構いません!という方針にしました。

 

なので浜ちゃんでは鰹とウツボしか魚種は仕入れておりません。

 

メジカ、アジなど、鰹以外のお刺身が食べたいときは、どうぞ、露店のおばちゃんや他の魚屋さんからさばいてもらって持ってきてください。

 

干物もアジ、サバ、カマスだけ。

 

ウルメは煙がすごいので外の七輪で焼くのは今のところ無理なのでお断りしていますが、ウルメ以外だったら買ってきたものを炙ってもらっても構いません。 セルフだけどね。

 

ごはんと味噌汁だけ、とかビールかお酒だけ、とか。

 

そんな頼み方でも浜ちゃんではお席を提供しようという方針に決めました。

それでちょっとでも露店のおばちゃんのお魚の売り上げに貢献できたら、これは市場の活気に結びつくのじゃないかと。

 

そして定休日を田中鮮魚店とは別の日に変更しました。

市場でもやはり人気のある田中鮮魚店。 ここがお休みだとやっぱりどこか静かな感じの大正町市場。

今まではこの田中鮮魚店の休みと浜ちゃんの休みが、仕入れる鰹の都合上、一緒にせざるを得なかったわけですが、8月からは定休日をずらし、鰹は新しく市場に開店した『山本鮮魚店』から仕入れることにして、市場の活気ができるだけ平日も毎日あるようにしました。

 

 

2つ目。

 

調味料の見直し。

浜ちゃんの名物、鰹どんぶりのタレは以前から自家製ですが、タタキのタレも自家製にしました!

 

鰹どんぶりのタレ

 

そしてこれらのタレ。 アミノ酸などの添加物は一切使うのをやめました。

出汁はアジジャコ、昆布、花かつおでじっくり時間をかけてとり、甘味料には国産のきびだけで作った砂糖とフルーツで。

 

たたきに使う酢も地元でとれたゆずを絞ったものと、これまたこだわりのタレに。

 

面倒でも手間暇かけるおいしさは大事だなーと、食べ物だけでなく、モノづくりの基本ってこれじゃないかと思ったので、こうすることにしました。

 

そして。

もちろんお味噌汁もこの出汁とお味噌だけで作ることにしました。 微妙な味の調節は塩だけで。

 

 

3つ目。

 

開業10年目にして値上げをさせていただきました。

何分、タレや味噌汁にかかったのは手間暇だけでなく、コストもかかってしまいまして。

でも値上げしても、それだけお金を出してでも、食べたい味・食べに来たい店にしていこうとあえてハードルを高く。何かと田舎ののんびりした空気と雰囲気についつい馴れ合いになり、ぬるま湯につかりがちになるのを防ぐべくハードルを高く上げ、緊張感をもった接客、営業活動をしていこうと思いました。

 

と、以上がこの約ひと月の間に一気に始めた改革。

 

結果はまだこれからなので、怖いようで楽しみのようで、割合としては4:6くらいですが、

 

大正町市場の情報も、なるべく頻繁にfacebook/taisyomachiichibaにてアップしていくのでチェックよろしくお願いします!

 

そうそう。

この情報発信についても、いなかパイプに記事を寄せさせていただいたおかげで、なぜか四経局の方の目にとまったらしく経済産業省主催の車座トークへも出させていただくに至りました。

 

ちょっとしか記事書いてなかったのに・・・なんて恐縮したのですけど、

情報発信は大事で、その情報もどこまで?という限度があいまいになるのが怖くてなかなか積極的になれなかったのですが、平政務官から「そんなのやってみないとわかんないじゃない」という一言に目からうろこが落ちまして。

 

他のことならそんな感じで今までやってきたのに、情報発信だけ微妙に怖がるなんて自分らしくないかな、と。

 

ということで今後も定期的にいなかパイプを活用させていただきたいと思っていますので

どうぞよろしくお願いします。

 

 

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