僕が見た神山の表情
2012/08/27
- 執筆者 下野泰志
- 所 属株式会社 リレイション
こんにちは!
はじめまして!
徳島県神山町在住の下野泰志です!
株式会社リレイションでインターン生として活動している傍ら
神山塾三期生として日々地域の方々や自然と触れ合っています!
神山は徳島市内から車で30分ほどにある山里で
NPO法人グリーンバレーを中心に
日本で初めてアドプトプログラムを実施したり、アートによるまちづくり、
最近では東京を始めとするIT企業がサテライトオフィスを
開設するなど地域活動が盛んな町です。
山と川はもちろんこんな素敵な棚田もあります。
上記のように
神山といえばアートやサテライトオフィスといった
印象をもっておられる方が多いと思いますが、
実際に神山で生活している人のことや神山の自然を活かした活動など
神山に住んでみて見たこと、知ったこと、気がついたこと、聞いたこと、感じたことなど
中から見えてきた神山の魅力を伝えていけたら、と思います。
とは言っても
僕はまだ神山に来て4ヶ月しか経っていません笑
中村健太さんの東京仕事百貨で
神山塾の存在を知り
なんとなく行ってみたいなーと思い
大学を卒業してすぐに神山に来ました。
神山塾とはなんぞや
ってことで少しだけ概要を。
神山塾というのは呼称で
厚生労働省の認定を受けた求職者支援訓練です。
一般的に職業訓練の多くは、
パソコン教室やビジネス研修のようなものが多いのですが、
神山塾は少し違っていて
神山の人たちや土地と関わる中で
イベントを企画してみたり、農業を体験してみたり、木を切り倒してみたり、
自分が歩んできた道を振り返りながら、
将来何をしていきたいのかを真剣に見つめ就労を目指します。
自己を知り地域との関わりの中で自分を発見し再スタートを切れるような場所です。
就職に悩んでいた僕にとってはぴったりだったのです!
神山塾のカリキュラムは「イベントプランナー?コーディネーター養成科」ということで
イベントプランニング、コーディネート、情報戦略概論など
イベントを企画するにあたって必要な知識やビジネスマナーなど
就労に必要な職業能力に関する座学もあれば、
全国からビッグなゲストスピーカーが訪れ講義をしていただけることもあります。
そして神山の人たちの力をお借りしながら自然を活かしたイベントを
企画したり実践的に学んでいきます。
全国から集まった20名の塾生は、
写真家、料理人、建築家、マッサージ師、ミュージシャン、
映像ディレクター、役者、新卒など多種多様です。
僕たち神山塾三期生は
8月4日に徳島県内の子どもを対象としたイベントを実施しました。
「神山子ども自然塾」は
一期生のときから継続しているイベントで
毎度、そのときの塾生が頭を悩ませ楽しみながら企画していきます。
第3回目となった今回の神山子ども自然塾は
神山の下分地区の山奥にある稲飯神社の広場を舞台とし
山の中で「ひみつきちをつくろう」というものでした。
「何もないから何でもできる」という発想で仕事や遊びを創り出すこと、
自然や創造性のたいせつさと「地の利を活かした仕事作り」について
考えてもらえたらと思い企画しました。
僕たちなりに
子どもが楽しいと感じることや子どもの自由な発想と
神山の自然をうまく融合させられるようなイベントにしたいと
考えながら企画していきました。
ツリーデッキを中心に
枝や葉っぱを使ったカーテン作り、
落ちている木や石を絵の具を使い擬態化させる目玉人形作り、
竹を使った水鉄砲作りや楽器作りなど
自然の中で自然を使ったモノ作りのコンテンツを設けました。
ということで、
ここからはイベント当日の様子をお伝えしたいと思います!
子どもたちが塾生に連れられ会場へ到着し荷物を置いて名札作りへ
相手が子どもであろうと緊張してしまう僕
余計に子どもたちも緊張せさてしまったようです。
塾生新卒コンビの女性二人が進行役をし注意事項と会場案内をしているところ、
子ども達に退屈させないよう寸劇が始まりました!
親御さんにも好評だったようです。
午前はみんなで目玉人形作り!
子どもの自由な発想力はとても豊かでした
どれも個性的でびっくりしました!
午後は水鉄砲作り、カーテン作り、フラッグ作りなど
子どもの自主性に任せてみんなで遊びました!
この桜の木のツリーデッキ
実は僕たちが作りました。
想像以上に人気で楽しんでもらえました。
おやつタイムや昼食のときもデッキの上に食べてくれていました。
デッキの上から糸電話で話してみたり、木の枝を使ったティピ型の基地、段ボールの通路など
自由な発想で遊んでいる姿を見て嬉しくなりました。
最後はみんなで記念撮影!
最初に来たときと帰っていくときでは表情が全然違います。
それは遊び疲れた表情のようにも思えますが、
きっと新しい友達と出逢えた事
自然と触れ合ったことで解放された思い
何かを作ったという達成感
終わったことへのさみしさなど
様々なのではないでしょうか
僕自身も例外ではなく
様々な期待と不安、緊張感の中で
時間が経っていくにつれ表情が変わっていったように思います。
自分より何歳も年下の人たちや自然と触れ合うことで
新しい自分を発見できた気がします。
当日だけでなく
準備段階でも
たくさんの神山の人の協力をお借りしました。
神山という場所で
神山の人たちと
神山以外の子どもで作り上げた素敵なイベントとなりました。
1ヶ月以上の準備期間と
このイベントを通して
神山に住む地域の方々や神山の自然、当日来てくださった子どもたちに
たくさんのことを教えてもらった気がします。
子どもから大人まで交われるイベントとなったこの日、
神山はより豊かな表情を見せてくれました。
「何もないから何でもできる」
子どもたちに伝えたかったことは
僕たち自身が確認したかったことなのかもしれません。