なかまち
2012/09/17
- 執筆者 渡邉真弓
- 所 属四万十町地域おこし協力隊
なかまち? なかちょう?
いいえ、「なかんちょう」です!
中町をこう読めば
「お、君わかってるね!」となり、
あっという間にあなたも中町の人間です。
池田屋で酒盛りできる人間になります。(※裏コース)
前回に引き続き、まだまだ渡邉の地域話は終わりません。
「地域とはなんぞや?」
宿場町として栄えた中町には
いろんな表情があります。
昼前には大音量で演歌を流しつつ
お魚を乗せたトラックがやってきます。
玄関から「魚屋で~~ぇえす」という声
一軒一軒玄関口からおっちゃんが叫ぶんです。
招集がかかるのです。
とりあえず皆が寄ってきます。
「今日なにはいったんかね」
「タコはいっとる~?」
「ありゃ、今日○○ンとこのおばちゃんきとらんでえ」
「こがいなん食べるん?」
「昼はじゃこ天がええけん、これもらわい」
など、あっという間にわいわい道がふさがります。
もとからあまり広くない通り、
そこにカートやらなんやら持った人々。
車の妨げになっているのは
言うまでもありません。
のんきな中町の人は
車が来てもあわてません。
「車きよらい~」
「おおごとおおごと~」
とニコニコしながら
避けません。
おおらかなんだか、
天然なんだか
そんな人々。
5月は
朝から晩まで玄関が開けっ放しの家続出
「ツバメが入るけん、開けとかんとね~」
とのこと。
ツバメが基準、中町
毎朝玄関でツバメを迎える姿がちらほら見えます。
「今年は二組きたんよ~」
「うちはこれ二回目の子供うんだけんねえ」
とご近所同士
我が家のツバメ情報に花が咲きます。
中町は通学路でもあります。
幼稚園小学生中学生高校生
通ります。
道の真ん中を。
それを見守るおっちゃんやおばちゃん。
も、道のきわどいところにたたずむ。
もうここでは運転したくありません。
中町は車社会には適応するつもりがないです。
これが「なかんちょう」という地域なのかも。
「変人ばっかりやん!」と思っておりましたが
私の進路に決定打を与えた人間もこの地域の人々。
さてさて何を渡邉は吹き込まれたのか。
つづく!(遠回りしながら)