忘れられない漁師飯

2012/09/21

みなさま、こんにちわ。

2回目の投稿となる「ど久礼もん」の清岡です。

 

 

前回、自身の「かつお漁師体験談」のなかで

ひどい船酔いの記憶を刻み込んで終わった初航海の話しを書きました。

 

それから航海を続けるうちに、船酔いにも慣れてきて

いままで、食べることができなかった3度の飯を食べられるようになりました。

その時の、食事の有り難さといったら、言い表すことができません。

※ちなみに、現在60キロぐらいの体重の私が漁師時代は78キロありました。

 

今回は、私が船に乗っていた3年間の記憶の中から

漁師だから食えた「うまいものベスト10」を紹介します。

 

【NO1 白ご飯】

 

まず、すぐに思い浮かんだもの。そう、白ご飯です。

 

私の勝手な理屈ですが、

美味しさの秘訣は「黒潮」です。

 

私の船では釜でご飯を炊きます。

作り方は簡単。釜にお米を入れ、汲みあげた海水でお米を研ぎ、

それを何度か繰り返した後、真水を入れてスイッチオン。

しばらく待って出来上がりです。

 

船では真水が貴重です。なぜなら、限りがあるからです。

そのため、お米を研ぐときは、汲みあげた海水を使います。

 

ここがポイントです。

この汲み上げる海水が「黒潮」なのです。

 

黒潮は親潮と比べると栄養塩濃度は低く高塩分です。

 

私は、この黒潮がご飯を美味しくしてくれていると思っています。

※科学的反論はお断りしております。

 

ちなみに、

最初のころ、船の上でお米を研ぐことが至難の業でした。

下を向いての作業なので、揺れに対応できず

よくこぼしていました。当然、おんちゃん達にはひどく怒られました(泣)

 

きっと、その大変さもご飯を美味しくする調味料なのかもしれません。

 

大型船の調理室。大人が中腰で作業するぐらいの高さしかない。

 

【NO2 お刺身】

当然ながら、新鮮です。

 

さらに、

私の乗っていた小型のカツオ船は、カツオを釣り上げる作業と

釣ったカツオを海水と氷水を入れたダンブルと呼ばれる場所に入れる作業があります。

そのとき、「これは美味い」と思ったカツオがあれば

別に取っておき、晩ご飯のお刺身になります。

 

つまり、新鮮なカツオの中でも、

さらに選りすぐられたカツオを刺身で食べられるのです。

これはもう、オリンピックの金メダルを食べているに等しいです(?)

 

【NO3 刺身の漬け】

前日の晩に食べ残した刺身と、

ネギ、にんにく、玉ねぎを大きな器に入れて醤油をたっぷりかけ、

氷の入ったダンブルに入れておきます。そして、次の日の朝ご飯に出てきます。

 

今、思い出しながらヨダレがでてきています。

なんとお伝えすればよろしいでしょうか?

 

新鮮なカツオは、醤油をはじくため、漁師は薄くカツオを切ります。

そのカツオがたっぷりと醤油に漬けこまれ、

しかもカツオのダシパワーで醤油辛くなく

さらには、たまねぎ、にんにく、ねぎとのハーモニー・・・。

 

すみません。途中、なにを言っているのかわからなくなっております。

 

とにかく、その刺身の漬けをぬくぬくのご飯にぶっかけて食べると

どんぶり3杯は軽く召し上がれます。

 

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以上、漁師だから食えた「うまいものベスト10」の内3つのご紹介でした。

 

【補足】

今回は素材が良いから美味しいものの紹介になりましたが、

この他にも、漁師さんならではの工夫を凝らした美味しい料理などもあります。

また、機会がありましたら紹介させてください。

 

っていうか、一度、久礼の大正町市場に遊びに来てください。

たくさん、「美味しいもの」ありますよ~^^

 

「漁師のラー油」のパッケージに登場。私の叔父さん。よく怒られました^^

 

 

 

 

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