睡眠時間3時間の農家さんがプリンを創る?!

2012/11/06

顔の写真
執筆者 川﨑倫
所 属黒岩じるし

はじめまして。

高知県佐川町地域おこし協力隊の 川崎倫(みち)です!

 

 

4月から協力隊としてUターンで

高知県に帰ってきました、人生わくわくな23歳です。

 

さて、今回は私が協力隊として支援している団体を紹介します。

 

その名は、 「黒岩じるし」

 

黒岩じるし

 

黒岩とは、高知県佐川町の西に位置する農業が盛んな地域です。

県内でも有数のお茶、新高梨の産地。

 

黒岩地区

 

黒岩じるしとは、

黒岩地区の3軒の農家さんが2010年に立ち上げた農産加工グループ。

酪農家、苺農家、園芸農家(茶、文旦、苗もの)の3軒4名が、

できるだけ自分たちの地域の素材にこだわって農家自らの手で

スイーツを創ってます。

(いなかパイプでも『いなかビジネス教えちゃるインターン』の募集で紹介されています。

こちら→https://inaka-pipe.net/intern/interview16/

 

黒岩じるし

 

「黒岩がだいすき♡」

「黒岩の『人』がすき♡」

「黒岩をみんなに知ってもらいたい!」

 

黒岩に対する「愛」が、この団体の大きなエネルギーです。

黒岩の人は、自分たちのことを「うちは佐川の人」とは言いません。

「おれらは、佐川じゃない。黒岩の出身や。」

みなさん口を揃えてそういいます。

アイデンティティは、ここ、黒岩にあるんです。

黒岩じるしメンバー

 

黒岩に対する愛がどれほどのものなのか。

それを表すエピソードを2つ。

 

【睡眠時間3時間の日々】

黒岩じるしの代表、園芸農家の村田さんは、

基本睡眠時間が3時間というのもざらじゃありません。

この人、本当に農家さん・・・?って思っちゃう。

 

黒岩じるし村田さん

 

日中は、農作業。

お茶に文旦に花や野菜の苗ものと、大忙し。

夕方、夕飯も早々済ませてプリンの材料を買いにスーパーへ。

行き先は加工所。

プリンを作りにいきます。

 

プリンづくりの時間は夜7時半から12時すぎまで続きます。

すべて手作業。調理もラベル張りも。ラベルのデザインからホームページ作成まで。

HP:http://kuroiwa-jirushi.com/

 

代表の村田は、加工作業が終わり自宅に戻ると

今度は新商品の試作やら、イベント出店のための書類作成、

地域から依頼をいただいた結婚式のウェディングプリンの試作など、

 

黒岩じるしの加工品

 

寝床につくのはいつも2時、3時だといいます。

そして、朝は6時ごろに起きて苗ものを直売所に出荷しにいきます。

 

なぜ、そこまで・・・?

 

 

 

苺農家の和田さん。

 

苺農家

 

村田さん同様、日中は農作業。

夜には加工所にてプリンづくり。

4、5月の苺出荷の時期には、加工が終わった0時すぎから

夫婦で高知市内の市場へ出荷に行きます。

2人でいくのは、睡魔に負けないよう、運転を交代できるように。

市内から帰ってくるころには、夜中の3時。

奥さんは、翌朝3人の子どもたちのお弁当に、朝食に、

朝早くから動き始めます。

 

 

加工日は、だいたい週2日ですが、

こんな日々を農家さんが過ごしているなんて、信じられますか?

 

なぜ、そこまで・・・?

 

4月から半年一緒に活動してきて、

黒岩じるしのメンバーから、私が感じる、そのがんばる理由。

それは、

「黒岩も、そこで暮らす人も、だいすき」だということ。

何の変哲もないありふれた田舎だけど、

黒岩じるしのメンバーは、黒岩が大好きで、黒岩で暮らす人が大好きなんです。

そこにある何気ない風景、虫たち、お祭り、男同士の飲み会、お母さんたちの立ち話。

 

黒岩の風景

 

黒岩じるしのメンバーと初めて関わった、ある方がつぶやいていたこと。

 

「なんか・・・、いいね。」

 

私からすると、「そうそう!そうながよ!『なんか』いいがよね~!」

言葉ではうまく表現できん。でも、「いい」感じがここにある。

 

あったかいし、楽しいし、心地いい。

 

黒岩という土地とそこで暮らす人が生み出すエネルギーだと思います。

 

黒岩の景色

 

みなさん、こんな黒岩じるしのメンバーや黒岩という土地に一度足を運んでみませんか?

 

黒岩じるし情報はこちら

→Facebook:http://www.facebook.com/kuroiwajirushi

→HP:http://kuroiwa-jirushi.com/

 

 

 

FacebookTwitterLine