田舎暮らしは「自分らしくいきるための練習の場」
- 執筆者山脇佳子
- 所 属一般社団法人いなかパイプ
2012/11/09
こんにちは、いなかパイプの山脇です。
いなかパイプのウェブを担当しだして早5ヶ月。
この5ヶ月間だけでも、いろんな人に出会い、
いろんな地域に足を運び、いろんな考え方に触れ、
ちょ~刺激的な田舎生活を満喫しております。
▲田舎暮らしを満喫中。
今日は田舎に暮らす一人として、
私にとっての「田舎暮らし」を
ちょっとマジメに書いてみたいと思います。
四万十に移住してから、2回目の秋を迎えました。
あっという間のような気もするし、
大阪にいた頃には考えられないくらい、生活や考え方も大きく変化をしているので、
前職を思い出すと、遠い遠い昔のような気もします。
▲秋の風物詩、稲木も見慣れてきました。
2010年、仕事を辞め、「人生の秋休み」を過ごしていた当初、
田舎への移住するつもりは全くありませんでした。
まず、大阪を離れるという考えがなく、
わずかではあるけれど、WEB業界で積んできた経験を
簡単に捨てることができなかったからです。
▲大阪で働いていたころのオフィスの様子。一人カメラ目線の私。
今この業界から離れれば、私は時代から置いていかれるという不安がありました。
1ヶ月でも大きなブランクとさえ思ってしまい、遅れを取り戻す自信もありませんでした。
それだけ変化の速い業界だし、年齢的に再就職するのも決して簡単ではない31歳。
だけど次の仕事を探さずに退職したのは、
再就職したにも関わらず半年で辞めてしまった事で、
「焦ってまた仕事に就いても、また同じ事を繰り返してしまうのではないか」と思ったのです。
自分にとって何が大切なのかを、何をしたいのかを、今一度考える必要があると、
漠然と思っていました。
そんな「人生の秋休み」中に、
私は内閣府の「地域密着型インターンシップ」を利用して、
2ヶ月間四万十でインターンシップをすることにしたのです。
ゆっくり考える期間としても、ちょうどいいかなと、気軽に考えての参加でした。
※現在は「いなかビジネス教えちゃる!インターンシップ」に名前が変わっています。
で、この2ヶ月の間に「起業するぞ!」「四万十に移住するぞ!」と、あっさり?決断するのですが、
その間にあったいろんな出来事は、また次の機会に書くことにします。
実際に移住することは、容易なことではありませんでした。
単身での移住でも、家族への説明や理解が必要です。
お金も、そして人生設計も、大幅な変更をしなくちゃいけません。
だけど、明らかに自分に足りないものを、ここに住んでいる人はもっている!
ここに住めばそれを得られる!そんな直感に近いものを感じていました。
また「人間力」をもっとつけたい!という思いもありました。
便利な都会の中で、私は人間としての大切な何かを
ないがしろにしてきたような気がしていました。
それが何かは分からないけれど、なんとなくうまくいっていないのは
それのせいじゃないかとも思っていました。
まずは、そんな「自分の想い」を大切することから始めました。
そして、いろんな方法で「伝える」、「行動する」、「理解をしてもらう」、
「応援してもらう」、「感謝する」、
そんな段階を経て、田舎暮らしを実現することができました。
田舎暮らしの中で得たこと、
それは「どこに行っても、何でもできる」と思えるようになったことです。
自分の思いにも正直になれたし、それを少しでも行動できたことが
自分への自信になったからだと思います。
住みたいかどうかは別として、
また都会でWEB業界に就くことも面白いかも!と思ったりします。
2年前に比べると大きな変化です。
あの時不安に思っていたことが、とってもちっぽけに感じます。
田舎でしか得られないものはもちろんあります。
でも、田舎に住まなくても、都会で「自分らしく」生きることができる。
私にとっては、それを理解するために、
田舎暮らしが必要だったんだと感じています。
▲私の家での忘年会 2011年にて
私が田舎暮らしの中で「自分らしさ」を発見できたように、
自然の力を借りることで、「問題だ」と思っていたことが、
簡単に解決してしまうことが多々あります。
仕事にしてもそう、人づきあいにしても、野菜や生き物にしても、
生活すべてに誠実に向き合うことができる、
いや、向き合わざるおえない田舎暮らしは、
イキイキいきるための「練習の場所」だと、私は思います。
「いなか」でも「とかい」でも、みんながイキイキと自分らしく
生きていくことができるようになる!
それが今の私の想いです。
なーんて、ちょっとまじめに書きすぎました。。
とにかく今は楽しくてしかたない毎日に感謝の連続です。
文字にして、写真に撮って、声に出して、
田舎を発信していくことは、
今私自信がイキイキといきていく為にも
必要なことだと感じています。
このいなかパイプウェブが、
「そこ」に住んでいるあなたにとって、
イキイキといきるきっかけの場になれば、うれしく思います。
そんな思いで、これからも「いなか」と「とかい」をつなぐお手伝いを
させていただきたいと思います!
▲今年一番いい仕事したと思う1枚。