寒さに負けず生姜掘り

2012/11/23

顔の写真
執筆者 安田真也
所 属菜食土源

こんにちは。今年も残すところあと一ヶ月と少しとなり、

本格的な冬の足音がもうすぐそこまで来ているなぁと感じている安田です。

僕は四万十町の冬を体験するのは今年が初めてなのですが、

誰に聞いても「雪が積もる」「暖房器具がないと凍える」などと脅されています。

高知県といってもやはりそこは山間部。

かなり冷え込むみたいでコタツのない我が家はいったいどうなるのか心配です。

 

今回はついにやってきた生姜掘りの様子を少しでもお伝えできれば、と思います。

生姜掘りは11月の初め前後から一気にやる大変で重要なお仕事です。

期間は大体10日から20日位でしょうか。

手順は、掘る→茎を切る→箱(コンテナ)に詰める、と一言でいえば

たいへんシンプルこの上ないですが、まず掘るので一苦労です。

雨が降っては乾いてを繰り返して土は固く、

生姜が大きいと掘り上げたときに土も一緒にくっついてきて重い。

そして、生姜は植えるときの株間が狭い(10cmくらい)ので

畝が短く見えても想像以上に数がある、そんな感じなんです。

ちなみに生姜を掘ってくれる機械なんていうのもあるんです。

年に一回だけ活躍してくれる貴重な助っ人です。

 

生姜掘りの最中

生姜掘りの最中。真ん中あたりに見えるのが掘るのを助けてくれる機械。見づらくてゴメンナサイ。

 

茎を切るのは下の写真を見てもらえればなんとなく分かると思います。

茎を少し残して切っておくと保存しているときに勝手に落ちていくのです。

で、茎を切った生姜をコンテナに詰める作業ですがこれが意外と難しい。

形、大きさが様々な生姜を形、大きさの決まった箱になるべくたくさん詰めるパズルみたいなもの、

と考えて頂けると分かりやすい、かも。

とにかく思い通りにいかないこの箱詰めの作業をほとんどやっていました。

なんか所々に隙間があったようなないような…そんな感じです。

 

掘った直後の生姜

掘った直後の生姜。手に取ったときの重量感には笑みがこぼれる。

 

新ショウガ

新ショウガ!っていう感じのピンク色がキレイ。分かりづらいけど…。

 

掘った生姜はどこで保存するのか。そんな疑問を解決してくれるのがこの写真。

 

山に開けた穴

どこかのダンジョンに繋がっているわけではありません。山に開けた穴。

 

山に穴を掘ってそこに保存。温度が一年中ほぼ一定で保存にむいているのだとか。

雨が降ると中はびしょびしょになってしまいます。あととにかく暗い。

こんな穴にコンテナを何百個も運んでいくんです。

保存している生姜は適宜取り出しては洗って出荷をしたり来年のタネになったりします。

生姜掘りはこんな流れです。生姜のひとかけは大きな苦労と

長い時間のもとに出来上がっているのだと分かってもらえれば幸いです。

 

もちろん菜花(ナバナ)だって大きくなっています。

10月の植えてすぐの菜花

まだ10月の植えてすぐの写真。

 

11月の菜花

菜花も随分と大きくなってきました。これは11月。

 

11月はどこでもお祭りをやっています。

お御輿や神楽、花とびなど、この辺りの当たり前が僕にとってはとても新鮮に見えます。

これらは地域によって差異があるようで色々見て回ってみると面白い。

餅投げもお祭りで行われることの多い(それ以外のイベントでも多い)行事で、

空を舞う餅と血眼で拾う人々でこれまた面白い。

 

地域のお祭り

 

地域のお祭りでの花とび。

収穫の喜びを子供から大人まで皆で分かち合う意味合いが込められているようです。

 

産業祭での餅投げの様子

産業祭での餅投げの様子。写真では見えない部分に大勢の人がおります。

 

と、こんな感じでイベント事が多い11月の様子が少しでも伝わればうれしい限りです。

餅投げの餅はキチンと食べます。皆さんも寒さにはお気をつけて。

 

トラクターデビュー

遂にトラクターデビュー。カエルはもう冬眠モードか…。

 

 

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