四国の右下と室戸がつながる!?

2013/01/30

ご無沙汰しております。室戸ジオパークの柴田です。

年明けて、田舎は大忙しです。

「今日はあそこの河原でどんど焼きがあるから来て〜!」

「イノシシ肉を食べるから空けといて〜!」

「山に登ってサクラを植えるから見学行きませんか〜?」

「GWのイベントの準備一緒にやりましょうよ!」

「あそこの谷の岩はなんという岩かね?見に行ってくれんか?」

と、プライベートの時間も怒濤のように時間が流れていきます。

さらに、私事ですが結婚して4年目にして、やっと奥さんと同居をスタートしてなかなか充実しています。

 

四国の右下ジオツアー

 

さて皆さん、「四国の右下」って言葉は聞かれたことありますか?

徳島県の南部の人達が、「四国の右下右上がり!」と観光まちづくりに取り組んでいるエリアです。

海岸線がず〜っと続いていて、よく何も無いなんて言う方もいらっしゃいますが、よく見ると地形の変化に富んでいて、アクティビティも沢山あって、実はオモシロエリアなんです。

寿司の味付けも集落毎に異なりますし、砂浜だったり断崖絶壁だったりと変化に富みます。

 

室戸とも自然や食文化はもちろん歴史的にもつながりがあって、これまでも高知県と徳島県の県境を超えた観光プロジェクト(AMA)などの動きもあります。今回は、そんな観光に関わる現場の人同士のコミュニケーションを促進するため、またジオパークガイドさんの知識や経験を積むために四国の右下で行ったジオツアーをジオな人々の視点でレポートします。

 

四国の右下で行ったジオツアー

 

【1日目】

ツアーは、ガイドの山路さんの解説でスタート。山路さんはジオパークのガイドでありながら、主に高知県の東部〜徳島県の南部の歴史に詳しい方です。いつも釣り道具を持ちながら室戸の釣り場を巡る、アクティブな方でもあります。山路さんのガイドツアーだと歴史や自然に加えて、そんな魚のことも聞けちゃうのが楽しいんですよね。

 

最初の見学地は、徳島県海陽町です。竹ケ島の岩石や植物を見た後は、宍喰の町並み散策です。海陽町は美しい自然はもちろんすごいのですが、津波の到達点を示す石碑や古文書が残っている町。

 

田井さん

 

ガイドは、宍喰在住の田井さん。

田井さんは家に眠っていた津波に関する古文書を現代文に訳された方です。古文書には繰り返し、とにかく高い場所に逃げなさい。過去の経験を超える津波が来るかもしれないと書かれていたとのこと。ガイドにも熱が入ります。

 

鉄丸石

海洋町立博物館には、鉄丸石と呼ばれる、巨大なノジュールが野外展示されています。

 

美波町

美波町までやってきました。

南阿波サンラインの展望台からの眺めです。海岸線はず〜っとつながっています。

おっ、室戸まで見えますか〜!

 

 

ガイドの榮さん

美波町はウミガメが産卵に来るということで有名な町です。

ガイドの榮さんは、ウミガメのことも美波町の歴史のことも合わせて紹介してくださいました。

 

カメの形をしたトイレ

トイレだってカメです。

さて、これで1日目のツアーは終了です。

右下のエリアのがんばっているガイドさんの活動を聞くと、僕たちも力がモリモリ湧いてきますねっ!

 

 

【ワークショップ・交流会】

夜は、四国の右下と室戸について考えるワークショップ!

ワークショップ

 

ワークショップ

つながるためのアイデアが沢山出ましたが、その内容はすぐにお伝えできませんが、

ほんの一部を紹介すると「このエリアで食のイベントをしてはどうか」「このエリア全体の芋づる式のストーリーを作ろう」「僕らは元々、室戸阿南国定公園でつながっていたんだ!」などなど面白いアイデアや意見が沢山でました。

 

交流会

 

交流会

交流会の様子です。

写真のカメの甲羅をつけているのは誰かって!?「かめたろう」さんです。美波町で観光をがんばってるカメ?ロボット?

 

美波町の方が、「こんなに美波町の人が集まって観光の話をしたことも珍しい!それだけでも価値がある」と喜んでくださいました。もちろん、ジオパークガイドさんも交流ができて、今後も情報交換を続けていくことを約束したようです。

 

 

 

【2日目】

美波阿波サンラインモビレージからの朝日

宿泊した美波阿波サンラインモビレージからの朝日です。

冬は、この海岸のちょうど間から朝日が昇るので、写真撮影にもオススメスポットです。

 

岩の勉強

朝起きたら、まずは岩の勉強!美波町〜牟岐町の海岸に分布する岩石について解説を受けました。

 

漁船で海岸線ツアー

 

漁船で海岸線ツアー

解説の後は、漁船で海岸線ツアーです。

美波町には漁船で海岸線をガイド付きで巡ることができるサービスがあるんです。

渡し船や漁師をやってらっしゃる方が観光客向けにツアーを実施しています。詳細はうみがめマリンクルーズまで。

 

貝の博物館のモラスコむぎ

右下のエリアの終盤は、貝の博物館のモラスコむぎです。

ここでは、ダイビング事業の他にもオニヒトデの駆除活動や漁師の水族館の運営もされています。

今回は、サンゴや海底の映像を森永さんの解説を受けながら拝見しました。参加者からは、海の中もつながってる〜!と声があがりました。

 

・・・この後、別れを惜しみつつもらった感動を暖めながら室戸に帰りました。

 

さて、このようにツアー&ワークショップを実施して、ますます室戸〜四国の右下の将来に可能性を感じることができました。

これまで私も美波町は、室戸から高知市に行くよりも近い場所なんだけど、なんとなく県境というのは壁に感じていました。

でも、こうやって現場の交流が始まると、将来的に様々な分野でつながっていくんじゃないかと思います。

やはり現場の声は良いですね!これから、もっと楽しいエリアにすべく僕も多くの人達と一緒に活動していきますよ〜。

皆さんもぜひ一緒にやりませんか〜?

 

 

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