あなたは「もらう」人?「与える」人?

2013/02/20

顔の写真
執筆者 川﨑倫
所 属黒岩じるし

こんにちは!

黒岩じるしの看板娘、川崎みちです。

 

今回は、地域のおじいちゃん、おばあちゃんたちとの関わりで

ふと思ったことをつづろうと思います。

 

「もらう」と「与える」

まあ、Give and Take ってことですよ。

みなさんは、普段どっちの立場にいますか?

もちろん両方あるんですが、天秤にかけるとしたらどっちが重いですかねー?

 

私は地域のおじいちゃん、おばあちゃんたちとの関わりの中で、

自分がつくづく「もらう」側だなーって痛感しました。

そしておじいちゃん、おばあちゃんたちが、

徹して「与える」側であることに気づきました。

 

畑作業中のおじちゃん

 

よく、田舎で暮らしていると、ちょっと立ち話しただけで、

「おいしい芋がとれちゅうで!もっていかんかえ?」

「野菜つくりゆうかえ?いつでも手伝っちゃうきね!」

「なんかあったら何でも言いよ!」

って声をかけてくれる。

 

「何かいらんかえ?」

と言われると、私はつい甘えてしまって

「え?またおいしいもんがあるんですか?欲しいー♡」

なんていってすぐいただいちゃいます。

 

逆に、おじいちゃん、おばあちゃんに

「これおいしいのもろうたき、あげる。たべてやー!」

っていうと、

「そんなん、わしはいらんいらん!自分が食べい。」

ってなかなか受けとってもらえなかったりします。

 

「もらう」ことになれている私と、

「与える」ことになれているおじいちゃん、おばあちゃん。

 

しかけ

 

何なんでしょう。この違いは。

 

私はそれまでの「暮らし方」の違いだと思ったんです。

 

私は平成元年に生まれました。

食べ物にも生活にも困らない。

モノがあふれる時代。

使っては捨て、無いものは買う。ちょっと壊れたら捨てて新しいものを手にする。

 

おじいちゃん、おばあちゃんの生きていたころ。

野菜は自分ちでつくったもの。

破れた服は自分でなおす。

残飯は畑や家畜に。そしてそこから野菜や卵をいただく。

山から薪をとってきては、お風呂に、家事に。

 

明らかに違いすぎる。。

私はモノを「消費」して生きてきた。

おじいちゃんたちはモノを「生産」して生きてきた。

 

「暮らし方」の違い

 

この違いが「もらう」側と「与える」側の違いにもつながってくるんじゃないかなあ。

それは、生き方や意識にも通じてきていると思う。

 

私は大学卒業してNPOに入り仕事をしていたとき、

仕事に対する姿勢が「受け身」であることを口すっぱく指摘された。

「おまえは、『学生』が抜けてない」

学校は席に座っていれば先生が一方的に「教えてくれる」「与えてくれる」。

それを学生は「もらう」だけ。

もちろん主体的に関わる学生もいたが、

私は「受け身」になっていた。

そのスタンスが社会人になっても抜けてなかったからだ。

 

仕事も「もらう」ものだと、どこかで体がそういう姿勢になっていた。

与えられるのを待っている。

でもおじいちゃんたちは仕事は「つくるもの」だということを知っている。

仕事たけじゃない。食べ物も暮らす場所も、自分でつくる。

 

「自分でつくる」ってとても強い生き方だと思った。

 

田んぼ

 

一昨年NPOで東北震災支援を行ったとき、

震災後、1週間たったころ、

現地の漁師さんたちはすでに家を建て始めていた。

 

「おれらは大丈夫。ほら、好きなだけもっていきな!」

そういって大量のわかめを私たちにくれた。

 

現地の漁師さん

 

暮らし方は生き方に通じている。

暮らし方が意識にも通じている。

 

暮らしから自分の意識も、生き方も変えられるんじゃないかなあ。

私も「もらう」側から「与える」側に、

「消費」する暮らしから「生産」する暮らしに自分を変えていこうと、

改めて強く思った。

 

そして、

みんなが「与える」ようになったら、

なんか幸せな社会になりそうな、そんな気がするんです。

 

「自分がしてほしい!モノがほしい!」というのではなく、

「誰かのためにこれをしたい!つくりたい!」に変わる。

 

私が一番創りたいと思っている「あったかい家庭」をつくるときにも、

この「与える」意識があったらいいなって思う。

 

芽

 

地域のおじいちゃん、おばあちゃんは

私がもっていない大切なことを教えてくれているように思いました。

 

 

 

 

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