ビバ!彩農家さん!

2013/06/07

 

徳島県上勝町、㈱いろどり、粟飯原(あいはら)です。

 

5月22日にブログを書いたばかりなのですが、締め切りを延ばしてもらっていた関係でまたすぐの登場となりました。なんだか人気漫画家になったような気分です。違うか。

 

最近、いなかパイプさんのインターンシップ情報ページを見て、上勝町のインターンシップに申し込んで下さる方が多く、いなかパイプさんの発信力はスゴイな~!と感じています。

なので微力ですがマガジンの記事作成で貢献させて頂く所存です。

 

 

今日は彩(いろどり)農家さんの紹介です。

上勝町では、主に日本料理などに添えられる「つまもの」と言われる葉っぱを生産しています。

上勝町の葉っぱは「彩(いろどり)」というブランドで販売されており、その葉っぱの生産農家さんのことを「彩農家さん」と呼んでいます。

「葉っぱの町 上勝」であるにも関わらず、今まであまり葉っぱについて書いてこなかったのですが今回満を持して!ご紹介します。

 

今日ご紹介するのは二組の彩農家さん。

 

01 田村さんご夫妻

トモエさん(左)と利一さん(右)

 

まず始めは田村さんご夫妻です。

上の写真は僕が撮ったのですが、我ながらええ写真ですね~!

 

写真からも分かる通り、お二人はとっても仲がいいんです。

利一さんは御年82才になりますが、未だにビニールハウスの上に登ってパイプの上をスタスタ歩けるし、毎日彩の仕事をした後、夕方からは近くのダムの管理人のお仕事もされていて24時間働いているまさに超人です。

得意のマシンガントークの話題は、政治、経済、農業、性教育などなど多岐に渡り、その魅力に酔いしれたインターン生は数知れず。何を隠そう、僕もその一人です。

 

トモエさんは利一さんより10歳ほど若く、お肌がツルッツルで笑顔がステキすぎるおばあちゃんです。勢いのよすぎる利一さんをうまくコントロールし、しっかり家を守っているお母さん。トモエさんにもファン多し。6年前に脳梗塞で半身不随になってしまったのですが、彩の仕事を再開したい一心でリハビリをがんばり、今では伝い歩きでトイレにも行けるし、彩の葉っぱも片手でビックリするほど綺麗にパック詰めされます。

 

利一さんは30歳の時に当時19歳のトモエさんとお見合いをして結婚し、炭焼きをしたり、材木の切り出しをしたり、トラックの運転手をしたり、韓国に渡ってエビやスッポンの輸入貿易をしたり、醤油を売ったり、アイスクリームを売ったり、魚を売ったり、ウナギの養殖をして全国に売りにいったり、アメゴの養殖をしたり、海外日本全国飛び回りながらいろんな商売を手がけてきました。利一さんの一生を映画にしたらフォレストガンプのような波乱万丈物語になるかもしれません。

 

田村さんは彩事業には17年ほど前に参入し、いち早く葉っぱのハウス栽培を始めるなど、今まで培った商売センスと持って生まれたバイタリティを活かしてどんどん出荷を増やしてきました。

出荷の最盛期である年末には夫婦で夜遅くまで葉っぱのパック詰めをされているんですよ。

 

「稼げるときに稼がなんだらアカン!」

「投資せんヤツは儲からん!」

 

利一さんには数多くの名言・利一さん語録があるのですが、上の二つは特によくおっしゃるやつです。

 

なんせ気前と勢いがよく、新規就農者の方に対しても土地の貸し借りの仲介をして下さったり、苗木の購入やハウスの建設のサポートをして下さったり、一緒になって汗をかいて応援してくださっています。

 

長年商売をされてきたので、自分の家のことだけでなく、町全体のことをかんがえていらっしゃる利一さん。田村さんご夫妻は「田村商店」という商店を経営されており、一昔前集落の商店は集落一帯のいわば「総合商社」だったようです。

 

現在はインターンシップ生の受入も積極的にされていて、彩の仕事はもちろん利一さんの熱弁とトモエさんとのアツアツっぷりに魅了される方は少なくありません。利一さんはトモエさんの指示で家事全般もこなしてしまいます。全然そんな風に見えないのに。だって高野豆腐だってつくれるんですよ!

 

これからもお二人ともお元気で今の時代の若者たちに大事なことをたくさん教えていってほしいと思います。

 

 

 

02 西蔭さん

西蔭ユキちゃん

 

続いてご紹介するのは西蔭さん。

実はこの西蔭さん(※みんなからユキちゃんと呼ばれています)、今大人気なんです。

 

一昨年前、映画「人生、いろどり」へのエキストラ出演を皮切りに、その後、TV・新聞・視察・インターンシップといろんなお客さんを対応してくれています。

 

㈱いろどりから西蔭さんにそういった対応のお願いをすることも多いのですが、なぜ西蔭さんにお願いをするのか?

 

それは西蔭さんが外から来る人との交流を心から楽しみにしてくれているからなんです。

例えば、海外からお客さんが来られることも多いのですが、日本語がしゃべれない方だったりすると不安に思って断られることが多い中、西蔭さんは、

 

「へぇ~!インドの人って初めてやな!?ウチ来てウチ来て♡」

 

といった感じなのです。

ハートマークを使用しましたが、ホントに若々しくておばあちゃんというイメージを感じさせないのもユキちゃんの特徴です。インターン生からはよく、「色気がありますね!」と言われています。

 

彩の仕事が大好きで、「私、100歳まで元気で彩やるけん!」が口癖。

 

彩だけでなく、梅干しもたくさん作られていたり、うこっけいの卵を産直市に出荷したり、とにかく忙しいんです。日本舞踊も現役でされています。

 

西蔭さんの宝物をご紹介しましょう。

 それはコチラのノート。

 

03 ユキちゃんノート

ユキちゃんノート

 

家に来てくれた人、みんなに名前と連絡先とその日の感想を書いてもらっているんです。このノートを書いてもらうのを忘れると、軽トラを飛ばして追いかけて来られるほど大事なノート。

 

「せっかく来てくれたのにちゃんと覚えてたいもん。」

 

とまたまたカワイイことをおっしゃいます。

その実、家に来てくれた人のことをホントによく覚えていらっしゃって、フェイスブックで交流を続けている人もいます。

 

そうそう、フェイスブックもされてるんですよ!

写真のアップロードからメッセージ送信から何だってできます。

 

そんな西蔭さんが彩を始められたのは17年前。

会社勤めをされていた西蔭さんは、近所の人から「彩いいでよ。彩やってみいひんで?」と誘われて、庭に植えていたアジサイの花を出荷してみることに。

その時出荷したアジサイが一パック○○円(知りたい方は上勝に来てください♪)というビックリするような値段で売れて以来、仕事と両立をしながら旦那さんの協力も得ながら少しずつ商品を増やして出荷を続けていきました。

 

旦那さんが脳梗塞になってからは家で介護をしながら彩をされています。毎日とても大変だと思うけどそんなそぶりを一切見せずにキラキラと笑顔でいてくれる西蔭さんは素敵です。

 

なんせインターン生の受入が大好きで、それはもちろんいつも一人でされている仕事をインターン生に手伝ってもらえるというのもあるのですが、それ以上に

 

「若い人と一緒におったら元気もらえるわぁ~!」

 

と言ってくれます。

インターンに来た人が西蔭さんから学ぶことはたくさんあるし、それで西蔭さんも喜んでくれたらそれは担当者として本望です。

 

一緒にお昼をつくって一緒に食べること。ノートを書いてもらうこと。これです。

 

 

さて、今日は2組の彩農家さん、田村さん夫妻、西蔭さんを紹介しました。

以前同じくインターンの受入をされている伊井さんをご紹介しましたが、上勝には思わずトリコになってしまう魅力的な人物がまだまだいらっしゃいます。

 

次からもどしどし紹介していきますよ~!

 

気になった方は上勝へ!

 

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