5年後の未来を描けない!?

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執筆者 佐々倉愛
所 属NPO法人Eyes

2014/07/24

今日は私が関わっている宇和島での活動についてご紹介とお願いごとがございます!

 

私は【カタリバin宇和島】に関わっています。

 

カタリバ

 

 このカタリバは東京のNPOカタリバのご支援も受けながら、宇和島の有志の社会人の方々が、協賛金を集める方法で、自主開催している企画です。

 宇和島の大人たちが若者に向けて伝えたい想いがあり、若者が少し先の未来を考えられる地域にするところまでを見据えて、毎年、文字通り汗をかきながら準備しています!今年は初めてこの企画に、宇和島市以外にお住まいの方々にもご参画いただける仕組みづくりに挑戦しております!

 

えひめSEED

 

 こちらのえひめSEEDにて、お金・ヒト・モノ・場所にご協力いただける方を募っております。ぜひご覧いただき、みなさんにも実行委員会の仲間になっていただきたいです!

 

そしてここからは私のカタリバへの思いを…。

カタリバの詳細は【えひめSEED】へ。

おヒマな方はもう少し読んでください♪

 

 私と宇和島との初めての接点は7年前。宇和島市役所の方とEyesとで、宇和島の高校生のキャリアを支援する活動が何かできないかと考えていた中で接点をいただきました。その当時私は大学4年生でした。

 それまで宇和島には一度も行った事がなく、愛着も何もなかったのですが(笑)自分が高校時代・2年も過ごした浪人時代に、大学生という存在に会っても話してもいないのにただ漠然と「大学生」という存在に憧れ、その道しかないと思い込んでいた時期があったので、この企画には思い入れが強くなっていきました。

 

 えひめSEEDプロジェクト紹介の中でも触れていますが、この事業の目的は高校生たちを宇和島に残したいわけではないんです。宇和島を出るにしても残るにしても、肯定的な気持ちで前向きな選択として選んで欲しいという気持ちです。

 

宇和島高校生

 

宇和島高校生

 

高校生の声は様々です。

 

「宇和島には仕事がないから市外にでるしかない」

「宇和島に残りたいけど親が出たほうがいいって言う」

「進学は考えてないから宇和島で働くしかない」

 

 どの道でもいいけど、消去法や諦めた気持ちで選択してほしくない。しかも選択肢を知らないだけで気付けなかったと後悔してほしくない。自分のこどもが高校生になった時、たくさん選択肢を見せられる環境を作っておいてあげたい。こんな思いから私も今も関わらせてもらっています。

 

 

 さて、初年度の話に戻ると…Eyesの事業柄、魅力的な大人たちを発見し、口下手な大人たちのとても素敵な生き方や働き方を紹介する仕組みを作るのは得意だと自負していました。が、そんな自負は必要ないほど、宇和島の方々は魅力的でした!

 初年度は四国ではもう片手ほどの数しかない手染めの幟屋さんや宇和海の環境を守るため自身で研究・開発をされている石鹸屋さん。(そしてこのお二方…詳細には幟屋さんはソックリな双子の兄弟なのでお三方は同級生。)

 

幟屋さん

幟屋さん見学の様子。大学生がアテンド役を担いました。

 

 20代、30代の方でもここまでマチを思えるか、とお話中に背筋が伸びたお話をいただいた方もたくさんいらっしゃいました。宇和島の方は本当に地元愛が強いですね。宇和島が住みやすいとか便利だから好きというより、土地そのものが好きという感じが伝わってきました。地域本来の豊かさをまだ持っている地域なんでしょうね。

 

 そこで、すっかり宇和島の人や地域の魅力を知った私たちは、こんな大人がいることを知らずに出ていくのは勿体ない!と事業をはじめました。

 裏話ですが、事業が3年間続いたこと、その後も自主事業で続いている秘訣は地域の中に入らないと見えないネットワークにありました。

 

 初年度に宇和島市役所で事業担当者になってくださった、源さん(中村源一郎さん)は、本当に地域の方々に知られ、信頼されていて、高校に行こうが、事業所に行こうが、車で道を走ろうが、「あ!源さん!仕事かね?」「源さん!今日はどうしたの?」と常に声をかけられ、ぼーっと源さんについていくだけの私たちに「今のは高校の同級生」「さっきのはサッカー部時代の先輩」と、お一人お一人紹介してくださいました。

 

カタリバ説明会

2008年 初めての開催でスタッフとなる大学生に思いを伝えに松山まで来ていただきました!

 

 市外に出られていた時代もあったという源さんですが、生まれ育った場所で今も働くということはまさに地縁を活かして働くっていうことなんだなぁと感じました。松山市ですら、高校の同級生と頻繁に顔合わせたり、先輩後輩といっしょに何か活動したり仕事するってことはないんじゃないかなぁ。根深い信頼関係です。私は宇和島に住んだことはありませんが、この事業の関係で1週間ほど民泊させていただいたお家やこの7年間お世話になり続けているみなさんのおかげで、宇和島も自分の郷(さと)のような気がしています。

 

 Eyesの学生スタッフとして関わった学生たちも、お母さん!と呼べる方が宇和島にできたり、社会人になっても会いに行ったり、移住してこようかな?なんて声も出たりしているほどです。そんな魅力的な地域でこれからも高校生たちが将来を肯定的に描けるような地域であるよう、今の仕組みを維持し続けていきたいと思います。

 

ぜひご協力をよろしくお願いいたします!

 

 

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