地域おこし協力隊は地域に眠る炭窯を再稼働させることができるか?

2015/02/24

 

 一月は行く、二月は逃げる、三月は去る。といわれておりますが、今年もあっという間に一月が終わり二月がやってまいりました。二月といえば節分!というわけで、四万十町の協力隊は全力で節分のイベントに参加してきましたよ。

 十和にある二カ所の保育所で鬼の役をやってもらえんやろか。という依頼があって引き受けたのはいいけれど、十和には赤鬼と青鬼がおりまして一人じゃ無理ということで、去年は大正の渡邉隊員に応援に来てもらったので今年も大正の協力隊に手伝ってもらいたいと頼んだところ、みんなで豆まきを盛り上げようと四万十町の協力隊総出のイベントを企画してくれたうえに保育所側との調整などもやってくれたのです。

 

節分

何故か鬼と河童が戦うという場面もあったのですが、子供達も泣いたり笑ったり賑やかな豆まきになりました。鬼も、うまのすけっぴも、中の人は四万十町の地域おこし協力隊員です。

 

 で、節分には「恵方巻」という風習がいつの頃からか全国でも知られるようになってきてコンビニでも巻きずしが売られていますね。この「恵方を向いて無言で巻き寿司を丸かぶりする」というのは自分が子供の頃にはありました。覚えていないぐらい小さい頃からなので40年以上前なのは間違いありません。この風習も昔は自分の家だけおかしな事をやっているのだと思って学校で同級生とかに話すこともなくそれでも毎年続けていたら、いつの間にかメジャーになっていたという感じです。うちの家が発祥じゃないんですけど、どうしてそんな昔からやるようになったのかは謎のままで、数年前に他界したじいちゃんかばあちゃんに聞いておけばよかったと思っている地域おこし協力隊の石田です。

 

 少しタイトルと前置きが長くなり過ぎてしまいました。今回は、先月のいなかマガジンの中でも取り上げた炭窯のお話です。今月は少し痛んでいる炭窯の修復にとりかかります。窯自体は割と無傷で残っているのに写真を見てわかるように建屋の屋根が落ちてしまっています。まず、これを撤去して屋根を作り直すところから始めていきます。

 

 炭窯

 

 屋根が直ったら窯の内部も補修しないといけないし、何年も使っていなかった窯の乾燥とか、炭になる原木の調達とか、気が遠くなるような作業が続くと思います。中でも白炭になる樫の木は、昔に山の上の方に植えたのが太くなりすぎていて、伐り出してくるのは大変らしいという話を聞きました。

 とりあえず、落ちた屋根の撤去作業を5日に行いました。この炭窯を知るきっかけとなった四万十市西土佐の地域おこし協力隊1名と、四万十町からは自分と窪川担当の立岡隊員が駆けつけてくれて、窯の持ち主の方と4人でなんとかこの屋根を解体しました。力自慢の立岡隊員が手伝いに来てくれたのはかなり助かりましたね。

 

炭窯修復

 

この屋根は思ったよりもしっかりした作りで、雨漏りがしないように4層構造になっていました。

朝から雨が降っていたのに、屋根の裏側はカラッカラに乾いていて、板を剥がそうとすると凄いホコリが立ち上ります。それぐらいしっかりと防水が効いていたんでしょうね。

 

炭焼き

再利用できない廃材はそのまま炭窯で燃やして、数年ぶりに窯から煙が上がりました。

 

 崩れていたとはいえ、一応は雨除けにもなっていた屋根を取り除いたことで窯本体が雨風に曝されることになったので早めに新しい屋根を取り付けないといけませんね。

 さて、本当に大変なのはここからですが、無事に屋根は完成するのでしょうか?続きはまた次回に報告させていただきたいと思います。

 

 

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