美しいなまえを持つ町で・・・

2015/08/10

 

 こんにちは、はじめまして です。かむなびえ の つじ と申します。ご縁があって、こちらのマガジンに仲間いりさせていただきました。はじめての記事ということで、まずは自己紹介と、私の思い描いている風景をかかせていただきます。

 

 三重県の四日市市に住んでいます。四日市というと、コンビナートとか公害をイメージされる方もいらっしゃると思いますが、私の住むまちは 水沢(すいざわ)という美しいなまえを持つお茶畑がひろがる、のどかな山の麓にあります。ここでうまれ、育ったことが、私の原点。現在この地で「やさい懐石+カフェ はなもも」という食のアトリエをやっています。そして、このたび「かむなびえ」をたちあげました立ち上げたと言っても、ひとり です。

 何ができるかも、何をするかも、未知数です。「かむなびえ」には 八百万の神々と遊ぶ二十四節気の会 という副題が付いています。森羅万象 すべてのものに神を見いだした日本人のたましい、やまとごころを呼び覚ます、これが「かむなびえ」のめざすところ。

 かむなびえ を 漢字にすると 神名備-会 となります。神名備とは 神の宿る神域、神の依り代となるもののある領域という意味。それに 会=えをつけ、神々が集う という意味を持たせた造語です。ひとの本質に出逢う場所、という意もこめています。

 

 

拠点を作る

 

 アトリエの隣には、古い牛小屋とその守小屋があります。この小屋、とっても魅力的なのです。なにせ、あばら屋ですので、これ以上引き算するところがないほどに、簡素で完結しています。しかも、ちゃんと土壁でできています。

 それ故か、森の気配、いきものの気配、人の暮らしの気配を強く感じます。この いのちの気配とでもいうのかな、とってもエネルギーに満ちていて土壁は、それをほどよく隔てるけれど、切り離さない何とも言えない おだやかな空気感をつくり出しています。

 

小屋外観

小屋 外観

 

 人は不思議と環境によって、心持ちが左右されますがここは、目の前は茶畑、後ろはちいさな森に抱かれた立地ということもあって、開放感と安心感をあじわえます。何かしようと思うとき、何もない田舎は、ものすごく たからになりますね。

 ここを 拠点にしようというのが目下の目標。それには、いかんせん少し手を入れないといけません。なにせ、大きく雨漏りはないものの、屋根のすき間からひらひらと桜の花びらが舞い込んでくるし、数年前の台風で雨戸は戸袋とともに飛ばされました。木枠の窓のすき間からは蔦が伸びてきていますし、窓はパッチワーク状に・・・改修しがいのある小屋です。

 

小屋内観

 

小屋内観

小屋内観

 

 まずは、真っ先にはじめるのが屋根替えです。コンクリートの瓦(というのかな)ですが、もろくなっていることもあり後々を考えると、ここだけはしっかりと整えておきたいところ。それから、飛ばされた戸袋と雨戸、落ちてしまった土壁の補修です。あとは、窓、木戸、玄関、とつづきます。ここはできるだけ自然エネルギーでやりくりしたい竈、薪ストーブ、ランプやコンポストイレ、雨水利用 などどこまで快適さと便利さと自然と共生できるか、というところでまだまだ勉強中です。

 これらをどう改修していくか。業者に頼めば、早くてキレイかもしれないけど、それじゃあつまらないし。自分のやりたいこととは違うな、という気もするし。できるだけ自力&ワークショップでやりたい。これらを指導してくださる方を探しています。

 「かむなびえ」も ゆくゆくは、未来の里山になればいいな。理想は 一品(逸品)持ちより自分の持っている物、知識、経験、ノウハウ、体力、などなど、提供しあい、活かしあいながら、創り上げることができれば最高です。今後の展開も含めて、ここに関わり、来てくださる方々にとって、元気で幸せになれる、心身浄化システムになれればうれしいです。

 

 

いなか だからこそ

 

 「かむなびえ」の基本的な活動は、こよみにあわせた暮らし遊びになりますがそれは、田舎に住んで、季節を肌で感じられればこそ、のもの。季節めぐりは、まさに八百万の神々を感じさせる風景を生みます。山を登る桜のピンク、降りてくる紅葉、嵐の後の空の青や静かな雪景色。毎日観ても みあきることがありません。春は、光からやってくること、秋は風に乗ってくること、ここに暮らすことでそれをしりました。

 

柿

 

バラ

 

お茶

 

 なんと美しいのだろう、なんと神々しいのだろう、なんとありがたいのだろう暮らしの中に 感動は沢山存在していて、どれだけ見つけられるか、見つけた分だけほんとうの自分に還れる。

 片田舎の日々に埋もれながらかんじることは、おそらく、昔に人々が 知らずとも識って(しって)いたことをもう一度再構築してゆくのが、いまの田舎の役割なのかなと思うのです。

 今まで置き去りにされてきた、田舎のなんでもない、誰の目にもとまらないものが、実はとてもたいせつなたからものなんじゃないかな。よくみると、そこには知恵や技術や感性が隠れています。それを、日本人のDNAは感じ取れるから。田舎になぜか 懐かしい気持ちを呼び起こすのだと思う。

 まだまだ手つかずのこのプロジェクトですが、とてもすばらしい言葉を我が師と仰ぐ方からいただきました。

 

「おまえの先祖がこの地で願ったことと、おまえの未来はピタッと一致する」

 

実のところ、まだその真意を汲みかねていますが、このプロジェクトをすすめてゆくことになったのは、なにかのご縁があるからじゃなかろうか、と思える言葉でした。

 目の前にある道を ながれるままに・・・・今はそんな気持ちで、一歩一歩すすんでゆこうとおもいます今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

 

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