うちなんちゅ(沖縄の人)による地域散策ツアー!
2015/08/11
- 執筆者 坪松美紗
- 所 属久志地域交流推進協議会
はいさーい!沖縄県名護市久志地域から坪松です。こちら沖縄はてぃーだかんかん!“てぃーだ”は太陽という意味だそうです。とくかく日差しが刺すようです。ちょっと太陽の下に出るだけで真っ黒に焼けます。でも意外と日蔭は風が吹けば涼しいです。都会の暑さとは違う暑さです。
たくさんのハイビスカスが道端に咲いています。
さて、私にとって2回目のこのいなかパイプの記事では、夏真っ盛りの久志地域の様子をお伝えしたいと思います!!
その前に!
前回いなかパイプではじめて記事を書かせてもらったのですが、なんと!!その記事をたまたま見て、連絡をくれた大学時代の友人がいたんです!!
私は、会っていなくても近状が分かって会ったつもりになれるSNSはあまり好きではありませんでした。しかし、いなかパイプさんが私の記事をSNSで紹介してくれたことが、5年近く会っていなかった友人と私をつなげてくれました。いなかパイプさんとSNSに感謝です。勇気を出して記事を書いてみて本当によかったです。ありがとうございます。
その友人は私と同じで、体調を崩したことをきっかけに、都会の暮らしに疑問を持ち始めていました。こんな身近にそういう人がいるのだから、もしかしたらそう考えて悩んでいる人がいるのかな?と思っています。なので私は、田舎暮らしを選択したことをもっとオープンにして、誰かの役に立てたらいいな、と思うようになりました。
こうしていなかパイプさんを通じで毎月記事を書いていることも、誰かのチカラになれるといいな、と思っています。
ここは私の家の目の前の海です。この地域に暮らすようになって、徒歩15秒でこの景色が見えるのは、本当に贅沢です。
さて、ここから本題に入ります。先日、うちなんちゅ(沖縄の人)で地域散策ツアーを行いました!
地元の方々で地元の名所を学び、観光に来られた方々に案内できるようになるための研修会です。ルートの検討は民泊部会(久志地域で民泊を行っている方々)のメンバーで行いました。移住してきて2ヶ月の私にとっては初めて行く場所ばかりで、勉強になったし、とっても楽しかったです!なので、覚えてきた久志地域の魅力を、この場を借りて少し紹介を。
ここは【嘉陽層の褶曲(かようそうのしゅうきょく)】です。国指定の天然記念物。4000万年前!にできたものだそう。折れ曲がった地層が珍しいようです。隣に人が立つとその大きさが分かりますよね。ちなみに立っているのは私(152cm)。イタジイというブロッコリーのような木々の森の中にあって、圧巻です。
【底仁屋の御神松(そこにやのうかみまーち)】は、推定300歳のリュウキュウマツの木です。樹高は10mです。大きいですね。底仁屋に住む方は「沖縄で一番大きなマツの木だよ、きっと!」と言っていました!
【パラグライダーの丘(通称)】天仁屋(てにや)という地域にあるこの絶景の丘は、パラグライダーの発着場になっています。魚も見えるしエイが見えることもあるそうです。この日はちょうど満潮の凪の時で、湖が広がっているような穏やかで壮大な海でした。この写真は民泊部会のメンバーで撮った写真です。
他にも天仁屋にはこういう「アサギ」と呼ばれる神が祀られている場所があったり、がじゅまるの木があったり、
映画のロケ地にもなった、綺麗な景色が広がる場所がたくさんあります。
嘉陽(かよう)という集落は1954年の東京オリンピックの際に聖火が宿泊した集落です!なので、聖火宿泊を記念した碑があります。2020年のオリンピックでも再びこの地域に聖火が来てくれるよう、これから様々な取り組みをしていく予定です。
こんな風に「聖火のあとさき」といって、聖火がここに来た時のことが綴られた碑もあります。
なんといってもこんなに綺麗な海があります。シーカヤックやSUPをする人もいます。ウミガメの産卵地にもなっていて、今年もウミガメがやってきているそうです。写真より実物の方が数倍綺麗です。私は仕事終わりなど、よくこの海に入っています。
嘉陽にはこんな大きくて立派ながじゅまるの木もあります。散策ツアーの合間に木陰で休憩しました。がじゅまるの木は「多幸の樹」とも呼ばれ、ここで写真を撮ると健康になれたり幸せになれたり。沖縄の人たちは祈りの対象としても大切にしてきた木です。
まだまだ散策ツアーは続きますが、今回の記事はこれにて終了とします!!
民泊という取り組みも私達の事業のひとつですが、それ以外にも自分の地域を自分で案内できるようになって、地域散策ガイドを養成することも目指しています。みなさんは自分の地域について語ることができますか?改めて自分の住む地域を学ぶことで、新たな一面が見えてくるかもしれません。
今回の散策ツアーでも「えー全然知らなかった!」「聞いたことはあったけど、よく知らなかった!」というような声がたくさんありました。何もない田舎町ではなく、ここにしかないものがたくさんあるところということに気がづけたんじゃないかと思っています。
もっともっとこの活動を広げていけたらいいなぁと思いながら、第2弾の散策ツアーを企画中です!!!乞うご期待ください!!