対馬で「イカ」に魅了されたお話

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執筆者 吉野由起子
所 属一般社団法人MIT

2015/08/19

 

 対馬に来て5回目のお誕生日を迎えました。お誕生日はイカづくしメニュー。イカのお刺身、イカぽっぽにイカのお好み焼き・・・ MIT 銭本くんの指導のおかげでMIT釣り部の腕があがり、連日美味しい海の幸を堪能させてもらっています。

 

イカづくし

MITメンバーがイカづくしでお祝いしてくれました。

 

 今年、釣り部が一番はまっているのはイカ釣り。毎日仕事終わりに釣り場に直行して腕を上げています。こちらではミズイカと呼んでいますが、正式名称はアオリイカで、春には2kgを越す大物まで現れます。こんな大物が防波堤から釣れるのですがから対馬の海、やっぱすごい!

 

イカ釣り名人

すっかりイカ名人のマネージャー

 

 1kgを超えたあたりから、一晩では食べきれないため、綺麗に切り分けて冷凍します。イカは冷凍で約1年新鮮なお刺身を味わうことができるのです。この「イカストック」が冷凍庫いっぱいになると幸せです。ありがたや。

 ところで、東京にいた頃は、回転寿しに行くと「イカ」は絶対注文しないネタのひとつでした。理由は、上にのったイカのお刺身が噛み切れたためしがないから。イカ=硬いものというイメージでした。スーパーのお刺身コーナーでイカそうめんになっているものをたまに食べるけれど、うなるほど美味しいと思ったこともなく、今まではイカに注目することはありませんでした。

 対馬に来て、お魚もさることながら、すっかり概念がかわってしまったのが「イカ」。こんなに美味しかったのね。

 

舟盛り

理事の細井船長からの差し入れ!うぉぉぉぉぉーーー

 

海鮮丼

私はもっぱら食べる係(笑)釣りたてのイカで海鮮丼

 

イカBBQ

イカはBBQでも主役です。

 

 お刺身は甘みがあって柔らかい!対馬の甘いお刺身醤油とよく合います。イカのお刺身だけでご飯が進む進む〜 その他、イカを使って作れない料理はない。イカが冷蔵庫にいてくれるだけで食卓が華やかになりますね。

 対馬で「イカゴーランド」をはじめて見ました。小さい家庭用から大きな業務用まで、イカゴーランドが回っている風景は対馬の日常です。

 

イカゴーランド

業務用の巨大なイカゴーランド。

 

 千尋藻(ちろも)地区にある「いか吉工房」さんでは、たたきイカの実践が体験できます。味付けは海水の塩だけ。究極のロハスフードです。

 

イカ王子

いか吉工房さんと、「いか王子」こと吉村さん

 

たたきイカ

これが出来上がった「たたきイカ」。一度食べたらやめられないとまらない

 

 私は釣りは下手くそなので釣った獲物を見るほうが好きです。イカってなんてかわいいのでしょう!色は虹色、目は銀色にグリーン!

 

イカ

左は釣った直後、右は神経締め後。

 

イカの目

イカの目の上はグリーン

 

カイダコ

これはイカではなく、タコの仲間「カイダコ」。メスだけが自ら殻を作るという不思議な生物。漁師さんが見つけて教えてくれました。生きた姿をはじめてみた!

 

 アオリイカを漢字で書くと「障泥烏賊」。馬具の泥よけの「障泥」に似ていることから、だそうです。(他にももっとにてるものがありそうだけど・・)

 

アオリ烏賊

アオリイカの由来

 

 オスは縞模様、メスは水玉模様なので一目でオスメスが見分けられます。春はアオリイカの産卵のシーズン。海藻の中に卵を産みつけます。釣りのシーズンは春と、新子イカが泳ぎはじめる秋ですが、産卵前のメスや、生まれたばかりの小さい新子イカを大量に釣ってしまっては次の世代が枯渇してしまいます。リリースできる状態なら、春はメスは逃し、小さいイカは採らないようにする。

 釣りも自然管理を考えながらする時代。釣りのマナーも徹底したいものです。対馬に来てから資源の循環も考えるようになりました。海の幸は管理をすれば永遠にいただけるのです。

 すっかりイカに魅了されてしまったので、MIT釣り部オリジナルグッズとしてアオリイカ手ぬぐいを作りました。近日発売予定です!

 

アオリイカ手ぬぐい

 

 秋といえば野鳥の季節です。この時期にしか出会えない「アカハラダカ」と出会うツアーも企画しています。数千羽のアカハラダカが鷹柱を作って飛ぶ姿は圧巻です。ぜひ体感してください。

 

アカハラダカ1

 

 

アカハラダカ2

 

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