茶葉が最も輝く季節!お茶を五感で楽しめるグリーンティリズムあります~
- 執筆者 瀬川知香
- 所 属NPO法人 頴娃おこそ会
2016/06/29
鹿児島の頴娃町より福澤です~!今回が2回目のマガジンとなります。あの記事がきっかけで一人でも「頴娃」の読み方や場所を覚えた!という人がいればいいなぁ~。
さて、6月もそろそろ終わり。頴娃町はお茶の大産地!4月~6月は新茶シーズンで、お茶農家さんは朝早くから、日付が変わるまで茶葉の摘み取りや茶工場での作業に追われます。
頴娃では「農業のための観光」をスローガンに掲げ、農家さんと協働で体験プログラムを企画したりお客様のご案内も行っており、よく集まって話しをします。が、お茶のピークシーズンである4月~6月からは、ぱたっと連絡を取り合わなくなります。
この時期にお茶農家さんに連絡するのは、よっぽど急ぎで重要な用事がある時だけ。それ以外はお茶のシーズンが終わるのをただひたすらにひっそりと待つのです。6月下旬になると、お茶農家さんの表情が少しずつ明るくなります。(笑)
お茶が落ち着いたら、また私たち観光チームと合流して、お客様へのおもてなしや空き家改修などを行います。そしてお茶のシーズンがきたら、活動はストップ。こんな感じで1年がぐるぐるまわります。
よく「グリーンツーリズム」という言葉を耳にするかと思います。農村漁村に滞在して、農林漁業体験をしたり、その地の文化や自然、地元の方との交流を楽しむといった旅のスタイルです。
頴娃では、この「グリーンツーリズム」ではなく、「グリーンティーリズム」という旅を提案しています。「グリーンティー=お茶」を楽しむ頴娃ならではのプログラムです。
お茶農家さんの案内のもと、お茶畑の散策・摘採機(てきさいき)への体験乗車、そしてお茶農家さんが入れてくれる美味しいお茶を飲み、お茶の葉買い物まで楽しめるお茶尽くしのプログラムとなっています。
お茶の試飲の際、お客様から「あ~~」と、ため息が聞こえてきます。「いつも飲んでいるのと全然違う!」と驚きの声も。
お茶を淹れる。日常よく行うことですが、ちょっとしたことでお茶の味が全く変わってくるのです。茶葉によってお湯の温度、浸出時間、器までもが変わってきます。
ちょっとめんどくさいな~、と思われる方もいるかもしれませんが、このほんのひと手間をかけることで、毎日のお茶の時間が一層豊かになりますのでぜひ淹れ方など調べてみてくださいね~!
先日、海外のお客様20名くらいにお茶のことや、お茶の淹れ方お教えする機会がありました。英語がほとんど話せない上に、お茶の「うまみ・渋み・苦み」など、どのように伝えたらいいか四苦八苦しましたが、ジェスチャーも交え何とかお伝えできました!
美味しいお茶は目にも美しいのです。しっかりとした緑色にうっとりです。
このグリーンイティーリズムの活動が活発になるにつれ、観光地の整備もはじまりました。
お茶畑が広がる大野岳(おおのだけ)の頂上展望台に行く階段も、「茶寿」(108歳のお祝い)になぞらえて、これまでは70段程の階段でしたが、108段に整備し長寿を祈願するパワースポットとなりました。
現在、お茶のおもてなしなどは機械を収納する倉庫を利用して行っています。お天気のいい日はあまり支障はないのですが、それでもトイレが無かったり、雨の日は暗く時に寒い中お客様へお茶のふるまいを行っています。より快適な環境の中でグリーンティーリズムを実施できないか?と、「茶畑茶店プロジェクト」を立ち上げました!
辺り一面を茶畑に囲まれた空き家を再生して、雨の日も個人のお客様へも頴娃のお茶を提供できるように茶店をつくることとしました!
3年ほど前から農家さんが「あの家でできたらいいな~」と思いを寄せていた物件を交渉して、めでたく?改修が始まりました。
地元のお茶農家さん、建築学科の大学生、私たちNPOが協力して壁塗りをしたり、愉快板張りをしています。秋ごろにはみんなでお茶を飲めるくらいに仕上げていきたいな~と思っています!
頴娃の新たな観光スポットをお楽しみに~~~!