ものづくりは二人三脚
対馬に移り住んで6年目。いなかマガジンへの投稿も5回目となりました。
そういえば、1回目の記事に「次は結婚しちゃうかもしれない」と書いていたのですが、その予言通り(?)2016年3月に同じくMITで働く吉野元と結婚いたしました。「吉野 由起子」として、改めてよろしくお願いします。
夫の第二の故郷、沖縄で結婚式を挙げました。夫と大学時代のサークル仲間であったレオさんも四万十から飛んで来てくださいました!ありがとうございました!
ものづくりの葛藤
ものづくりは、色んな人が関わっても、最終的に形にするときはヒトリ。ものが産まれる瞬間の葛藤はヒトリで戦うものと思ってきました。
MITの商品開発を一手に任されているけれど、最近は最後の仕上げがヒトリで出来ないことが多い。これで本当に良いのかと思うと自分の考えだけで結論が出せないのです。
●佐護ツシマヤマネコ米グッズ
対馬に来て私が最初に関わった佐護ツシマヤマネコ米。それから4年近く経った今でも、ヤマネコのイラストが好評をいただいています。
ヤマネコ米をもっと売れるようにしたい!普及も兼ねた商品開発を研究会に提案したい!夫が企画書を作り、私がデザインを考え商品開発が実現しました。
3合分のおためしサイズ。米袋が猫の耳に見えるよう、消しゴムはんこでパッケージにツシマヤマネコのイラストをつけた。
ヤマネコ、米、ときたら何をつくれば良いのか。始めは、3合袋のギフトセット用に風呂敷を考えました。 3合のヤマネコ米を2個包むとヤマネコの形になる風呂敷…
佐護ツシマヤマネコ米ふろしき
試作をMITの会議に持ち込むと、「お弁当箱を包むほうがいいんじゃない」との意見が。なるほど!
佐護ツシマヤマネコ米ランチボックス
ランチでヤマネコ米を食べてもらおう!お弁当箱もヤマネコ型にし、ふろしき、ランチトートを作りました。冷めても美味しい佐護ツシマヤマネコ米は、お弁当に最適なのです。
夫と私が「みつけた」素材を、私が「いかし」(デザインし)、みんなで売って「つなげる」。次はどんな形につながるのかな。とても楽しみです。
佐護ツシマヤマネコ米グッズ。MIT通販サイトにて販売中です。
●対馬のお魚てぬぐい
対馬で当たり前に食されるお魚たち。釣り人が好んで釣るお魚たち。その素晴らしい姿を商品にしたい。そして、海の資源がずっと続くようにサスティナブルなメッセージも込めて。
ぱっちりお目目にトゲトゲした恐竜のような風貌。ほんとに可愛い魚です。
お刺身、焼き魚、鍋に味噌汁に唐揚げ。どんな料理でも抜群に美味しいカサゴは対馬でもよく食される魚です。島では「ホシカリ」と呼ばれます。
大好きなカサゴの手ぬぐいが作りたい!その思いとは裏腹に手ぬぐいのイメージが全然湧いてこない。
カサゴのイラストは消しゴムはんこで作ったものを元にしています。
ぐるぐるぐるぐる… 出口の見えない葛藤が続いている私に、
「こいつらテトラポットの隙間にいるよね。テトラポットを背景にしたら?」
と夫からの何気ないアドバイス。
ひゃあ〜〜〜〜(ひらめきがつながった音)なるほど。テトラポットの三角形を背景に当てはめたとたん、パズルがぴたりと揃ったような感動がありました。
いつでも二人三脚
私のものづくりには、夫が放つ「何気ない一言」が不可欠になってきました。夫の仕事にも私の素人意見が役に立つことがあり、持ちつ持たれつ、夫婦一緒に仕事ができるということはとても幸せなことだと感じています。
いなかでは、「ヒトリでなんでもできるスキル」が求められるけど、やっぱりできることが限られます。ものづくりも、生きることも二人三脚。それぞれの能力が組み合わさったとき、ヒトリでは想像もしなかった形になるものだなと感じながら、今後も一緒にものづくりを頑張っていきます。
MIT新商品
アオリイカに引き続き、今年は「カサゴ」が加わりました!
対馬ポロシャツに新柄登場
対馬島内でMITのポロシャツを愛用していただいております。今年は新柄を作りました!
「みかたかえれば宝島!対馬」をコンセプトに、対馬の形はよく見るといろんな発見がある!というメッセージをデザインに込めました。シルエットで対馬を作る提案は夫のアイディアです^^。
販売は8月中旬から対馬の「観光情報館 ふれあい処つしま」にて販売予定です。島にいらした際はぜひどうぞ!
※同時期にMIT通販サイトでも細々と限定販売予定です。