海とシーグラスとわたくし。
こんにちは。対馬の事務屋です。今年の夏は暑かったですねえ。
暑い夏がくるちょっと前に、突然「6月分のいなかマガジン担当よろしく」と言われ、ちょうど県庁様の会議に出てきたところだったのでズガーンと政策提言っぽい記事でも書こうと思ったのでしたが、書き終わって読み直してみると、、、いなかマガジンとしてどうか、という感じなのでお蔵入りさせたのでした。
しばらくの間、どうしたもんじゃろのーと考えていたのでしたが、とうとう9月になってしまったので気合を入れ直して、最近のマイブームをネタに仕切り直してみました。
最近のマイブーム。それはシーグラスなのです。
シーグラスって何だ?
「シーグラス」や「ビーチグラス」という単語は聞いたことがあるのではないでしょうか。海(sea)+ガラス(glass)=シーグラスというわけで、海辺に打ち上げられているガラス片のことをシーグラスと呼びます。中でも、長い年月をかけて砂利などで角が削られ、丸みを帯びていて、表面がすりガラスのようになっているものが好まれるようです。
これがシーグラス
湘南あたりでは、地域通貨として使われたりしているそうです。オサレですねえ。
さて、この3ヶ月ほど、月に2,3回くらいのペースで浜に行ってみましたところ、やんわりとシーグラスのことが分かってきました。
無意識に拾っていると、ほとんどのシーグラスは水色、緑色、茶色、無色の4種類です。身の回りのガラス製品が長い年月を経てシーグラスとなっているので、元は何のガラスだったのだろう?と考えながら拾うのも楽しいのです。
代表的4色・・・透明なガラスが擦りガラスとなって白く見えます
代表的4色・・・緑色はビンなどによく使われる色ですね
代表的4色・・・水色の容器も多いですよね
代表的4色・・・茶色はビール瓶とか栄養ドリンクでしょうか
他にもいろんな色がいろいろあります
よく見る4色以外にも、青、黄、オレンジ、赤などの色もあるようです。ただ、やはり普通のガラス製品としてなかなか見ない色なので、シーグラスとして拾うことはなかなかありません。小さいものはたまに見かけますが、大きいものは本当に少ないようです。
綺麗な青色は電球の絶縁体に使われていたようです
黒っぽく見えますがすごく濃い茶色
また、水色や緑色のものは多いですが、色の濃淡が千差万別だったり、緑系でも「抹茶のような緑」だったり「エメラルドグリーン」だったり「暗いオリーブ色」だったり、同系色のものを細かく分類してみると、意外と楽しいのです。(これを楽しめるかどうかが、シーグラスにはまるかどうかの分水嶺でしょう)
黄色~オリーブ色のカラバリ
形もいろいろあります
見た瞬間に、元が何だったのか分かる場合があります。「栄養ドリンクの飲み口」とか「瓶の底」とか「スクリューキャップの瓶」とか。そのものズバリで、ビー玉がそのままシーグラスになったものもあります。
瓶のフチ
ビー玉
ガラスじゃないけど魅力的な何か
浜辺には、ガラスじゃないけど何か良さそうなものがたくさん転がっています。貝殻とか模様の入った石など、拾い始めたらキリがないので自制が必要ですが、がまんできなくてついつい拾ってしまいがちです。
たぶんレンガ
陶器のカケラ
ステキな小物を作りましょう
今のところ、拾ってきて分類して眺めて愛でているだけのシーグラスですが、ちゃんとした芸術肌の方々がアクセサリーなどを作っておられます。
また、子供向けのワークショプでランプシェードを作ったり、100均の写真立てをシーグラスで飾りつけたり、様々な活用方法があるんですねえ。
大きめのシーグラスがあれば、そのままペーパーウェイトとして使うこともできます。浜辺のオサレカフェで、伝票を押さえるのに使われていたらさぞかしオサレなことでしょう。
こいつで書類を押さえてごらんなさいよ
さっそく拾いに行こう
ここまで読んだあなたなら、ビーチグラスが欲しくなってきたでしょう?
それならさっそくお出かけです。よーし、ポケモ、じゃなかった、ビーチグラスゲットだぜ!用意するものは、長靴・軍手・バケツ・ビニール袋と、小さな熊手があれば便利です。
まず、時間帯が大事です。行くのはもちろん「干潮」の時間帯。満潮時には海なんだけど、干潮時に浜になるような海岸にシーグラスがあります。
そして、海岸と言っても「キレイな砂浜」じゃなくて「汚い砂利浜」です。とりわけ、ちょっと風が吹くと漂着ゴミが集まってくるような砂利浜を目指しましょう。
そして、同じ砂利浜でも、砂利の角が立っているようなところだとガラス片の角も削れていません。コロコロした丸い砂利が溜まっているような砂利浜に行ってみましょう。目の前にシーグラスがゴロゴロと転がっているはずです。
ゴロゴロ
ついでにゴミ拾いも
さてさて、せっかくゴミの集まっているような海岸に行くのですから、ついでに少しゴミ拾いもしましょう。ただし、ゴミはシーグラス以上にたくさん転がっていますので、際限なく拾っているとツラいだけ。なので、その日のマイルールを設定して、シーグラスを拾いながら(嫌にならない程度に)ゴミも拾うというスタンスで臨んでみてはどうでしょう。
マイルールの例)
波打ち際のペットボトル
手のひらサイズ以下の発泡スチロール片
釣り関係のゴミ(浮き・糸・ルアーなど)
個人的には、浜の奥に進んでいくときにシーグラスを探し、戻ってくるときは目につくゴミを拾いながら歩いています。最近話題のマイクロプラスチック汚染のことを考えると、やはりなるべくプラスチック類を海から取り除きたいものです。
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