田舎に住む心得をよそ者なりに考えたみた

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執筆者 上田知子
所 属ハンター民宿 BA-BAR

2017/01/19

 

 こんにちは!鳥取のハンター民宿BA-BARの梅野知子です。ハンター民宿BA-BAR、じわじわと楽しく活動やっています。活動の詳細は、ハンター民宿BA-BARのFBページにUPしております!

 

 私も鳥取の田舎に住むようになって、早5年の月日が経ちました!長いようであっという間。私はずっと福岡の住宅街で育ち、大学の4年間は鹿児島にいましたが、アパート暮らし。というような感じで、近所の人の名前なんてほとんど知らない、近所づきあいがほぼない中でした。鳥取の弓河内に移住したらそれは劇的に代わり、田舎は本当に人のつながりが濃い。

 

●気軽に「いってらっしゃい!」「おかえりなさい」と声をかけていただける。

●村の人の名前がおそらくはほとんどわかる。

●車のあるなしでその人が今家にいるかいないかがすぐわかる。夜帰りが遅かったり泊まりがけの用事等があると、「昨日はいなかったね、どこ行ってたの?」等と声かけてくれたり(あ、決してやましいことはしていません(笑))

●たくさんできた野菜をシェアしていただける機会が多い。また、どうやって食べるか等も気軽に共有できる。

●立ち話・世間話は軽く1時間は余裕でできる。

 

 等々、福岡の住宅街や鹿児島のアパートにいた頃には考えられなかったことです。こんなに近所の人たちに興味をもつのは始めてです!また、田舎は風景も空気も水もとても綺麗。

 ただ、よそ者が田舎に住むにあたり、「人が温かい!自然がいい!イイネ!!!」というだけではいけないと思っております。

 

人の温かさ

 

人と人が支え合って生きているからこそ、人の温かさを感じられる

 

美しい自然

 

そこに住む人が汗水を流して管理しているからこその美しい自然がある

 

 それを決して忘れてはいけない。自分にもそれを言い聞かせつつ、よその人が田舎に来る時もその心を持っていてほしいと思っております。

 そこで、今回は、田舎に住む心得についてよそ者の私なりに考えてみたことがテーマです。第7段の運動会コラムの最後でもざっと書きましたが、今回はより詳しく書いてみます。

 

 

(1)いつも元気よく笑顔で挨拶!

 

 人と接する時の基本である挨拶!静かに会釈とかではなく、元気よく笑顔で!

 

元気よく笑顔で挨拶

 

・・・この人の顔不細工だけど子どもは可愛いとかそういうツッコミはなしで(笑)、これだけで印象は全然違います。それに、笑顔で人と接する方が断然楽しいですからね!

 

 

(2)地域の行事には優先的に参加する

 

 住民であるという姿勢を示すにあたり最も重要なことは、地域の行事に参加すること。市街でアパート借りることと比べて家賃が高くないから田舎に住むという選択をする人も中にはいると思いますが、田舎に住むのは市街でアパートを借りることとは違い、住民ならほぼ必ず参加する地域の行事があります。日頃住んでいる場所・景観・人がつながる場は、そこに住む人の地道な管理・取組により成り立っています。

 

地域の行事

 

 その日にそれなりの事情(子どもが小さくて自分が出ると世話する人がいない、土日に仕事がある、資格等の試験と日程が被った、身内や大切な人の冠婚葬祭、その他命や人生や家庭にどうしてもかかわること等々)がない限り、基本は行事への参加を優先にすべし!

 田舎に移住する人は、「えーその日プライベートの時間にしたいのにぃ~」とか駄々をこねず、行事参加に時間をつくる覚悟をもってきてほしいと思っております。「私(俺)と地域どっちが大事なのぉー?」とか言ってこないような、理解のあるパートナーを選びましょう(笑)そんな極端な例はなかなかないと思いますが(笑)

 参加することのメリットはとても大きいです!人を覚えられる、覚えてもらえる、住民として認めてもらえる、その後の慰労会が楽しい!!人とのつながりが命である田舎において最も大切なことです。

 

 

(3)自分基準で判断せずにこまめに相談・確認

 

 既に決められた目に見えるルールを守るのはもちろんですが、自分で人に相談・確認しないと見えないものもあります。田舎に移住する人は何か目的をもってきている人がほとんどだと思います。

 田舎というフィールドで何かをするとき。そのフィールドは、人が所有していたり、所有とまではいかなくても使用している場所である可能性大。ちょっとふらっと田舎道を歩きたくなったときでも、田んぼの畦道も含めて人の土地に無断で踏み入ってしまうのはもちろんNG!

 

相談・確認

 

 わかりやすい例として、私でいうと、狩猟・有害駆除のための罠をかけるとき。かけようと思っている場所付近は誰が所有しているものなのか、誰に許可をとったらよいものなのか、事前に相談・確認をしてからかけるのが常識。

 田舎のフィールドで何かをするときは、自分の基準でOKと判断せず、こまめに相談・確認を!人と密接に関わっている分、報連相大切です!相談するときも、忙しい中時間をとっていただいている相手に感謝の意をきちんと。

 

 

(4)目的があってそこにいるからこそ、ちょっとのワガママは捨てる

 

 これは田舎暮らしに限らず、人とやっていく上で大切なことだと思っております。とくに目的をもって田舎に移住した人は、人と密接に関わりながら活動していくので、ちょっとのワガママやプライド等で反感を買うのはとってももったいないことだと思っております。人と離れることで本来の目的に遠ざかってしまうこともあると思うので。

 あ、ちなみに私は目的のために人とうまくやろう、と最初から考える賢い人間ではないです。私は大変おおざっぱな人間なので(良くも悪くもあるのですが(汗))、ちょっとのワガママはほぼないに等しいので、基本敵はつくらず周りと仲良くやることの優先順位が高いからという結果で後から振り返って気づいたことです。

 その方が間違いなく楽しいから!梅野という人間は流されやすい、人に合わせてばかりで自分の意見を持っていないのではないか、何を考えているかわからない、と感じる人ももしかしたらいるかもしれませんが(確かに深くロジカルに考えるのは苦手ですが・・・(汗))、私はまずはいつも笑って生きたいんです!その上でハンター民宿BA-BARをやりたいワケで!

 不要に敵をつくってしまいがちな人は、

 

「がんばれカカロット…。おまえがナンバー1だ!!」

 

 と早く思えるようになってほしいなと思っております!わかりづらい例えですみません(汗)

 

 

(5)やりたいことを通して地域にプラスになることを何か考える

 

 人は支え合って生きている、田舎ではとくにそれが顕著。何から始めようか手探りだったときも、雪の多い年に極寒の中で一人暮らしで心が病みそうだったときも、弓河内の温かい人たちのおかげで楽しく過ごせております。大きなことはできなくても、何か自分にできること。

 私としては、コラム第1段でも書いた、三矢弓援隊やハンター民宿BA-BARでの活動を通して、地域の人たちが笑ってくれる場をじわじわと継続的に作っていくことが現段階でできること。他にも少しずつ考えていきます。

 

 地域にプラスになること

 (最後に)このような考えをもてるようになったのもやはり周囲の人のおかげ

 

 以上が、田舎に住んで良い関係性を築きながら進んでいく上で大切なことだと考えております。ちょいちょい偉そうなこと言うなぁと思う人もいるかもしれませんが(笑)、私自身もそれを肝に銘じておこうと思い、備忘録としても書きました。

 また、このように考えれるようになったのも、職場であるNPO法人学生人材バンクで地域との関係性を大切にすることを教えてもらってきたのと、弓河内の人たちに長年温かく支えてもらっているおかげです。人をつくるのは人だ、と改めて。

 これからも一歩ずつ楽しみながら歩いていきます!

 

 

 

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