柳川暮らしが楽しすぎて困ります ~柳川マチアソビ会議の巻~
2017/03/01
- 執筆者 阿部昭彦
- 所 属柳川市地域おこし協力隊
福岡県の最南部、佐賀県と熊本県に挟まれ、有明海に面した柳川市からこんにちは。地域おこし人アベアキヒコです。柳川市地域おこし協力隊、最近では「NPO団体KATARO PROJECT」の代表(と言ってもメンバーは私一人)としても活動しています。
昨年末12月10日(土)、柳川のコラボレーションスペースKATARO base 32で「九州アイターンサミット」を開催しました。
きっかけは2015年に応募した「福岡よかとこビジネスプランコンテスト」。ファイナリストに選出されるも最終選考で撃沈したのですが、福岡県のベンチャー支援担当者やトーマツベンチャーサポート株式会社の鍋島さんと知り合うことができ、2016年のイベントにパネラーとしてお声掛けいただくことができました。
パネラーとしては、移住者である私がどのように地域と格闘(笑)しているかを中心にお話ししたのですが、私のような者の話でも、お聴きいただいた皆さんには刺激があったようで、すいぶんと喜んでいただけました。
そこで、アベは考えた。「オレ以上にがんばっている人が、他の協力隊メンバーにもたくさんいるぞ! そういう移住者が、地域でベンチャーを立ち上げてまちを面白くしていることを、もっと多くの人に知ってもらおう!」
移住×ベンチャーで結果にコミットしている人たちを柳川のKATARO base 32に集めて盛り上がりたいと「九州アイターンサミット」を企画したのですが、ふたを開けてみると、みんな忙しくてなかなか参加できないという現実。それならば、とりあえずアベをまな板の上の鯉にして、アベの見ている柳川のまちと、そのまちに暮らす人で何か化学変化を起こしてみよう。ナビゲートは、トーマツベンチャーサポートの鍋島さんにお願いすることにしました。
集まってくれたのは、KATARO base 32で日替わりカフェを営む方や利用者の方々、商店街のみなさん、そして近隣の市町村でまちづくりに取り組んでいる協力隊や地域の方など。基本的にはfacebookでの告知のみでしたが、16名での開催はそれぞれの顔が見られ、声もしっかりと聞くことができ、ちょうどよい規模でのイベントとなりました。
ナビゲーターの鍋島さんとは、第1部に移住者アベと商店街理事長とのトークセッションで商店街の魅力と課題点を洗い出して、第2部にワークショップで商店街を元気にするための具体的な取り組みについてみんなで考えようと打ち合わせ、そのように進めていきました。
ところが、第1部を進める中で、参加者からの発言を積極的に採り入れたところ、アベ&理事長のトークセッションというよりは、会場全体が参加するトークセッションという盛り上がりに。みんな真剣にまちのことを考えていて、みんなそれぞれにまちに取り組んでいることがはっきりと現れた瞬間でした。すごいぞ、柳川!!
そこで予定を大幅に変更。第2部のワークショップの代わりに、各自がまちとどう関わっていてこれからどんな進め方をするのかを、一人ひとり宣言してもらうことにしました。題して「マチアソビ宣言」!!
私の勝手な妄想かもしれませんが、まちって作るものじゃない。人が集まってきて、すでにそこにまちはある。大切なのは、そのまちをどう活用するか、どう使い倒すか。せっかくそこにあるまちをどれだけ遊べるかということだと思います。ちなみに私、自称マチアソビストです。笑
そして始まった大宣言大会! 熱い思いのこもった宣言がいくつも並びました。福祉を通じたコミュニティ育成、老人が生き生きとする取り組み、若い人を応援する商店街、友人とまちづくり会社を作る、神社から柳川の歴史を学ぶ発信をするなどなど。私の宣言は「2017年夏に起業」「商店街に新店舗を3つ誘致」「5年後に年商1億の事業を展開」でした。
いくつもの宣言が出された中で特に具体的だったのが「夜市復活」。柳川商店街が元気だった頃、土曜の夜には通りにずらっと屋台が並び、道行く人があふれかえって歩くこともままならなかった。商店街の衰退とともに夜市も姿を消しましたが、その夜市をまた柳川で復活しよう!
自分の思いを宣言として発表するみなさんの顔がとても輝いていて、目に力がみなぎっている。それを見て私は「ああ、柳川は変われるなあ!」と確信しました。だって、「自分が」「いついつまでに」やるとはっきり言っているわけですから。
いろいろなところで「まちづくりワークショップ」が開かれているけれど、そこに足りないのは「誰が」「いつまでに」という要素です。耳障りがよく、誰が見ても悪くない言葉でワークショップをまとめるけれど、その先に進んでいけないことが多いのはそのためです。
もちろん、そうは言っても簡単には進められません。だから、この集まりを定期的に行い、そこで各自の宣言の進捗状況を報告し合い、必要があればみんなの知恵を寄せ合って壁を乗り越えていくことにしました。この集まりの名称も「柳川マチアソビ会議」と新しく変更しました。
柳川マチアソビ会議は毎月第4土曜日の夜に開催(1月のみ諸事情から29日(日)に開催)。これまでに参加した人だけでなく、途中からの参加も大歓迎です。
「いま柳川商店街が熱いぞ!」そんな風に言っていただけるように、これからも面白いことをたくさん仕掛けていきますよ! ぜひこれからも地域おこし人アベアキヒコをよろしくお願いします。
●地域おこし人アベアキヒコ
http://abeakihiko.strikingly.com/
●KATARO PROJECT webサイト
●KATARO base 32 facebookページ
https://www.facebook.com/katarobase32/
●柳川市地域おこし協力隊facebookページ
https://www.facebook.com/yanagawachiikiokoshi/